「世界の最も美しい村協会~フランス編⑨」バスク地方~写真と短歌で綴る世界文化紀行
絵葉書のように美しいフランスの小さな村。パリやリヨンといった大都市の洗練された街並みとは異なる、素朴で飾らない風景は住民の誇りです。今回はフランス国内のみならず世界中の人々に愛される「フランスの最も美しい村」の魅力を余すところなく紹介しています。
口語短歌
フランス「バスク地方」
「溢れる異国情緒バスクには 景観楽しむ宗教建築」
フランス最南西部に位置し、スペインと国境を接するピレネー・アトランティック県は、異国情緒溢れる文化が魅力的です。大西洋側はバスク文化が根付いており、日本でも良く名を知られた人気の高いエリア。赤や緑の鮮やかな雨戸が印象的な、白壁の民家が建ち並ぶ景観を楽しむことが出来ます。内陸部はベアルヌ文化が根付いており、自然の中で羊や牛を放牧しながら生活するピレネー山麓の長閑な暮らしが息づいています。サンディアゴ巡礼の宿場町として多くの巡礼者を迎え入れてきた、この2つの地域では歴史ある宗教建築が村の象徴となっています。
スペインとフランスの国境を跨がって広がるバスク地方。フランス側は、フレンチ・バスクや北バスクなどの名称でも呼ばれています。中心都市のバイヨンヌにある、13世紀に建てられたサント・マリー大聖堂は「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としてユネスコの世界遺産にも認定されています。バイヨンヌ産の生ハムは熟成を重ねた風味豊かな味わいから世界的にその名を知られています。またフランスで最も最初にチョコレートが作られた街としても有名で、現在も数多くのショコラティエたちがこの地でその腕を競い合っています。その他にも、ビアリッツはヨーロッパの王族や貴族が訪れた高級リゾート地として有名。また、サン・ジャン・ド・リュズもバスク文化を思う存分楽しめる人気のリゾート地です
参照
https://lesplusbeauxvillages.com/liste/les-plus-beaux-villages-de-france/