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祭りの後(3/20大宮対鹿島)

2010-03-20 21:45:15 | 他チーム
この試合は、本来はNack5スタジアムに行く予定でしたが、まさかのチケット完売でテレビ観戦になりました。大宮のサイド攻撃を中心にしたチーム改革が、鹿島相手に通用すれば本物だがというのが、この試合に興味を持った理由です。前半は熱く燃えた好ゲームでした。藤本が率先してチームを鼓舞すれば、鹿島も遠藤が空いたスペースに積極的に走り、攻め合いのゲームはわくわくするものでした。

ただ、後半、大宮は藤本が負傷交代して、市川が入り4-1-4-1ができなくなっています。この4-1-4-1で中盤を相手より一枚多くしている布陣は、鹿島対策の一つの解としてヒントになるもので、ボランチタイプが3枚いて、一人をアンカーに、残る二人を攻撃的な位置に置くところがポイントです。

鹿島の攻撃は小笠原が起点になっていますが、ここでボールを取るのは並のチームでは困難です。そのため、パスカットを狙うのがこの布陣の意味で、サイドを駆け上がる野沢、遠藤(フェリペガブリエル)へボールが出ないようにするのが狙いです。これで大宮は鹿島の中盤と互角に戦うことができていました。

鹿島では中田浩二がどういう役割をしているかは興味がありましたが、この試合がテレビ観戦になってしまったことで、それを確かめるのは浦和と対戦するときになるでしょう。アンカーなのでしょうが、攻撃にも効くタイプなので、どう使っているかがわからないのは残念です。

しかし、後半の藤本の交代以降は、大宮が飛ばしすぎたこともあって動きが落ち、鹿島が支配しました。この日は興梠が不調で、得意のワンタッチプレーも枠へ飛びませんでしたが、そこまでの大宮の努力は一瞬のプレーで水の泡と化します。

それまでも効いていたマルキーニョスの独走から、途中出場の大迫がワンタッチで流し込み、見事に先制点を決めます。鹿島を0点に抑えることが前提だった大宮のゲームプランは崩れ、結局1-0で鹿島の勝利に終わります。試合内容が熱いものだっただけに、結果が鹿島の勝利に終わったことは、大宮にとっては「祭りの後」だったのかもしれません。

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