二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

西野製、これからの呼び方?

2012-11-16 08:59:28 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
先日、木村ハルヨさんと食事をご一緒した時、日本に定着した二胡についての話になりました。

今、日本人の二胡愛好家は、
中国が大好きで、中国音楽を奏でる楽器としての二胡を大切にするタイプと、
BGM等で音色に魅かれ、何の楽器か探したら二胡だった、という、
中国音楽ではない曲をたくさん弾きたいタイプとに、徐々に分かれてきたように思えます。
もちろん、その両方をバランス良く取り混ぜ愛する方々も多いですが、
こんなご時世、中国音楽は好まず、全く弾かない人がいるのも確かです。


さて、木村ハルヨさんと言えば、二胡弾きの中でもかなりのパイオニア。
まだ西野製がプロ演奏家に全く相手にされないような、ごくごく早い時期から、
西野二胡を使って下さっていることからも、相当なチャレンジャーであることが判るでしょう。
その活動もソロ一本に留まらず、婆沙羅、居倉健さんとのユニット、蛇道、Stringroove、等々と、
様々なアーティストとの共演、次々に幅を広げています。

そんなハルヨさんですから、ボスの、中国楽器とは別路線で進む二胡の進化に大賛成。
ボスと2人して、「そろそろ中国の二胡とは西野製は分けて考えたいよね」との意見が一致しています。
ハルヨさん自身の演奏内容もほとんど中国曲ではないので、
「対外的に紹介する時、もう“チャイニーズの楽器”じゃなくしたいんですよね」
と、ワールドワイドで考えているよう。
「オリエンタル フィドルとか、オリエンタルなんとか、って、違う名前で呼びたいんです」
「そうだよね、わたしも もう別けたいな」と、ボスも同意。

前に、光舜堂にいらしたお客様が、
「中国のは漢字で二胡と書いても、読みは(erhu)。
西野さんのは日本製なんだから、こっちが二胡(にこ)でいいんじゃないですか」
と、ちょっと嬉しくなるようなコト言って下さいましたが、そりゃ無理でしょう。
ボスはと言えば、「わたしのは『ドデカゴン』でいいよ」
と、いまだにドデカゴン正式名称化の野望を捨てられません。
が、ワタクシ即答で却下。

「駄目です、そんな怪獣みたいな名前! 美人が多い二胡弾きさんに似合いません!」

「ダメ~? じゃあ、二胡が中国に渡ってくる以前の原形で、
インドに『ラヴァナストロン』っていうのがあるよ」
「『ラヴァナストロン』? なかなか語呂は良いですね。インドなんですか?」
「うん、二胡が中国生れの楽器だと思っている人は多いけど、本当は違うからね」
「『ラヴァナストロン』、良いですね!」と、ハルヨさんも『ドデカゴン』から話が移ってほっとしたよう。

さっそく「どんな楽器かな」と携帯で検索してみると、画像有りました!
おお、形は正に二胡そのものじゃないですか!
しかも、その画像の『ラヴァナストロン』の画像、色も、ウチの金二胡にそっくり!!
「あはは、これ、良いですよ♪ウチの看板にそっくりだし!」

ということで、これからは『ラヴァナストロン』、広めていきますよ?
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