二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

老紅木はジップンの香り。

2013-03-23 17:43:56 | ■工房便り 総合 
皆さんの中にもバリ島へいらした方は多いと思います。

私も4年ほど前にバリで建築の仕事と言うので、喜び勇んでいきました。

空港を降りて最初の印象は、花の香りです。

空気の香かとも思ったのですが、8日間毎朝起きると、バリのどこに居ても薫ります。

地元の人に尋ねると、ジップンという花が一年中咲いているのだそうです。

咲いて7日もすると、一つずつ風に乗ってゆっくりと落ちて来ます。

雨のなかっでも、フワッと、一瞬浮かび上がるように落ちて来ます。

その時に香も、雨にもかかわらず、広がります。

木場に行きますと、丸太が積み上がっています、中には何年もおかれていて、表面はドロドロになってしまった物も有ります。

「これパドークだよ、西野さん」

私には解りません、隣がホンジュラスで、その上がココポロ、そう言われても、ただの丸太にきり見えないのです。

私がえっ!という顔をしているのでしょう。

その時親父さんが突き鑿を持って来て、小口を削ります。

すると中からオレンジ色の肌が現れ、それと同時に、香りが広がります。

それはジップンの香でした。

木にはそれぞれ、香りが有ります。

地面の中に埋まっていても、何年も経ったお寺の柱でも、一皮削ってみると、薫ります。

これは真黒かな、縞黒かなとみても解らない時には削ります。

胡椒の辛さをもったものが縞黒です。

喉が痛くなるほど強いです。

真黒は、、良い香りなのですが、言葉にあらわせられません。

チンチャンは、シナモンの香りがします。

紫檀系はそれぞれにとても強い香りなのですが、どれも、そのまま香料に使えそうなほど良い香りなのです。

バリ島の空気に何故あんなに香りが強いのか良く解ります。土が香っているのでしょう。

ですから、たまにカレーなどを作る時には、私は鍋のふたを取って、、、、、香料代わりに、

と、何時かやってみようかなと思っています。

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