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新潟戦マニアック分析

2015-06-29 18:33:40 | 浦和レッズ
新潟が前から来たのは、昨日書いた通りですが、3-4-2-1の布陣は浦和と同じでも、そのシステムの成熟度には差があった印象です。1トップのラファエル・シルバのスピードや、左アウトサイドのコルテースのシュート力など、攻撃は威力があるので、浦和もリスペクトしてコルテースの対面の右アウトサイドを普段の関根でなく、守備の強い平川にしてきました。

しかし、このシステムを機能させるためには、中盤の4人が重要です。2014年ブラジルW杯でコスタリカが機能させたように、うまく中盤の4人がDFラインからボールを引き出して、攻撃をシュートかクロスで完結することが必要です。

しかし、新潟の中盤4人のうち、二人は本来FWの田中達也、山崎でした。攻撃という意味では機能した場面もあった二人ですが、バイタルエリアまで下がって守備をサポートすることが、このシステムでは必要です。

浦和が狙ったのはそこでした。浦和の1トップ2シャドーを3バックで同数を保つのが新潟の狙いだったと思いますが、1トップの興梠が降りてきてトップ下の位置で受けると、比較的簡単にフリーになれました。また、武藤や梅崎の動きで新潟ボランチが振り回されていたので、そのギャップを突く柏木や槙野のドリブルも有効でした。

その結果が、浦和らしいバイタルエリアでいくつもパスがつながった、見て楽しいプレーの数々です。こういう攻めをするためにはズラタンより興梠の方が向いています。シュートはズラタンの方がうまいですが、足元でボールを落ち着かせる技術は興梠の方が優れています。

もちろん、勝つためにはズラタンの力も必要なので、大事な場面で投入する切り札としてミシャは使っています。この試合は序盤でリードを奪ったので、しびれる試合ではありませんでしたが、厳しい場面ならスロベニア代表FWのズラタンが持つ、経験と落ち着きは必要でしょう。

相手では途中出場の指宿が効いていました。なぜベンチスタートかわからないほど体が切れており、大勢が決まった後とはいえゴールも決めています。彼が最初から出ていたら、また違った試合だったかもしれません。






















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