小金沢ライブラリー

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ミステリ感想-『大年神が彷徨う島』藤木稟

2001年12月28日 | ミステリ感想
~あらすじ~
二十年に一度の祭りの生神役として「鬼界ガ島」を訪れた律子を待ち受けていた奇怪な呪文。
不思議な儀式と風習の中、神罰を受けたという謎の死体が。
名探偵・朱雀十五が秘められた異界の扉を開く。


~感想~
例によっての物理・科学の応用授業。
物語や設定はいいのだが、トリックがこればかりだとげんなりする。


01.12.28
評価:☆ 1
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ミステリ感想-『蝶たちの迷宮』篠田秀幸

2001年12月28日 | ミステリ感想
~あらすじ~
「無数の白い蝶たちが漆黒の闇の中で、舞い続ける…」
1979年、僕は大学三年生の秋、密室状態の隣の部屋から突然女の悲鳴を聞いた。
現場へ急行すると、女の姿は消え、僕らの同人誌「停車場」の顧問である香川京平の絞殺死体があった。
一方、「停車場」に『蝶』という小説を持ち込んだ少年が不可解な死を遂げる。二つの事件に果たして関連はあるのか?


~感想~
「いちばん面白かったミステリはどれ?」と聞かれれば激しく迷う。
迷って迷って、結局答えは出せないだろう。
だが「いちばんつまらなかったミステリはどれ?」と聞かれれば一瞬も迷うことなく僕はこれを挙げる。
と・に・か・く・つまらなかった。
印象を一言でいえば「ひとりよがり」。読者はなにをどう楽しめばいいのやら。
延々とつづく青臭く身勝手な叫び。しょせんは『虚無への供物』をなぞるだけの二番煎じ。
ここに自分史上最悪ミステリがある。


01.12.28
評価:問題外
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