ドゥルッティ・コラムの、この「フェイバリット・ペインティング」を初めて聴いたのは、ミカドたちとクレプスキュール・レーベルの稀有なバンドが来日した1884年だったと思う。
それをゲストに呼んだのが「坂本龍一のサウンド・ストリート」だった。
「フェイバリット・ペインティング」=大好きなお絵かき・・・
自分は、子供の頃から、絵を描く事が好きで、外でみんなが遊び中、引きこもりだった自分は、クレヨンやマジックで、大好きだった地下鉄や怪獣の絵を毎日描きながら、野外のうるさいコドモの声を聴いていたのを思い出す。
***
しかし、この「フェイバリット・ペインティング」は、どちらかというと彼(ヴィニ・ライリー)たちの水彩画のジャケットのイメージが強く、生命力には弱弱しいが、日々の機微、太陽の日差し・公園・少し聞こえてくるよその家のピアノの音、風がカーテンをゆらす音・・・・・そんなものを思わせる。
ドゥルッティ・コラムは、こういった些細な音に込めて、自分の中の情感を情緒的に染めこんでいく。
この「フェイバリット・ペインティング」が流れる中、ラジオのサウンド・ストリートでは、相棒のドラマー ブルース・ミッチェルが、ウィツトに富んだ会話(かなりおしゃべりの人で、ヴィニの代弁者でもあった)を語るが、ヴィニ・ライリーは沈黙を続けていた。
ヴィニ・ライリー自身は、「よく生きていられるなあ」というくらいの、自殺しても何らおかしくない程の、か細い生命力の、とてもナーヴァスで神経質(というか神経症に近い)な、かなり悩める青年だった。
1980年ジョイ・ディビジョンのイアン・カーティスのために創った「リップス・ザット・ウッド・キッス」にも、その叙情性はとても深いものとして、深く刻み込められている。
***
「フェイバリット・ペインティング」は、12インチシングルの「ドゥ・トライアングル」に納められている。
高校生の頃、「サウンド・ストリート」で録音したこれらの曲を、夏のエアコンディショニングの効く中、清涼飲料を飲みながら、夏の雲が流れていくのを眺めながら、よく聴いたものだ。
【埋め込み禁止になっているので、クリック後、「YOUTUBEで見る」をクリックしてもらうと、この曲が聴くことが出来ますので、是非聴いてください。】
A面
1・Favourite Painting
2・ Zinni
B面
1・ Piece for Out of Tune Grande [sic] Piano
このB面全部を占める12分の曲は、まるで、こどもがひだまりのウィークエンドの午後に、ピアノを叩いて遊んでいるかのような風景が伝わってくる。
多くの人には、聴いて欲しいとはゆめゆめ思わないが、彼の持つ繊細な叙情性に関心を抱くヒトにだけ、こっそりと自分のモノとして聴き繋がれて行って欲しい名曲である。
それをゲストに呼んだのが「坂本龍一のサウンド・ストリート」だった。
「フェイバリット・ペインティング」=大好きなお絵かき・・・
自分は、子供の頃から、絵を描く事が好きで、外でみんなが遊び中、引きこもりだった自分は、クレヨンやマジックで、大好きだった地下鉄や怪獣の絵を毎日描きながら、野外のうるさいコドモの声を聴いていたのを思い出す。
***
しかし、この「フェイバリット・ペインティング」は、どちらかというと彼(ヴィニ・ライリー)たちの水彩画のジャケットのイメージが強く、生命力には弱弱しいが、日々の機微、太陽の日差し・公園・少し聞こえてくるよその家のピアノの音、風がカーテンをゆらす音・・・・・そんなものを思わせる。
ドゥルッティ・コラムは、こういった些細な音に込めて、自分の中の情感を情緒的に染めこんでいく。
この「フェイバリット・ペインティング」が流れる中、ラジオのサウンド・ストリートでは、相棒のドラマー ブルース・ミッチェルが、ウィツトに富んだ会話(かなりおしゃべりの人で、ヴィニの代弁者でもあった)を語るが、ヴィニ・ライリーは沈黙を続けていた。
ヴィニ・ライリー自身は、「よく生きていられるなあ」というくらいの、自殺しても何らおかしくない程の、か細い生命力の、とてもナーヴァスで神経質(というか神経症に近い)な、かなり悩める青年だった。
1980年ジョイ・ディビジョンのイアン・カーティスのために創った「リップス・ザット・ウッド・キッス」にも、その叙情性はとても深いものとして、深く刻み込められている。
***
「フェイバリット・ペインティング」は、12インチシングルの「ドゥ・トライアングル」に納められている。
高校生の頃、「サウンド・ストリート」で録音したこれらの曲を、夏のエアコンディショニングの効く中、清涼飲料を飲みながら、夏の雲が流れていくのを眺めながら、よく聴いたものだ。
【埋め込み禁止になっているので、クリック後、「YOUTUBEで見る」をクリックしてもらうと、この曲が聴くことが出来ますので、是非聴いてください。】
A面
1・Favourite Painting
2・ Zinni
B面
1・ Piece for Out of Tune Grande [sic] Piano
このB面全部を占める12分の曲は、まるで、こどもがひだまりのウィークエンドの午後に、ピアノを叩いて遊んでいるかのような風景が伝わってくる。
多くの人には、聴いて欲しいとはゆめゆめ思わないが、彼の持つ繊細な叙情性に関心を抱くヒトにだけ、こっそりと自分のモノとして聴き繋がれて行って欲しい名曲である。