【材料での注意すること】
1)ワックスはクリーム状のワックスを使う事。
例えば、『ターナー色彩株式会社のアンティークワックス』
これは、最初の工程でワックスに漆喰を付着しやすくするためです。
2)漆喰は本漆喰を購入する場合、粉状の物を買う事。
中には水で練ってしまっているものもありますから。
また袋に書いてある注意事項をよく読むこと。
3)漆喰での作業時は、ビニール系の手袋とマスクを使ってください。
漆喰を袋から出すときには、少し口を開け小匙で取り出してください。
これ一杯で二本の木軸のワックイを作るためには十分な量です。
4)風のない、漆喰の粉が飛ばないようなところで作業してください。
5)衣服に漆喰が付着すると取りにくいですが、洗えば落ちます。
漆喰は、強いアルカリですから、作業中に手や顔に漆喰が付着したら、なるべく早く水で洗い流してください。
万一目に入ったら素早く水で洗い流してください。多少皮膚が赤くなったり、目がちりちりと痛むこともあり得ます。
作業に使うのは ほんの少量ですから、ほとんど問題はないと考えられますが、
万一お子様などが触った時に危険もありますから、お子様の手の届かないところに保管し、
作業もお子様の手の届かないところで作業してください。
6)作業する場所には、捨ててもよい紙、あるいは、ビニール系のシートを敷いた方が良いと思います。
作業中に漆喰がこぼれ落ちることが良くありますから。
7)残った漆喰を絶対にご家庭の排水溝に流さないでください。
漆喰は水が混ざると硬化し、排水の邪魔になる場合もあります。
少量でしたら問題はないと考えられますが、紙に包んで不燃物として捨ててください。
(これは地域よって違いますので、各自の市町村の決まりに従ってください)
8)袋の中に漆喰が残った時、保存しておきたい場合は、開封した口を密閉してください。
そして、乾いた場所に置いておいてください。
漆喰は空気中の水分を含むことでも硬化していきます。
【ワックイ作業での注意すること】
1)木軸を棹から抜いて最初にワックスをつける時には、かなりたっぷりと付けること。
2)ワックスの付いた木軸を最初に棹の穴に入れる時には、
本当に軽く木軸に着いたワックスが棹の穴に均一に塗り込まれるように数回まわしてください。
3)最初にワックスの付いた木軸に漆喰を付着させて棹の穴に入れてまわすときにも軽く差し込んで回してください。
4)二回目に漆喰を付着させて棹に差し込むときには、通常木軸を回すときのように、
棹に親指をかけてしっかりと木軸を入れ込み回してください。
この時に木軸を回してまだ木軸の回転のどこかで引っかかるような感じがあった場合は、
さらに 1)2)3)を繰り返してください。
木軸がゆがんでいるか、棹の穴の中が凸凹しているか、あるいは最初のワックスの塗りが少なかったことが考えられるからです。
5)ワックイを付けた木軸は、必ず翌日には回りやすさの確認をしてください。
翌日ですと、ワックスが硬化し木軸を最初に動かす時に少し抵抗を感じるかもしれませんが、
その後はそのようなことはありません。
6)ワックイをつけてそのまま、全く動かさずに2.3日放置していると、ワックスが硬化して、
木軸を回そうとすると、かなり硬くなっています。
しかしワックスですから一度動いてしまえばその後は、まったくそのようなことはありません。
ですので必ず、ワックイを付けた後、翌日には一回木軸を回した方が良いと思います。
その後は全く何日は置いていても普通に木軸は動かせます。
7)ワックイをつけて翌日ぐらいに回してみて、スムーズに回らない場合は、再度1)2)3)をやってみてください。
最初の施工の時に均一にワックイがついてなかったことが考えられます。
8) ワックイを施して時間がたって滑りやすくなってしまったワックイは、今度は薄くワックスを塗って漆喰をたっぷりと付けてください。
多分再最初の段階で漆喰が少なかったのでしょう。これらは木軸がきれいに削れておらすあるいは棹の穴がきれいに削れなかった場合など
そのへこんだところに、ワックスが多めについている場合もこの湯な事が起こり得ます、