基本的には、変わりませんが、
張り替える前の状態に戻るというのはありません。
皮を張り替えるというのは、二つのパターンがあります。
先ず、10数年弾きこんで、皮の寿命が尽きた時。
もう一つは、皮が歪んで、雑音が出るようになった時、
この中には更に、3つのパターンがあります。
① 最初の皮が、蛇の背骨の処を中心にして貼られていない場合。
この時には、左右どちらかお腹に近いほうだけ伸びてきます。
人もそうですが、蛇もお腹の方の皮が伸びやすいからです。
最初に皮を張った時には、何回かぬらして引っ張って乾かし、それを繰り返すことで、
かなり硬い皮が出来上がりますが、お腹に近いほうは、更に伸びる可能性を残したままなのです。
(ですから良い蛇皮と言われる物は、尻尾の方の横に伸びにくい物です。)
貼った後でも、お腹に近い物は、湿気で伸びてきますし、振動でも伸びやすいのです。
均一に張られていた状態が、無くなりますので、二胡全体が綺麗には鳴らなくなります。
この時には皮は張り替えるきりありません。
② 使っているうちに、気候の変化により、胴の木が、変化した場合、
これは必ずしも同じように変化するわけではありません。
胴を構成している6枚の木がバラバラに収縮したとしたら、皮の張り方は均一ではなくなります。
これもやはり皮を張り替えるきりありません。
量産物に関して言うと、ほぼ70%位の二胡がこのようになっていくと思われます。
③これは人為的な皮に対するダメージですね。
一番多いのは、オイルを皮に塗ってしまうことでしょう。
程度問題ですが、何回か繰り返すと、かなり緩みます。
無理やり緩ませるのですから、弾きこんで柔らかくなったのとは違います。
皮の全体に渡って、ばらばらに柔らかくなります、均一ではなくなることが多いですね。ですから雑音になることも多いですし、高音が出にくくなります。
もう一つは、人為的というかうっかり、夏の日に、うっかり車の中に長時間二胡を置いたり、ストーブの前、或いは部屋の中のかなり暑くなるところに、置き忘れが続いた時です。
もちろん全く何もない場合も有ります。
しかし木も蛇皮も、熱には弱いのです。
特に皆さんが思っているより、蛇皮は繊細な物です。
人の皮膚などと変わらないと思って下さい。
但し、オイルを塗った時でも、このように熱に当たった時でも、一時的には、
高さのある駒を、削り込んで上手く調整することは可能ですが、
皮が軟らかくなっていますから、高さのあるもので皮に対する圧迫を強めるのですから、皮の変形は促進します。
ですからこの方法も1時的なものでしかありません、
状態にもよりますが、短ければ、3ヶ月、長くても2、3年の延命でしかありません。
これは私が自分の二胡で確認しています。
さて、皮を張り替えた時に、音色は変わるかという話。
よく弾きこまれている二胡は、張り替えたばかりの時は、硬い音がし、
また高音はよく出ますが、十分に鳴っているというわけではなさそうです。
半年ぐらいは弾きこまないと低音は十分鳴りにくいと思います。
しかし、半年ぐらいで、殆ど元の音に近くはなります。
さすがに、同じ皮を張るということではありませんので、完全には戻りませんが、
十分に弾かれた二胡は、木がもうすでに良い振動をしているのと、
木が、皆さんの家の環境に慣れているということも有って、それ以上には狂いにくくなっています。
ですから、張り替えた二胡の方が、長持ちしますし、音も十分に出ます。
2,3年ぐらいきり弾いていない二胡の皮を張り替えた時には、
元に戻るというより、新しい二胡を購入されたと考えていただいた方が良いと思います、
新たに弾きこんで、育てていくということになります。
ただ張り替えの時に、最初に購入された時の皮よりレベルアップしますから、
花梨などの、重量感の無い樹種意外でしたら、
自動的に、10数万円上がった二胡に格上げになるのも、間違いありません。
殆ど工房物の、高級品と変わらないことになります。
そのくらい二胡の鳴りというのは皮によることが多いのです。
張り替える前の状態に戻るというのはありません。
皮を張り替えるというのは、二つのパターンがあります。
先ず、10数年弾きこんで、皮の寿命が尽きた時。
もう一つは、皮が歪んで、雑音が出るようになった時、
この中には更に、3つのパターンがあります。
① 最初の皮が、蛇の背骨の処を中心にして貼られていない場合。
この時には、左右どちらかお腹に近いほうだけ伸びてきます。
人もそうですが、蛇もお腹の方の皮が伸びやすいからです。
最初に皮を張った時には、何回かぬらして引っ張って乾かし、それを繰り返すことで、
かなり硬い皮が出来上がりますが、お腹に近いほうは、更に伸びる可能性を残したままなのです。
(ですから良い蛇皮と言われる物は、尻尾の方の横に伸びにくい物です。)
貼った後でも、お腹に近い物は、湿気で伸びてきますし、振動でも伸びやすいのです。
均一に張られていた状態が、無くなりますので、二胡全体が綺麗には鳴らなくなります。
この時には皮は張り替えるきりありません。
② 使っているうちに、気候の変化により、胴の木が、変化した場合、
これは必ずしも同じように変化するわけではありません。
胴を構成している6枚の木がバラバラに収縮したとしたら、皮の張り方は均一ではなくなります。
これもやはり皮を張り替えるきりありません。
量産物に関して言うと、ほぼ70%位の二胡がこのようになっていくと思われます。
③これは人為的な皮に対するダメージですね。
一番多いのは、オイルを皮に塗ってしまうことでしょう。
程度問題ですが、何回か繰り返すと、かなり緩みます。
無理やり緩ませるのですから、弾きこんで柔らかくなったのとは違います。
皮の全体に渡って、ばらばらに柔らかくなります、均一ではなくなることが多いですね。ですから雑音になることも多いですし、高音が出にくくなります。
もう一つは、人為的というかうっかり、夏の日に、うっかり車の中に長時間二胡を置いたり、ストーブの前、或いは部屋の中のかなり暑くなるところに、置き忘れが続いた時です。
もちろん全く何もない場合も有ります。
しかし木も蛇皮も、熱には弱いのです。
特に皆さんが思っているより、蛇皮は繊細な物です。
人の皮膚などと変わらないと思って下さい。
但し、オイルを塗った時でも、このように熱に当たった時でも、一時的には、
高さのある駒を、削り込んで上手く調整することは可能ですが、
皮が軟らかくなっていますから、高さのあるもので皮に対する圧迫を強めるのですから、皮の変形は促進します。
ですからこの方法も1時的なものでしかありません、
状態にもよりますが、短ければ、3ヶ月、長くても2、3年の延命でしかありません。
これは私が自分の二胡で確認しています。
さて、皮を張り替えた時に、音色は変わるかという話。
よく弾きこまれている二胡は、張り替えたばかりの時は、硬い音がし、
また高音はよく出ますが、十分に鳴っているというわけではなさそうです。
半年ぐらいは弾きこまないと低音は十分鳴りにくいと思います。
しかし、半年ぐらいで、殆ど元の音に近くはなります。
さすがに、同じ皮を張るということではありませんので、完全には戻りませんが、
十分に弾かれた二胡は、木がもうすでに良い振動をしているのと、
木が、皆さんの家の環境に慣れているということも有って、それ以上には狂いにくくなっています。
ですから、張り替えた二胡の方が、長持ちしますし、音も十分に出ます。
2,3年ぐらいきり弾いていない二胡の皮を張り替えた時には、
元に戻るというより、新しい二胡を購入されたと考えていただいた方が良いと思います、
新たに弾きこんで、育てていくということになります。
ただ張り替えの時に、最初に購入された時の皮よりレベルアップしますから、
花梨などの、重量感の無い樹種意外でしたら、
自動的に、10数万円上がった二胡に格上げになるのも、間違いありません。
殆ど工房物の、高級品と変わらないことになります。
そのくらい二胡の鳴りというのは皮によることが多いのです。