市民ブロガーのジョンけけです。
甲府の新米ママたちに捧げるエッセイ書きました。
※エッセイについて詳しくはこちらをご覧ください。
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『“随筆”育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ』
~“け”の巻~
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◆げんきなおこさんですね=元気なお子さんですね。
極めてお行儀の悪いお子様に対して発せられる保護者世代の言葉。
言葉面は褒めているが、真意は皮肉以外のなにものでもない。
どちらかというと非難に近い。
元気なお子さん、というお褒めの言葉をいただいた場合、
半分以上は・・・
「うるさい子ねぇ。いい加減、静かにさせたらどうなのよ」
という言葉と表裏一体なのだ
全文を言うならそのあとに・・・
「そのやりたい放題ぶりは子どもの茶目っ気をとうに通り過ぎて、
こっちの堪忍袋の緒を切ってくれそうな勢いね。
ホント、一度、ぴしゃんとやりたいんだけど、よその子だから手は出せない。
だから周りは全力で気を紛らわそうと努力している最中よ。
挙げ句、この眉間のしわと口元のわざとらしい微笑と無表情な目元が出来上がるの。
たった一度だけでもストレスの壺が溢れそうなのに、
家が近いからしょっちゅうこういう場面に出くわすんだわ。
めんどくさいからどっかへ引っ越してもらえたら有難いんだけど」 となる。
しかし、そのまま発言したらえらいことになるのは合点承知の助なので、
ちょっとお世辞っぽく濁してどっちつかずの平和主義を通す
そして真実は自分んちで語られるのみ
「ねぇ、パパ。あそこんちの息子(娘)さぁー、もういい加減にしてほしいよねー。
怒りたいんだけどそんなことしたら、
あの子のママってば友達が多いから陰で何言われるかわかったもんじゃないわ。
ホント、子どもの付き合いで余計なストレスが溜まる溜まる。あー、面倒くさっ!」 という感じ。
しかし、ここでもやはり、親の心、子知らず
そういう子に限って、その他の子どもの憧れの的で、
我が子は喜んでお近づきになってしまったりする
確かに動きのいい元気なお子様のやることは
おとなしいお子様よりはるかにおもしろさ満載で魅力的なのだ
見てる分には。
だが、我が子と接触するとなると話は変わる。
全然おもしろくない
したがって、連れだっている親はその場の雰囲気や人間関係やらを考慮した挙句、
静かなる抵抗の精一杯の叫びをこの台詞にこめる
たとえばこれが古き良き昭和の匂いがするおじちゃん、おばちゃんの時代なら、
「こら!」の一声、もしくはガミガミの小言をストレートに言ってあっさり終わっていたことだろう
もっとも、言われる子どもの親も古き良き時代の正しさと温かさを持った親であったし、
言われた子ども自身も簡単には凹まないたくましさを有していたことを忘れてはならない
いまどき、昭和のおばちゃんを気取って、ママ友達のお子さんに意見するなら、
明日からの針のむしろを覚悟しなければいけないのだ
子どもを通して知り合った母親同士は、
価値観の相違を知る前に友達然としてしまうことがほとんどなので、
子供をたしなめることが保護者を否定することにもなり、
即、縁切りに相当する場合がある
元気のいいお子様とかかわってしまったら、
仕方ないから我が子のお友達の趣味が変わるのを辛抱強く待つしかない
自分が引っ越すことになってはいけない。
大丈夫。自分の遺伝子を持った我が子のセンスを信じて待てばいいのだ
母親は一日にして成らず。
でも、心配いりません。
ちゃんと育っていけますから。
子どもがちゃんと“お母さん”を育ててくれますから
(つづく)
◆◇◆甲府市内の子育て関連情報◆◇◆
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2012年10月20日(土)
・甲府大好きまつり
2012年10月20日(土)
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2012年10月20日(土)
・中道往還を歩こう
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