PIKEなMINICAR

昔々デザインをしたパイクカーたちが主人公のブログです。
ちひさきものはみなうつくし。

二重レンズ

2008年01月22日 | S110 SILVIA/GAZELLE(前期型)
ここまではS110のハードトップの話が多かったのですが、ハッチバックについても少し。ハッチバックはハードトップから少し遅れて市場投入。ここでもシルビアとガゼールの差異についていろいろ工夫しました。画像はガゼールハッチバックのテールランプと日東1/28のガゼール仕様。サイドのエアアウトレットやラジエータグリルもシルビアと違います。

ランプ類の技術はエクステリアデザインにたいへん大きな影響を与えます。現在はLEDのテールランプや車体と一体感のある大型の樹脂ヘッドランプが大流行です。このS110ハッチバックのテールランプは二重レンズといわれていた構造で、反射板がなく透明な樹脂レンズのカットによって直接光を拡散させるタイプです。反射板のふくらみが必要ないので奥行きを薄くでき、トランクスペースが少しだけ広く使えるというもの。当時の最先端技術です。

シルビアでは3つの大きなゼリーのようなレンズのアウターカバーが取り付けられ、ガゼールではこのカバーだけを横基調の凹凸ブロックにして差異をだしました。ローコストで大きな効果が得られる手法です。当時はヘッドランプも丸型2灯・4灯、角型2灯・4灯といった汎用型ヘッドランプが主流で、異型ランプはごく少数派。いまからみればとても合理的でエコロジーな仕組みだったと思います。いろいろな家電やパソコン、携帯電話などには各社共通にして欲しいパーツやシステムがたくさんあります。これからは各社共通の仕組みももっと必要なのではないでしょうか。

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石原プロワールド | TOP | プロダクトアイデンティティー »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
50'sさん 感謝 (kobatads)
2008-01-29 10:32:31
レアな車を愛していただきありがとうございます。どのような展開になるかわかりませんが時々覗いていただければ幸いです。地震は震源地から遠いので実害はありませんが、当地は温泉郷なので風評被害に苦戦中。イメージのコントロールは難しいですね。
返信する
楽しく (50’s (フィフティーズ))
2008-01-29 00:33:45
kobatadsさん、初めまして。Club US110№53、ガゼールHBに26年一筋の50’sと申します。年初のスタートからこちらを拝見することが出来喜んでいます。これからも時々はHBのお話を載せてください、楽しみにしています。
遅くなりましたが、地震お見舞い申し上げます。
返信する

post a comment