「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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東京都は、「平成24年度東京都中央卸売市場会計予算に付する付帯決議」の着実な履行を!

2016-09-13 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 築地市場移転問題に関連して、念のための、過去のブログhttp://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/f219eba513b2387816ea68fe27697e5b の振り返り。

*******ブログ2012-03-30 16:59:32******

思いの一部は、前のブログで書きましたが、市場予算に付された付帯決議と、本日の各紙の反応を見ておきます。

*******都議会ホームページより******
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/opinion/2012/e12i1301.html

第18号議案 平成24年度東京都中央卸売市場会計予算に付する付帯決議

 予算の執行に当たっては、以下の点に留意すること。 
1 豊洲新市場の開場に当たっては、土壌汚染対策を着実に実施し、安心・安全な状態で行うこととし、リスクコミュニケーションなどの取組を通じて、都民や市場関係者の理解と信頼を得ていくこと。 

2 豊洲新市場の施設の建設工事は、汚染の処理を完了した上で、実施すること。

3 築地のまちづくりについては、中央区との合意を踏まえ、築地での食文化の拠点が継承されるよう最大限協力すること。 

***************************


 付帯決議1.「リスクコミュニケーションなどの取組を通じて、都民や市場関係者の理解と信頼を得ていく」とありますが、中央区民をはじめ都民に対するリスクコミュニケーションは、いままで、まったく不十分でした。
 中央区では、非公開というに等しい「まちづくり協議会」の場での状況説明、江東区では、まだそれよりは少しはましではあるが、限られたエリアにしか、開催の案内の回覧がなされない形での状況説明の会がなされた程度です。


 付帯決議2.「豊洲新市場の施設の建設工事は、汚染の処理を完了した上で、実施すること。」とありますが、汚染処理が完了する仮定がそのとおり行くのかが問題です。
 今、移転候補地は、土壌汚染対策法により土壌汚染指定区域(形質変更時要届出区域)になっています。

 以下、その指定が台帳に掲載されています。


<形質変更時要届出区域台帳>




 

 この指定がはずされるには、土壌汚染処理がなされ、その後2年間のモニタリングで、環境基準以下の状態が継続していれば、解除なされるということです。



 全体の資料は、以下です。
<農林水産省 資料>





 私たちは、もともと不透水層以下の汚染の広がりを調査せずに土壌汚染対策を立案している点をはじめ、東京都は、環境省の土壌汚染対策の指針に則っていない。
 その不備がある以上、前提を欠いた土壌汚染対策をやったとしても、土壌汚染指定区域は解除しようがないと考えています。

 「豊洲汚染土壌コアサンプル廃棄差し止め裁判」控訴審 (第一回公判平成24年4月26日11:00~東京高等裁判所424号法廷)で、これからも明らかにしていきます。
 





<各紙の反応>
******東京新聞(2012/03/30)*****
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120330/CK2012033002000024.html

民主2割が反対 市場会計予算案 都議会
2012年3月30日

 新年度一般会計予算案や帰宅困難者対策条例案などを可決し、二十九日に閉会した都議会。築地市場(中央区)の移転する江東区豊洲地区の土壌汚染対策費などを盛り込んだ新年度中央卸売市場会計予算案では民主所属議員五十人のうち十一人が造反し反対に回る波乱があった。民主の執行部は造反者の処分を検討するが、会派内の温度差が露見した形だ。

 民主会派団長の馬場裕子氏も反対に回った。「二〇一〇年度予算の付帯決議は都にほごにされた。今回も付帯決議を付けたが信用できない。現状で都民に責任を持って大丈夫とはいえない。執行部に反抗しているわけではない」とコメントした。一期目の関口太一氏も造反。「(二十六日の予算特別委で)都から、安全確保のため一四年の開場にこだわらないとの答弁があれば賛成したが、得られなかった。苦渋の判断」と述べた。

 山下太郎幹事長は「ギリギリまで説得したが、残念だ。予算への賛成はマニフェスト違反ではない。移転容認でも方針転換でもない」と主張。造反者に対し「処分は検討するが、会派から追い出す気はない」と話した。

 石原慎太郎知事は閉会後、「やることはやるんだよ。ちゃんと。(土壌汚染対策を)徹底してきれいにして」と述べた。

******毎日新聞(2012/03/30)*****
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120330ddlk13010312000c.html
都議会:民主11人が造反、予算案で反対に回る 築地市場の豊洲移転で /東京

 都議会第1回定例会は29日の本会議で、12年度予算案を民主、自民、公明などの賛成多数で可決し、閉会した。築地市場の豊洲新市場への移転整備費を盛り込んだ中央卸売市場会計予算案も可決されたが、民主の議長を除く49人中11人が会派の方針に反して反対に回った。

 市場会計予算案は、移転関連費に607億円を計上。民主は1年前、「強引な移転には反対」と主張して予算案に反対したが、今回は「建設工事は(移転予定地の)土壌汚染の処理を完了した上で実施する」との付帯決議を条件に賛成した。

 関係者によると、造反した民主の11人は▽栗下善行(千代田)▽馬場裕子(品川)▽柳ケ瀬裕文(大田)▽関口太一(世田谷)▽西沢圭太(中野)▽滝口学(荒川)▽鈴木勝博(足立)▽田之上郁子(江戸川)▽松下玲子(武蔵野)▽小山有彦(府中)▽篠塚元(南多摩)の各議員。

 民主会派の団長も務める馬場議員は「賛成すれば今の不十分な土壌汚染対策を認めたことになる。ただ会派を離脱するつもりはない」。柳ケ瀬議員は「豊洲の安全性が確認されていない以上、賛成できない」と話した。

 山下太郎幹事長は記者団に「直前まで説得したが残念。予算案への賛成が豊洲への移転に賛成するということではない。処分は今後検討する」と話した。

 また、民主と生活者ネットが提案したがん対策推進条例案は否決された。【柳澤一男】




******読売新聞(2012/03/30)*****
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120330-OYT1T00170.htm

民主11都議が造反「有権者に説明できぬ」

 東京都議会は29日に本会議を開き、築地市場(中央区)の江東区豊洲地区への移転関連費用を盛り込んだ2012年度予算案を、民主、自民、公明などの賛成多数で可決した。


 最大会派の民主は、「土壌汚染対策を着実に実施する」との付帯決議を条件に賛成に転じたが、所属都議の造反者はさらに増え、この日は11人が反対にまわった。

 約600億円の市場移転関連費用を盛り込んだ中央卸売市場会計予算など3議案の採決で、民主はこの日、党議拘束をかけて会派の引き締めを図った。

 採決で反対にまわった西沢圭太議員は「市場関係者が合意しても、『豊洲は安全です』とは有権者に説明できない」と主張。関口太一議員は、「都議選では『移転反対』を訴えて当選させてもらった」として、公約を重視したと説明した。

 民主の山下太郎幹事長は、「ギリギリまで説得を続けたが、残念ながらこういう結果になった」と淡々とした様子。党議拘束に背いた造反者の処分については、「有無も含めてこれから検討する。今後、どうやって会派をまとめていくかが課題」と繰り返した。

          ◇

 都議会は29日、大規模災害時に都民らの帰宅抑制を求める帰宅困難者対策条例案など117議案などを可決して閉会した。民主などが議員提出した「がん対策推進条例」案は否決された。

(2012年3月30日14時17分 読売新聞) 

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