~あらすじ~
奇妙な古書店で手に入れた曰くつきのミステリ同人誌には怪異が宿っていた。
見世物小屋から消えた赤ん坊/高校生らが鏖殺された事件の恐るべき記録ノート/無惨に切断された首が招く無人島の殺戮……。
謎を解かなければ、怪異は終わらない。
~感想~
作中作の短編が、どれも作中作の形式を取らずとも単体で本格短編として通用するどころか、いずれ劣らぬ良作ぞろいで驚かされる。
それに様々な怪異を絡め、ホラー作品としての色も濃く、メタに落ちていく結末こそがっかりだが、本格としてホラーとして見事な融合を見せてくれた。
短編の質が本当に高く、真相を知るや思わずうなること請け合い。手書きを交えた書式や、本の小口に「UNKOWN」と印刷するなど凝った装丁のせいかいっこうに文庫化されず、しかも絶版のため入手はやや困難だが、本格ファンならばぜひ読んでもらいたい。
10.7.29
評価:★★★★ 8
奇妙な古書店で手に入れた曰くつきのミステリ同人誌には怪異が宿っていた。
見世物小屋から消えた赤ん坊/高校生らが鏖殺された事件の恐るべき記録ノート/無惨に切断された首が招く無人島の殺戮……。
謎を解かなければ、怪異は終わらない。
~感想~
作中作の短編が、どれも作中作の形式を取らずとも単体で本格短編として通用するどころか、いずれ劣らぬ良作ぞろいで驚かされる。
それに様々な怪異を絡め、ホラー作品としての色も濃く、メタに落ちていく結末こそがっかりだが、本格としてホラーとして見事な融合を見せてくれた。
短編の質が本当に高く、真相を知るや思わずうなること請け合い。手書きを交えた書式や、本の小口に「UNKOWN」と印刷するなど凝った装丁のせいかいっこうに文庫化されず、しかも絶版のため入手はやや困難だが、本格ファンならばぜひ読んでもらいたい。
10.7.29
評価:★★★★ 8