◆〜外国人視点の甲府の魅力!〜◆
★自己紹介★
こんにちは!市民レポーターの”CHIKA”です。
5年前に台湾から山梨に移住し、3歳と7歳の子供たちと一緒に、家族全員でお出かけを楽しんでいます。常に大自然や山に囲まれた生活を送ることは、新鮮な体験です。今回は、外国人の視点から甲府の魅力を見つけて紹介したいと思います。
昇仙峡は甲府市、さらには山梨県を代表する自然景観の一つで、国の特別名勝に指定されています。「平成百景」で第2位に選ばれたほか、「観光地100選 渓谷の部」では第1位に輝き、「環境省認定 名水百選」や「日本遺産」にも選ばれています。毎年秋には多くの観光客が紅葉を求めて訪れ、その美しさに魅了されています。
2024年の秋は気温が高かったため、紅葉が例年より1週間ほど遅れました。ようやく11月中旬に秋らしい涼しさが訪れ、紅葉を存分に楽しむことができました。
今回の旅では、あえてあまり知られていないハイキングコースを選び、ロープウェイの喧騒を避け、秋の山林の静けさを味わうことにしました。
地図にあるように、私たちはロープウェイを使わず、登山をする道を選びました。このコースはあまり知られていないハイキングルートの一つです。
私たちの旅は、昇仙峡ロープウェイ駅の近くにある登山口から始まりました。このルートは意外と人が少なく穴場で、道中の観える景色は本当に素晴らしいものでした。山道に足を踏み入れ、まず見えてきたのは、地元の集落でした。集落の家は景色の中へ溶け込み、都会とは違った安らぎのある雰囲気を醸し出していました。集落の近くを通る際は静かに行動し、地元住民の生活環境を尊重しましょう。
山道を進むと、木々が織り成す緑のアーチが広がります。道の両側には重なり合った岩と清流があり、水のせせらぎが静かに旅を彩ってくれました。約1時間歩き、私たちはロープウェイの終点である「富士山遥拝所」に到着しました。
ここは少し開けたスペースで、富士山を眺めることができます。特に晴れた日には、遠くの山々と青空が一体となり、自然の絵画のような景色が広がります。少し休憩をして水分を補給した後、この旅の最終目的地である白砂山へ向かいました。
富士山遥拝所から白砂山までは約1時間の道のりです。この区間は先ほどの山道よりも急勾配ですが、その分、景色はさらに壮大です。歩みを進めるたびに、秋を感じることができます。山全体を覆う紅葉は、まるで山林に豪華な錦をまとわせたようで、時折見える山肌の岩は時間が刻んだ芸術作品のようです。
途中で、形が特異な古木に出会いました。その枝は交差して大きな「X」のような形をしており、旅の思い出の一つとなりました。自然の神秘にはいつも驚かされます。時折立ち止まって美しい森をじっくりと観察しました。
標高986メートルの白砂山に到着したとき、空は澄み渡り青一色でした。山頂に立ち、遠くまで見渡すと、昇仙峡エリアを一望できます。谷間を流れる曲がりくねった清流は、銀白色のリボンのように静かに流れ、雄大な景色に柔らかさを添えていました。両岸の紅葉は深紅や橙色に染まり、層をなして、山林を鮮やかに彩っていました。
富士山の雄大な姿がはっきりと見え、わずかな白雲と陽光の輝きで神々しく見えました。この瞬間、これまでの苦労がすべて取るに足らないものに感じられ、自然への感謝と畏敬の念で満ち溢れました。晴れた日に富士山の全景を見ることができるのは、まさに幸運であり、贈り物のようです。
昇仙峡の白砂山ハイキングルートを通じて、改めて山梨県の美しさと独自性を深く実感しました。忙しい現代社会において、自然と共に過ごせることは贅沢であり、そして幸福そのものです。地元の方々も観光で来られた方々も、ぜひ私と同じように、足を止め、この土地の優しさと深い情感を感じていただけたらと思います。
自然が好きな方には、秋の昇仙峡は絶対に行ってほしい場所です。次回行くときには、別の発見があることを期待しています!
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