FC東京は、オフの大量補強の成果で、ベンチに使える駒を多く持っています。東慶悟、ピーター・ウタカ、永井謙佑、中島翔哉を切り札に使うことができます。タイプ的に、最大の脅威はドリブラーの中島と予想できましたが、篠田監督は最初に前田out、ウタカinの交代を打ちます。
この交代は浦和にとっては助かりました。そのウタカの動きが良くなかったからです。ウタカは元ナイジェリア代表の実績のあるポストプレーヤーですが、あまり動かないという欠点があります。槙野やマウリシオが対応することで、ウタカをピッチから「消す」ことが浦和DFはできていました。
室屋が負傷して、永井謙佑がそのまま右アウトサイドに入る交代を打つと、3人目の交代で米本に代わって中島が出てきます。そこで、堀監督が明確なメッセージ性のある交代を見せます。柏木out青木inで、青木は明らかに中島への対応が役目でした。こういう、相手のストロングポイントに対して対策を打つ交代は、前任のミシャがやってこなかったものです。
そのように、相手に対策を打つことはできましたが、それでも1点を追って前にかかってくるFC東京の攻撃に対し、浦和は押し込まれてしまいました。後半だけで相手に7本のCKを与え、2度ポストやバーに当たるシュートも打たれています。そういう、セカンドボールに対するケアなどは、やはり堀監督が急な就任だったこともあって、まだ詰め切れていないところも見られます。
それでも、リードしたときに、攻めるか守るか、メッセージが中途半端では選手が戸惑います。この日の堀監督は「守ってカウンター」と明確な方向性を打ち出しています。そのカウンターから、途中出場の矢島がポストに当たるシュートを放つなど、成果が出る一歩手前までは行っています。
そういう、試合運びが改善すれば、ACLとルヴァン杯で2度迎えるホームアンドアウェイの戦いで生きるのではないかと思います。勝っただけでなく、そういうところを評価したいと思わせてくれる試合だったと思います。
この交代は浦和にとっては助かりました。そのウタカの動きが良くなかったからです。ウタカは元ナイジェリア代表の実績のあるポストプレーヤーですが、あまり動かないという欠点があります。槙野やマウリシオが対応することで、ウタカをピッチから「消す」ことが浦和DFはできていました。
室屋が負傷して、永井謙佑がそのまま右アウトサイドに入る交代を打つと、3人目の交代で米本に代わって中島が出てきます。そこで、堀監督が明確なメッセージ性のある交代を見せます。柏木out青木inで、青木は明らかに中島への対応が役目でした。こういう、相手のストロングポイントに対して対策を打つ交代は、前任のミシャがやってこなかったものです。
そのように、相手に対策を打つことはできましたが、それでも1点を追って前にかかってくるFC東京の攻撃に対し、浦和は押し込まれてしまいました。後半だけで相手に7本のCKを与え、2度ポストやバーに当たるシュートも打たれています。そういう、セカンドボールに対するケアなどは、やはり堀監督が急な就任だったこともあって、まだ詰め切れていないところも見られます。
それでも、リードしたときに、攻めるか守るか、メッセージが中途半端では選手が戸惑います。この日の堀監督は「守ってカウンター」と明確な方向性を打ち出しています。そのカウンターから、途中出場の矢島がポストに当たるシュートを放つなど、成果が出る一歩手前までは行っています。
そういう、試合運びが改善すれば、ACLとルヴァン杯で2度迎えるホームアンドアウェイの戦いで生きるのではないかと思います。勝っただけでなく、そういうところを評価したいと思わせてくれる試合だったと思います。