貴重な小佐古氏のインタビュー記事です。
SPEEDIデータの公開の遅れ、そのために住民が被ばくしたことが述べられています。
また、
*秋ごろにかけて起こる収穫時期のコメの放射線レベルの懸念
*深刻な海洋汚染
*政府の不透明な意思決定
*校庭の放射能許容水準は「受け入れられない」
など、述べられています。
小佐古氏が、もっと日本で述べていただき、日本の子ども達、そして私達を放射線被ばくから守っていただきたいと思います。
どうか宜しくお願い申し上げます。
*****ウォール・ストリート・ジャーナル*****
http://jp.wsj.com/Japan/node_258611
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304450604576419560689685524.html
【東京】菅内閣の元官房参与、小佐古敏荘氏(61)が原発事故に対する政府の対応を痛烈に批判し、今後、放射能の脅威がさらに露呈する可能性があると警告した。
ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じた小佐古氏は、菅内閣は海の汚染や魚への影響について迅速な分析ができておらず、汚染除去コストを最小限に抑えるために特定の放射能の危険性を過小評価していると述べた。日本の放射線安全学における第一人者である小佐古氏がメディアの取材に応じたのは、4月に内閣官房参与を辞任して以来初めて。
同氏は、茶葉やほうれん草など、食品の汚染については、既に散発的に報告されているものの、今年後半、特に日本人の主食である米の収穫が始まった頃に、より広範な、憂慮すべき問題が明らかになるだろうとした。
同氏は、「今年の秋の収穫の時期が来れば混乱がおきる。収穫した時に米の中に、どのようなレベルかわからないが、放射能が入っている。それがスキャンダルになり、東北の米は買わないということになれば、やっかいなことになる」と述べた。
さらに、3月11日に原子炉が津波の被害を受けて以来、福島第1原発の状況に対して政府がとってきた対応は、日本の政策決定のまずさを露呈したとし、「政府の意思決定メカニズムははっきりしない。どういう理屈で何を決めているのかはっきりしない。とても民主主義社会とは思えない」と述べ、東アジアの発展途上国のような状況になっているとの見方を示した。
小佐古氏は、具体的に、校庭における放射能の許容水準を超える学校が17校にとどまるよう、政府は許容水準を比較的高いレベルに設定した、と述べた。同氏が主張していたようにより低い水準に設定した場合、何千校もの学校で全面的な放射能除去作業が必要になる。菅首相率いる民主党は補正予算の国会承認を得るために苦慮しており、同氏は、このようにコストがかかる選択肢は支持されなかった、としている。
「今の内閣は生き延びるためだけに、色々な対策をうっているとしか私には考えられない」と同氏は述べた。
本紙が小佐古氏の主張について政府のコメントを求めたところ、内閣府の高官が匿名で回答し、政府は海の放射能除去に向けて最大限の努力をしており、漁業従事者やその他関係者と緊密に協力していると述べた。
同高官は、「特に主食の米には細心の注意をはらっている」と述べ、既に作付けは制限されているが、もし基準値を超える放射能が検出された場合は出荷を停止すると付け加えた。
また、学校の問題については、政府は許容レベルの引き下げに向けて検討中であり、追加措置も考慮しているとした。
今年4月30日、政府や学界の審議会などに数多く参加してきた東京大学教授の小佐古氏が菅内閣の官房参与を辞任したため、政府の原発事故対応をめぐる懸念に拍車がかかった。小佐古氏は、同氏を含む専門家が行った多くの申し入れは取り入れられなかったとしており、政府が定める校庭の放射能許容水準は「受け入れられない」とした。自分の子どもでもそういう目に遭わせることはできないと記者会見で涙をぬぐう同氏の姿は全国に放映された。
その後2カ月間、同氏は東京大学で放射線安全学の講義に集中してきたが、まずは海外で心の内を明かす準備ができたと述べ、今後数週間は米国や台湾で講演を行う。
同氏は、特に、被災した原子炉から周辺の海に廃棄された大量の放射性物質が海を汚染する可能性について懸念を深めている。政府は、福島第1原発の原子炉冷却過程で、何が海に廃棄されたのか、大ざっぱな報告しか発表していない。小佐古氏は、海水の監視や、汚染水の拡散状況の予想をこれまで以上に行い、海草から貝類、魚類にいたるまで様々な種類の汚染に対応するための措置を実行するように求め、「ずっとやれやれといってきたのに、やっていない」と述べた。
同氏は辞任の際、官房参与だった6週間に行ったすべての申し入れをまとめた、「福島第一原子力発電所事故に対する対策について(参与提言を中心に)報告書」と題する分厚い文書を政府高官に提出した。本紙は独立した情報源からその文書のコピーを手に入れている。
3月16日に官房参与に着任して以来、小佐古氏とその他の専門家の一部は幅広く様々な提言を行ってきたが、中には何週間も経ってから一般に知られるようになったものもある。例えば、3月17日には、政府の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)で「合理的な最悪のケース」を使い、住民の被曝レベルを予想することを提言した。
3月18日には、政府の原子力安全委員会に対し、SPEEDIによるシミュレーションに基づいて、当初の避難区域の妥当性を再考するように勧告した。
しかし、SPEEDIデータは3月23日まで一般には公開されず、避難区域は4月11日まで変更されなかった。政府を批判する向きは、そうした遅れによって、何千人もの福島県住民が高レベルの放射能にさらされた可能性があるとしている。
記者: YUKA HAYASHI
Radiation Expert Predicts More Threats Article Comments (31) more in Asia
By YUKA HAYASHI
TOKYO―A former nuclear adviser to Japanese Prime Minister Naoto Kan blasted the government's handling of the crisis, and predicted more revelations of radiation threats to the public in the coming months.
In his first media interview since resigning his post in protest in April, Toshiso Kosako, one of the country's leading experts on radiation safety, said Mr. Kan's government has been slow to test for dangers in the sea and to fish, and has understated certain radiation threats to minimize clean-up costs. In his post, Mr. Kosako's role was to advise the prime minister on radiation safety.
Toshiso Kosako, who resigned in April as a senior nuclear adviser to Prime Minister Naoto Kan, says the government is still failing at radiation protection.
And while there have been scattered reports of food contamination―of tea leaves and spinach, for example―Mr. Kosako predicted there will be broader discoveries later this year, especially as rice, Japan's staple, is harvested.
"Come the harvest season in the fall, there will be a chaos," Mr. Kosako said. "Among the rice harvested, there will certainly be some radiation contamination―though I don't know at what levels―setting off a scandal. If people stop buying rice from Tohoku … we'll have a tricky problem."
Mr. Kosako also said that the way the government has handled the Fukushima Daiichi situation since the March 11 tsunami crippled the reactors has exposed basic flaws in Japanese policy making.
"The government's decision-making mechanism is opaque," he said. "It's never clear what reasons are driving what decisions. This doesn't look like a democratic society. Japan is increasingly looking like a developing nation in East Asia."
Specifically, Mr. Kosako said the government set a relatively high ceiling for acceptable radiation in school yards, so that only 17 schools exceeded that limit. If the government had set the lower ceiling he had advocated, thousands of schools would have required a full cleanup. With Mr. Kan's ruling party struggling to gain parliamentary approval for a special budget, the costlier option didn't get traction, he said.
"When taking these steps, the only concern for the current government is prolonging its own life," Mr. Kosako said.
Mr. Kan's office referred questions about Mr. Kosako's remarks to a cabinet office official, who declined to be identified. The official said the government is making "utmost efforts" to improve radiation monitoring in the sea and working closely with fishermen and others.
"Particularly close attention is paid to the safety of rice as Japan's staple food," the official said, adding the government would suspend the shipment of crops if radiation exceeding a set standard is detected. The government has banned the planting of rice in certain areas.
As for schools, the official said the government was working to lower the ceiling for acceptable radiation, and "is also considering additional steps. "
Mr. Kosako, a 61-year-old Tokyo University professor who has served on a number government and industrial panels, quit Mr. Kan's newly appointed group of nuclear experts on April 30, fueling concerns about the government's handling of the accident.
Saying that many of recommendations from himself and the group were ignored by Mr. Kan, the scientist described the government's ceiling on schoolyard radiation levels as "unacceptable." The image of him wiping tears at a news conference on the day of his resignation, as he said he wouldn't subject his own children to such an environment, was widely broadcast.
Having spent two months focusing on teaching radiation-safety courses at his university, Mr. Kosako said he is ready to begin speaking his mind again, starting with foreign audiences outside of the Japanese controversies. Over the coming weeks, he is scheduled to give speeches in the U.S. and in Taiwan.
He said he is especially concerned with contamination of the ocean by the large amounts radioactive material from the damaged Fukushima Daiichi reactors dumped into surrounding waters. The government has released only sketchy information about what has drained into the sea as a result of efforts to cool the smoldering reactors. Mr. Kosako has urged more seawater monitoring, more projections of the spread of polluted water and steps to deal with the contamination of different types of seafood, from seaweed to shellfish to fish.
"I've been telling them to hurry up and do it, but they haven't," he said.
As he resigned, Mr. Kosako submitted to government officials a thick booklet that contained all the official recommendations by him and his group he had offered during his six-week tenure. A copy of the booklet was reviewed by The Wall Street Journal through an independent source. Mr. Kosako authenticated the material.
From the time of his appointment on March 16, Mr. Kosako and some of his colleagues offered recommendations touching on a broad range of topics, according to the booklet. It was weeks before the public learned of some of them, such as a March 17 call for using the government's Speedi radiation-monitoring system to project residents' exposure levels using the "worst-case scenario based on a practical setting."
On March 18, they urged the government's Nuclear Safety Commission to re-examine the adequacy of the government's initial evacuation zones, based on such simulations by Speedi.
The Speedi data weren't released to the public until March 23, and the evacuation zones weren't adjusted by the government until April 11. Critics inside and outside the government say the delay in the adjustment may have subjected thousands of Fukushima residents to high levels of radiation exposure.
Write to Yuka Hayashi at yuka.hayashi@wsj.com
SPEEDIデータの公開の遅れ、そのために住民が被ばくしたことが述べられています。
また、
*秋ごろにかけて起こる収穫時期のコメの放射線レベルの懸念
*深刻な海洋汚染
*政府の不透明な意思決定
*校庭の放射能許容水準は「受け入れられない」
など、述べられています。
小佐古氏が、もっと日本で述べていただき、日本の子ども達、そして私達を放射線被ばくから守っていただきたいと思います。
どうか宜しくお願い申し上げます。
*****ウォール・ストリート・ジャーナル*****
http://jp.wsj.com/Japan/node_258611
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304450604576419560689685524.html
【東京】菅内閣の元官房参与、小佐古敏荘氏(61)が原発事故に対する政府の対応を痛烈に批判し、今後、放射能の脅威がさらに露呈する可能性があると警告した。
ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じた小佐古氏は、菅内閣は海の汚染や魚への影響について迅速な分析ができておらず、汚染除去コストを最小限に抑えるために特定の放射能の危険性を過小評価していると述べた。日本の放射線安全学における第一人者である小佐古氏がメディアの取材に応じたのは、4月に内閣官房参与を辞任して以来初めて。
同氏は、茶葉やほうれん草など、食品の汚染については、既に散発的に報告されているものの、今年後半、特に日本人の主食である米の収穫が始まった頃に、より広範な、憂慮すべき問題が明らかになるだろうとした。
同氏は、「今年の秋の収穫の時期が来れば混乱がおきる。収穫した時に米の中に、どのようなレベルかわからないが、放射能が入っている。それがスキャンダルになり、東北の米は買わないということになれば、やっかいなことになる」と述べた。
さらに、3月11日に原子炉が津波の被害を受けて以来、福島第1原発の状況に対して政府がとってきた対応は、日本の政策決定のまずさを露呈したとし、「政府の意思決定メカニズムははっきりしない。どういう理屈で何を決めているのかはっきりしない。とても民主主義社会とは思えない」と述べ、東アジアの発展途上国のような状況になっているとの見方を示した。
小佐古氏は、具体的に、校庭における放射能の許容水準を超える学校が17校にとどまるよう、政府は許容水準を比較的高いレベルに設定した、と述べた。同氏が主張していたようにより低い水準に設定した場合、何千校もの学校で全面的な放射能除去作業が必要になる。菅首相率いる民主党は補正予算の国会承認を得るために苦慮しており、同氏は、このようにコストがかかる選択肢は支持されなかった、としている。
「今の内閣は生き延びるためだけに、色々な対策をうっているとしか私には考えられない」と同氏は述べた。
本紙が小佐古氏の主張について政府のコメントを求めたところ、内閣府の高官が匿名で回答し、政府は海の放射能除去に向けて最大限の努力をしており、漁業従事者やその他関係者と緊密に協力していると述べた。
同高官は、「特に主食の米には細心の注意をはらっている」と述べ、既に作付けは制限されているが、もし基準値を超える放射能が検出された場合は出荷を停止すると付け加えた。
また、学校の問題については、政府は許容レベルの引き下げに向けて検討中であり、追加措置も考慮しているとした。
今年4月30日、政府や学界の審議会などに数多く参加してきた東京大学教授の小佐古氏が菅内閣の官房参与を辞任したため、政府の原発事故対応をめぐる懸念に拍車がかかった。小佐古氏は、同氏を含む専門家が行った多くの申し入れは取り入れられなかったとしており、政府が定める校庭の放射能許容水準は「受け入れられない」とした。自分の子どもでもそういう目に遭わせることはできないと記者会見で涙をぬぐう同氏の姿は全国に放映された。
その後2カ月間、同氏は東京大学で放射線安全学の講義に集中してきたが、まずは海外で心の内を明かす準備ができたと述べ、今後数週間は米国や台湾で講演を行う。
同氏は、特に、被災した原子炉から周辺の海に廃棄された大量の放射性物質が海を汚染する可能性について懸念を深めている。政府は、福島第1原発の原子炉冷却過程で、何が海に廃棄されたのか、大ざっぱな報告しか発表していない。小佐古氏は、海水の監視や、汚染水の拡散状況の予想をこれまで以上に行い、海草から貝類、魚類にいたるまで様々な種類の汚染に対応するための措置を実行するように求め、「ずっとやれやれといってきたのに、やっていない」と述べた。
同氏は辞任の際、官房参与だった6週間に行ったすべての申し入れをまとめた、「福島第一原子力発電所事故に対する対策について(参与提言を中心に)報告書」と題する分厚い文書を政府高官に提出した。本紙は独立した情報源からその文書のコピーを手に入れている。
3月16日に官房参与に着任して以来、小佐古氏とその他の専門家の一部は幅広く様々な提言を行ってきたが、中には何週間も経ってから一般に知られるようになったものもある。例えば、3月17日には、政府の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)で「合理的な最悪のケース」を使い、住民の被曝レベルを予想することを提言した。
3月18日には、政府の原子力安全委員会に対し、SPEEDIによるシミュレーションに基づいて、当初の避難区域の妥当性を再考するように勧告した。
しかし、SPEEDIデータは3月23日まで一般には公開されず、避難区域は4月11日まで変更されなかった。政府を批判する向きは、そうした遅れによって、何千人もの福島県住民が高レベルの放射能にさらされた可能性があるとしている。
記者: YUKA HAYASHI
Radiation Expert Predicts More Threats Article Comments (31) more in Asia
By YUKA HAYASHI
TOKYO―A former nuclear adviser to Japanese Prime Minister Naoto Kan blasted the government's handling of the crisis, and predicted more revelations of radiation threats to the public in the coming months.
In his first media interview since resigning his post in protest in April, Toshiso Kosako, one of the country's leading experts on radiation safety, said Mr. Kan's government has been slow to test for dangers in the sea and to fish, and has understated certain radiation threats to minimize clean-up costs. In his post, Mr. Kosako's role was to advise the prime minister on radiation safety.
Toshiso Kosako, who resigned in April as a senior nuclear adviser to Prime Minister Naoto Kan, says the government is still failing at radiation protection.
And while there have been scattered reports of food contamination―of tea leaves and spinach, for example―Mr. Kosako predicted there will be broader discoveries later this year, especially as rice, Japan's staple, is harvested.
"Come the harvest season in the fall, there will be a chaos," Mr. Kosako said. "Among the rice harvested, there will certainly be some radiation contamination―though I don't know at what levels―setting off a scandal. If people stop buying rice from Tohoku … we'll have a tricky problem."
Mr. Kosako also said that the way the government has handled the Fukushima Daiichi situation since the March 11 tsunami crippled the reactors has exposed basic flaws in Japanese policy making.
"The government's decision-making mechanism is opaque," he said. "It's never clear what reasons are driving what decisions. This doesn't look like a democratic society. Japan is increasingly looking like a developing nation in East Asia."
Specifically, Mr. Kosako said the government set a relatively high ceiling for acceptable radiation in school yards, so that only 17 schools exceeded that limit. If the government had set the lower ceiling he had advocated, thousands of schools would have required a full cleanup. With Mr. Kan's ruling party struggling to gain parliamentary approval for a special budget, the costlier option didn't get traction, he said.
"When taking these steps, the only concern for the current government is prolonging its own life," Mr. Kosako said.
Mr. Kan's office referred questions about Mr. Kosako's remarks to a cabinet office official, who declined to be identified. The official said the government is making "utmost efforts" to improve radiation monitoring in the sea and working closely with fishermen and others.
"Particularly close attention is paid to the safety of rice as Japan's staple food," the official said, adding the government would suspend the shipment of crops if radiation exceeding a set standard is detected. The government has banned the planting of rice in certain areas.
As for schools, the official said the government was working to lower the ceiling for acceptable radiation, and "is also considering additional steps. "
Mr. Kosako, a 61-year-old Tokyo University professor who has served on a number government and industrial panels, quit Mr. Kan's newly appointed group of nuclear experts on April 30, fueling concerns about the government's handling of the accident.
Saying that many of recommendations from himself and the group were ignored by Mr. Kan, the scientist described the government's ceiling on schoolyard radiation levels as "unacceptable." The image of him wiping tears at a news conference on the day of his resignation, as he said he wouldn't subject his own children to such an environment, was widely broadcast.
Having spent two months focusing on teaching radiation-safety courses at his university, Mr. Kosako said he is ready to begin speaking his mind again, starting with foreign audiences outside of the Japanese controversies. Over the coming weeks, he is scheduled to give speeches in the U.S. and in Taiwan.
He said he is especially concerned with contamination of the ocean by the large amounts radioactive material from the damaged Fukushima Daiichi reactors dumped into surrounding waters. The government has released only sketchy information about what has drained into the sea as a result of efforts to cool the smoldering reactors. Mr. Kosako has urged more seawater monitoring, more projections of the spread of polluted water and steps to deal with the contamination of different types of seafood, from seaweed to shellfish to fish.
"I've been telling them to hurry up and do it, but they haven't," he said.
As he resigned, Mr. Kosako submitted to government officials a thick booklet that contained all the official recommendations by him and his group he had offered during his six-week tenure. A copy of the booklet was reviewed by The Wall Street Journal through an independent source. Mr. Kosako authenticated the material.
From the time of his appointment on March 16, Mr. Kosako and some of his colleagues offered recommendations touching on a broad range of topics, according to the booklet. It was weeks before the public learned of some of them, such as a March 17 call for using the government's Speedi radiation-monitoring system to project residents' exposure levels using the "worst-case scenario based on a practical setting."
On March 18, they urged the government's Nuclear Safety Commission to re-examine the adequacy of the government's initial evacuation zones, based on such simulations by Speedi.
The Speedi data weren't released to the public until March 23, and the evacuation zones weren't adjusted by the government until April 11. Critics inside and outside the government say the delay in the adjustment may have subjected thousands of Fukushima residents to high levels of radiation exposure.
Write to Yuka Hayashi at yuka.hayashi@wsj.com
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