~あらすじ~
泊まりがけのバイトのためマジシャンの屋敷を訪れた加部谷、山吹、海月の三人。
ところが玄関は閉ざされ、密室の中で殺人事件まで起こる。
Gシリーズ第三弾。
~感想~
読者に「密室トリックってなんだっけ?」という根源的な問いを抱かせる禅問答ミステリ。
星の数ほどある密室トリックの中でも最下層に分類されるだろうことは間違いなく、これが認められるならもはやなんでもあり。
漫画「最終兵器彼女」は「兵器がどこまで彼女だったら愛せるだろうか?」というコンセプトで書かれた(うろ覚え)そうだが、本作はそれにならえば「密室トリックはどこまで説明が付けば成立するのか?」に挑戦したような、脱力を通り越して開いた口がふさがらない代物で、もう「針と糸で鍵を掛けました」とか「超能力で鍵を掛けました」とか「強めにドアを閉めたらなんか鍵が掛かりました」とか「カーニバル・デイ」とやっていることは同レベルで、説明が付きさえすれば良いというものではなく、読者は密室トリックの成立要件について頭を悩ますこと請け合いである。
動機がないのは前からだがシリーズ三作目にしてとうとうトリックまで消滅しかかっており、黒幕の暗躍や犀川がかっこよく謎を解くシーンを楽しむだけの、単なるキャラ萌え小説に成り下がってきた。
草履を頭に乗せて逃げ出す日は遠くない。
16.8.9
評価:☆ 1
泊まりがけのバイトのためマジシャンの屋敷を訪れた加部谷、山吹、海月の三人。
ところが玄関は閉ざされ、密室の中で殺人事件まで起こる。
Gシリーズ第三弾。
~感想~
読者に「密室トリックってなんだっけ?」という根源的な問いを抱かせる禅問答ミステリ。
星の数ほどある密室トリックの中でも最下層に分類されるだろうことは間違いなく、これが認められるならもはやなんでもあり。
漫画「最終兵器彼女」は「兵器がどこまで彼女だったら愛せるだろうか?」というコンセプトで書かれた(うろ覚え)そうだが、本作はそれにならえば「密室トリックはどこまで説明が付けば成立するのか?」に挑戦したような、脱力を通り越して開いた口がふさがらない代物で、もう「針と糸で鍵を掛けました」とか「超能力で鍵を掛けました」とか「強めにドアを閉めたらなんか鍵が掛かりました」とか「カーニバル・デイ」とやっていることは同レベルで、説明が付きさえすれば良いというものではなく、読者は密室トリックの成立要件について頭を悩ますこと請け合いである。
動機がないのは前からだがシリーズ三作目にしてとうとうトリックまで消滅しかかっており、黒幕の暗躍や犀川がかっこよく謎を解くシーンを楽しむだけの、単なるキャラ萌え小説に成り下がってきた。
草履を頭に乗せて逃げ出す日は遠くない。
16.8.9
評価:☆ 1