アメリカ新大統領となったドナルド・トランプは就任式での演説で「アメリカ第一あるのみだ」と言い切った。この演説の記事のツイートなど見ると、どの国の元首も自国を第一とする事が当然だとする人々が多い。
確かに、自国を第一に考えることは当然の事だろう。だが、外交や経済を考慮した時に国民だけでは無い、国外にも報じられるだろう演説で自国を第一にすべきだ、と言い切る事は適当なのだろうか。
世界に「アメリカ第一あるのみだ」と言い切るは、世界各国との協定などを踏み躙り、アメリカが最高の利益を得る様にならなければならないとしているのではないか。故に、就任式当日にTPP離脱、NAFTA再交渉を表明した。
トランプ大統領、NAFTA再交渉を自ら言明
「トランプ米大統領は22日、ホワイトハウスで行われた大統領補佐官らの宣誓式で、「北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を開始する」と述べ、近くメキシコのペニャニエト大統領、カナダのトルドー首相と首脳会談を行う考えを示した。
就任後、NAFTAの再交渉方針を自ら言明したのは初めて。通商政策の見直しは大統領選で掲げた最優先課題の一つで、積極的に取り組む姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。
トランプ氏は、再交渉が「メキシコや米国の全ての国民にとって、よい結果を生み出すだろう」と指摘した。再交渉にあたっては、撤廃されている域内の輸入品にかかる関税の扱いが焦点になるとみられるが、米国側が自国に有利な条件を突きつければ、メキシコ、カナダの強い抵抗に遭う可能性がある。また、トランプ氏は、ペニャニエト氏との会談では「移民問題や国境の安全についても協議する」とも語った。メキシコ国境への「壁」建設を取り上げる考えとみられる。」(読売新聞2017/01/23)
NAFTAの再交渉をメキシコとカナダとの間で実行し、アメリカにとって有利な締結が不可な場合にはNAFTA完全離脱を表明するだろうし、同時にメキシコやカナダにFTAを要求するようになるんじゃないか。
公正ではなく、アメリカに有利な内容で締結する様に。
TPP離脱表明もしているが、完全離脱とはしていない。離脱表明する事により、参加国、特に日本などと再交渉を行いより有利にしようと企んでいるのではないだろうか。
こんな事されると、日本だけで無く世界経済に大きな悪影響を持たしてくれると思うんだがな。
そしてトランプは不法移民退去も訴えていたし、メキシコ大統領との会談ではNAFTAだけで無く不法移民問題も協議すると報じられている。不法移民退去も実行するのかもしれない。
不法移民とされる不法滞在者は、アメリカにとっては重要な労働者の筈。にも関わらず退去させる。中南米やアジアなどからの移植民の滞在は許さないという事なんだろうか。
正にアメリカ第一主義、自分達だけが良ければそれで言いというのがトランプの考えなんだろうな。
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