驚き！！そして考える。

驚き、驚く！

感動するというのは、物つくりとしての最低限の才能です。

そして考える、この力が無いと、物つくりにはなれません。

何に驚いたかと言うと、人工皮も育つのだということです。

そして、人工皮は、中国製の二胡の形、構造に合うという事です。

むしろ、その形を活かすのは人工皮なのではないかと思います。

人工皮二胡をこのところ毎日弾いています、と言ってもこの４日、先週末には出来上がって、お客様にお渡しする前に弾いたのです。

これはまあ当たり前と言えば当たり前で、普通の皮の葉いr替えでも、出来上がれば、３，４日は必ず弾き込みます。

どんな音になったか気になって仕方がないですから。

ましてや、人工皮となれば、、、

実はこの革４枚目なのです。

最初に作ったのも、かなり、これならまあ、とは思ったのです、今まで通りの作り方で、既に何台か注文で作っていましたから。

でも、それを弾いていて、思ったのは雑味が足りない、

要するに二胡の音にするには、もう少し緩く張らないといけなかったのです。

今までのはかなり緩めに、と言う注文もありましたので、気にならず、かなり雑味も出てまあ、これなら二胡の音だろうという感じ、あるいは、ＰＡなど使えば間違いなく二胡の音、と皆さんが考える程度にはなったのです。

今回はかなり普通に、普通の蛇皮を張ったくらいの、新しい二胡を弾き始めたぐらいの張り具合にしてみました。

ところがどうしても、蘇州系の楽器なのに、８角形の音になってしまったのです。

ここで考えます。

何故、？？？？

そして２枚３枚と、作り変えます。

これは絶対に秘密です。

何故なら、これは特許になりますから。

そのくらいに良い出来です。

ブラインドテストをしてこれが他の二胡の音と区別出来る人がいたら、、、、

この二胡の音をお作り出すためには、胴の部分に少しの改良も必要でした、目では見えないのです。

そして、やっと出来上がったのですが、、、

そこで自分で驚きました。

今までの人工皮は、それほど、目に見えてと言うか耳に聴いて、育つという感じはなかったのですが（楽器ですから人工のものでも育ちますし今までの物も育っては来ていると思います）

しかしこの人工皮蛇皮と同じ感じで育ちます。

当然ですね人口皮と言いながらも、この人工皮は、或る有機素材も含まれているからです。

雑味を加えるために考え出したことが、思わぬ効果を発揮し始めています。

これはしばらく研究せねばです、弓なんか作っている場合ではないと、、言いながらも、

この弓も、二胡神様からの福音ですから、、、でも手にタコなんかできたことないのに、糸を締め上げるためのタコが手に出来て、、

いたいです。

でも、彪駒つくりで指を切ってしまうよりはましですかね。