Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

FC東京戦マニアック分析

2017-08-20 22:03:18 | 浦和レッズ
FC東京は、オフの大量補強の成果で、ベンチに使える駒を多く持っています。東慶悟、ピーター・ウタカ、永井謙佑、中島翔哉を切り札に使うことができます。タイプ的に、最大の脅威はドリブラーの中島と予想できましたが、篠田監督は最初に前田out、ウタカinの交代を打ちます。

この交代は浦和にとっては助かりました。そのウタカの動きが良くなかったからです。ウタカは元ナイジェリア代表の実績のあるポストプレーヤーですが、あまり動かないという欠点があります。槙野やマウリシオが対応することで、ウタカをピッチから「消す」ことが浦和DFはできていました。

室屋が負傷して、永井謙佑がそのまま右アウトサイドに入る交代を打つと、3人目の交代で米本に代わって中島が出てきます。そこで、堀監督が明確なメッセージ性のある交代を見せます。柏木out青木inで、青木は明らかに中島への対応が役目でした。こういう、相手のストロングポイントに対して対策を打つ交代は、前任のミシャがやってこなかったものです。

そのように、相手に対策を打つことはできましたが、それでも1点を追って前にかかってくるFC東京の攻撃に対し、浦和は押し込まれてしまいました。後半だけで相手に7本のCKを与え、2度ポストやバーに当たるシュートも打たれています。そういう、セカンドボールに対するケアなどは、やはり堀監督が急な就任だったこともあって、まだ詰め切れていないところも見られます。

それでも、リードしたときに、攻めるか守るか、メッセージが中途半端では選手が戸惑います。この日の堀監督は「守ってカウンター」と明確な方向性を打ち出しています。そのカウンターから、途中出場の矢島がポストに当たるシュートを放つなど、成果が出る一歩手前までは行っています。

そういう、試合運びが改善すれば、ACLとルヴァン杯で2度迎えるホームアンドアウェイの戦いで生きるのではないかと思います。勝っただけでなく、そういうところを評価したいと思わせてくれる試合だったと思います。



























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

粘りで拾った勝ち点3(8/19浦和対FC東京)

2017-08-20 21:26:35 | 浦和レッズ
昨日のFC東京戦は、粘って拾った勝ち点3でした。ミシャ時代の「4-1-5」が制度疲労を起こしている以上、手直しをしながら取れる勝ち点を拾っていくメッセージを、堀監督の采配から感じます。まず、守備面では、新外国人のマウリシオの加入が大きなプラス面です。マウリシオの、落ち着き払って正確に味方に出せるパスセンスはシャペコエンセ戦でも感じましたが、リーグ戦のプレッシャーのかかる試合でもできるかどうかはチェックポイントでした。

それは結論から言えば心配無用でした。マウリシオが、正確に味方にパスを出す能力はこの試合でも明確に機能しており、空いている選手に取りやすいボールを回すことができていました。浦和の補強ポイントが、パワー系よりもさばけるDFだったので、こういう浦和のチーム事情に合ったDFを獲得できたことはチームにとってプラスになります。

堀監督が、守備面を整備して、「4-1-5」を可能な限り少なくして「3-2-5」に変更しているようだと以前書きました。この日の試合は、右アウトサイドの駒井が、相手左アウトサイドの太田に押し込まれてしまって、右からの攻撃があまり機能しなかったという課題があります。FC東京が3-5-2で来た以上、アウトサイドの1対1の対決で、できれば勝ちたかったでしょうが、この日のアウトサイドの対決はややFC東京優位でした。

また、FC東京は、高萩をアンカーに置いて、両サイドに米本と橋本を置く中盤でした。この布陣の狙いは、高萩をプレッシャーのかからない位置に置いてパスを出させやすくすることと、FWの大久保にトップ下気味に引いてこられるスペースを与えることでしょう。この狙いは、FC東京の同点ゴールの形に現れていました。

トップ下の位置で、大久保がキープすると、ゲームメーカー的に右サイドの室屋が抜け出すところに正確に浮き球を供給しました。この動きに菊池が対応できなかったので、フリーで折り返されて真ん中の橋本に合わされています。トップ下の大久保は攻撃のリズムを変えられますが、ドリブルはないのでフリーにしなければ対応できます。事実、阿部勇樹がついていればボールを奪うこともできていました。

この日は、FWの興梠が2得点を決めて試合を決めました。1点目はGKの手前でバウンドし、2点目はすねに当たった当たり損ねと、ある程度は運も味方しました。それでも、興梠、李、武藤の3人は長年コンビを組んでいて合うので、この3人で回すことで、アウトサイドが攻撃に絡めない分をカバーできたからゆえの勝利だったと思います。

後半については明日のマニアック分析で。

































コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする