◆雑音防止
二胡には雑音が付き物と言われます。元々が倍音の凄く多い楽器ですから楽器に不調部分があると雑音となってしまいます。
また二胡は二本の弦が千斤で結わえられて、一本の弦だけを弾いたとしても、もう一本の弦が共振しますので調弦の微妙な狂いも雑音を発生させることも有ります。
先ず調弦をしっかり合わせるというのが基本になります。
しかし弦が緩すぎたりすると、右手で弾いた時に弾いた音が高くなってしまい、雑音の原因にもなってしまいます。
適切な弦の選択というのも大切です。
次に多いのは、木軸のガタツキです。この木軸のガタツキによる雑音は一番に空弦を弾いた時の金属音となって現れます。木軸は木でできていますから、乾燥で歪んでしまいます。その時にどうしても棹の穴との接触が悪くガタツキが出ます。先ずこれはしっかり削り治すのをお勧めいたします。
木軸がしっかり直ると雑音の半分くらいは直ります。
皮の歪みによる雑音も多いです。皮も元々が天然の物です、各部位によって伸び方が違います。量産ですとどうしてもその各部位の違いによる皮の伸ばしかたというのが出来ません。
本来は、使う皮の部位に合わせて、均一になるように丁寧に張っていくのです。また張り方も一度は皮の伸ばしきってそれから少し緩く張るのですが伸ばしきっていない皮はかならず歪みが出ます。その時に雑音が発生します。
新しい楽器はどうしても雑音の多い物です。胴を構成する6枚の板に少しづつ持っている基本の音が違いますからそれが馴染むまでは雑音が出ます。これは弾きこむきり無いことです。楽器によってはその弾きこみが半年ぐらいも掛かるものです。
弾きこみは一番の雑音防止とも言うことができます。
又駒による雑音というのも有ります。駒の底の形状と角度が皮に合っていないことから来る雑音です。これは駒を取り変えるだけでなく駒の底を削り角度を合わせなければいけません。
雑音で比較的原因のわかりにくいのは、胴の割れでしょう。これは目には見えなくとも胴の6枚の板をはいである所に亀裂が入っている場合もあるのです。この事により、かすかにミーンというおとが絶えず聞こえる場合です。これは胴を外して叩いてみると、良く解ります。これは一度はがして接ぎ直すきり直しようがありません。
最も多いのが、高音部の音の裏返りでしょう。良くなる楽器に多いようです。弦楽器の宿命とも言えるのが、この音の裏返りというかウルフ音です。これは胴の厚みが材料としては薄過ぎることから起こります。胴の厚みというのはその使う木によって、変えなければいけないのですが、メーカーによってはどんな材料でも同じ厚みに削ります。本来ならもう少し厚くしなければいけない木でも薄くし過ぎて良くなるのですが、音が裏返るものがあります。
これは千斤の巻き方によって直せるものも有りますが、直せない場合は、皮を張り変えてその時に皮を張る部分を同じ木を接ぎこんで少し厚みを厚くするしか方法は有りません。
雑音に悩んでおられる方は一度いらして下さい。
二胡には雑音が付き物と言われます。元々が倍音の凄く多い楽器ですから楽器に不調部分があると雑音となってしまいます。
また二胡は二本の弦が千斤で結わえられて、一本の弦だけを弾いたとしても、もう一本の弦が共振しますので調弦の微妙な狂いも雑音を発生させることも有ります。
先ず調弦をしっかり合わせるというのが基本になります。
しかし弦が緩すぎたりすると、右手で弾いた時に弾いた音が高くなってしまい、雑音の原因にもなってしまいます。
適切な弦の選択というのも大切です。
次に多いのは、木軸のガタツキです。この木軸のガタツキによる雑音は一番に空弦を弾いた時の金属音となって現れます。木軸は木でできていますから、乾燥で歪んでしまいます。その時にどうしても棹の穴との接触が悪くガタツキが出ます。先ずこれはしっかり削り治すのをお勧めいたします。
木軸がしっかり直ると雑音の半分くらいは直ります。
皮の歪みによる雑音も多いです。皮も元々が天然の物です、各部位によって伸び方が違います。量産ですとどうしてもその各部位の違いによる皮の伸ばしかたというのが出来ません。
本来は、使う皮の部位に合わせて、均一になるように丁寧に張っていくのです。また張り方も一度は皮の伸ばしきってそれから少し緩く張るのですが伸ばしきっていない皮はかならず歪みが出ます。その時に雑音が発生します。
新しい楽器はどうしても雑音の多い物です。胴を構成する6枚の板に少しづつ持っている基本の音が違いますからそれが馴染むまでは雑音が出ます。これは弾きこむきり無いことです。楽器によってはその弾きこみが半年ぐらいも掛かるものです。
弾きこみは一番の雑音防止とも言うことができます。
又駒による雑音というのも有ります。駒の底の形状と角度が皮に合っていないことから来る雑音です。これは駒を取り変えるだけでなく駒の底を削り角度を合わせなければいけません。
雑音で比較的原因のわかりにくいのは、胴の割れでしょう。これは目には見えなくとも胴の6枚の板をはいである所に亀裂が入っている場合もあるのです。この事により、かすかにミーンというおとが絶えず聞こえる場合です。これは胴を外して叩いてみると、良く解ります。これは一度はがして接ぎ直すきり直しようがありません。
最も多いのが、高音部の音の裏返りでしょう。良くなる楽器に多いようです。弦楽器の宿命とも言えるのが、この音の裏返りというかウルフ音です。これは胴の厚みが材料としては薄過ぎることから起こります。胴の厚みというのはその使う木によって、変えなければいけないのですが、メーカーによってはどんな材料でも同じ厚みに削ります。本来ならもう少し厚くしなければいけない木でも薄くし過ぎて良くなるのですが、音が裏返るものがあります。
これは千斤の巻き方によって直せるものも有りますが、直せない場合は、皮を張り変えてその時に皮を張る部分を同じ木を接ぎこんで少し厚みを厚くするしか方法は有りません。
雑音に悩んでおられる方は一度いらして下さい。