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皮としては、普通のレベルの皮ですが、割とゆがみがなく見えますね。
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切ってみると、このように平らです。
前の項の画像と比べてみてください。
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良い皮悪い皮と二胡に関して、識者の方が、いろいろな説を唱えています。
どちらかというと、蛇皮の見た目や、鱗の大きさ、そして、厚み
かなり細かく見る人でも、張られた蛇皮をたたいたり、指で押したりして、その張り方の良い悪いを、説明したりしています。
勿論、胴に張った蛇皮をすべて剥がしたりして調べるわけにはいきません。
これらの皮のゆがみというのは、胴に張った状態では、とても分かりにくいのです。
唯一何とかわかるかな?というのは、
皮の上下左右を、指先で押してその跳ね返り具合を調べることです。
新しい皮と、10年も弾き込んだ皮とでは、また違いがあります。
胴に張られた皮は、当然端の方が反発力が強くへこみにくいです。
真ん中は、どうしても少し沈みます。
ですから比べるのは上下左右の方が分かりやすいです。
しかし、調べると言っても、皮を押したりするのは怖いですよね。
でも、押したぐらいでは、皮は痛みません。
鋭くとがったものでは、押さないでください、皮が破れます。
あくまでも指で、ご自身の楽器の皮押してみてください。
蛇皮にゆがみのある楽器はどこかしら、雑音ぽいところがあります。
特に内弦が鳴りにくく、内弦の高音部はとても弾きにくいものが多いです。
外弦は普通に鳴るのに、内弦が弾きにくく音がかすれたり、出にくかったりするときには、
この皮のゆがみというのを疑ってみてもよいのではないでしょうか。
しかしこの歪みも、多少の歪みでしたら、解決します。
それは弾き込みです、
最初楽器の新しいうちは音が出にくかったけれど、
弾きこむうちに次第に良い音になり弾きやすくなったというような経験をした方も、たくさんいらっしゃると思うのです。
二胡はたくさん弾き込むことが大切です。
たくさん弾き込むと、この歪みもかなり緩和されて、比較的平らになったりするものもあります。
皮は伸びるものですから。
やってみてください。