二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

『楽器は、出会い』 ということで。

2011-11-11 23:12:25 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
『楽器は、出会い』
―もう、このブログでも何度もお伝えしている西野イズム。


1把、1把、精魂込めて作っているからこそ、
“その1把”を大事にして欲しい、
“その1把”に惚れ込んだ人が使って欲しい。。。

そう願っているからこそ、
見知らぬ異国の誰かの作った中国製の物でも、“つくられたもの”として同様に、
出会って気に入った物を連れ帰って欲しい、と願いながら仲介中古も扱っています。

光舜堂から連れ帰る二胡は、
西野製であっても、中国製の仲介中古二胡であっても、
「出会えた!」と思って欲しいのです。


ま、いっか、 ではなく
“この”胡が欲しい、 と思って欲しい
あれも、これも、目移りするからこの辺で、 ではなく
やっと出会えた!、 と思って欲しい

気持ちに?が付くなら、まだ決めない方がいい
ホントに欲しい胡が現れた時、心に?マークなんて付いたりしない

『出会えた二胡』は、本当に大切にできるから
『本当に大切に思える二胡』なら、練習も心から楽しく思えるから
そしたら、もっと、もっと上手に弾ける
もっと、もっと、楽しく弾ける。。。


そんな、理想があるのです、、、西野はロマンチストなもんで。



今度の日曜日、
約1年の人工乾燥を終えたシャム柿材が、
満を持して、12角形(ドデカゴン)の二胡として登場します。

12角形の宇南二胡 ― この形でシャム柿二胡は初登場です。
というのも、この、人工乾燥期間中に宇南二胡が新開発された為、
作りたかったけれど材料が仕上がっていなかったのです。

このシャム柿という樹は、弾く人をとりこにする、実に不思議な素材です。
水墨画のような、美しい緑がかった黒い木目や、
日本人の大好きな黒檀二胡系の音色もしかり。
これまで中国製の二胡では作られていない、二胡界初!というところも魅力の一つかもしれません。
シャム柿の宇南二胡は、
12角形を独自で開発した二胡製作者 西野和宏の、真骨頂とも言えます。
でも、何よりも一番なのは、
他の、超高級材ハカランダをも差し置いて、ズゥン、、、と響く、
重低音のポテンシャル。
この二胡どこまで育つんだろう。。。と、計り知れないのです。

そんなシャム柿で作られた6角形の最後の1把は、
実は、経過観察研究の為に売らずに手元に在るのですが、
それを試し弾いた方々が、
「これで作った二胡が欲しい」
と言って下さっています。
「出来上がったら、是非1度試し弾いてみたいから連絡下さい」
と惚れこんで下さいました。

ある意味、『出会い』ですね。

その方々にはもちろんご連絡はいたしますが、今週は2把しかありません。
本当は4把間に合わせる予定でしたが、妥協無い製作者の眼鏡に適わず、
今回は2把しかお持ちできませんでした。
ですから、先にいらしたどなたかに運命的な出会いがあった場合は、
どの方々も正式なご予約ではないので、先にご来店の方が優先になります。
(まー、いっぺんに2把無くなるとは思いませんが)

でも、今後、続々と人工乾燥を終えた材木が揃いますので、
製作出来次第、光舜堂に置き、常にいらした方がお試しいただけるようには
なっていくと思います。
その時、もし、本当にご予約をご希望の方がいらっしゃいましたら、
その時点で、正式にご予約手続きを取る形にさせていただきます。

気になる方は、お早めに、
シャム柿の宇南に、出会いにいらして下さいね!
















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