似た者同士の冬芽と葉痕シリーズ第三弾はレンプクソウ科ガマズミ属・・・以前はスイカズラ科だったけどねぇ。
ガマズミ属は装飾花を持つヤブデマリやオオカメノキなどと、装飾花を持たないガマズミやオトコヨウゾメなどに分けられる。
花の無い時期でも葉や実の付き方で見分けられるけど、冬芽と葉痕だけで簡単に見分けられるものとそうでないものとに分かれる。 葉痕は三角形~三日月形のものが多くて維管束痕は3個でほぼ共通・・・
まずは装飾花の有るオオカメノキ・・・冷温帯の亜高山に多い低木で冬芽は裸芽となるので一目瞭然! そして頂芽の花芽は球形で特徴的、頂生側芽の葉芽とあわせで私はウサギちゃんて呼んでいる。(↑一枚目の画像は春に開きかけた花芽と葉芽、↓は葉が落ちた直後の花芽と葉芽)
葉痕は三角形で維管束痕は3個あり、吊り目気味の顔に見える・・・
同じく装飾花があるヤブデマリの冬芽・・・2枚の芽鱗と垢状の毛が特徴的だけど、単木で出されたら判別は難しいかな!
全てが装飾花のオオデマリは日本海側に分布するケナシヤブデマリの園芸品種で枝の毛が少なく冬芽が大きい・・・
装飾花が無いガマズミの冬芽は短い粗毛がびっしりと生えていて枝も太いのが特徴で、葉痕は浅いV字型~三日月形で維管束痕は3個、頂生側芽の葉芽を持つことが多い。
ガマズミの名前が付いていてもミヤマガマズミは枝が細く、一年生枝や冬芽は無毛、もしくは粗い毛が生える程度・・・
コバノガマズミはガマズミよりも枝が細く葉も小さいけど、枝や芽鱗にガマズミと同じように毛があって紛らわしいかな・・・でもよく見るとコバノガマズミの毛の方がきめ細やかで葉痕も細い三日月型だね!
オトコヨウゾメは葉や花、果実の雰囲気がコバノガマズミに似ているけど、冬芽の芽鱗が黒紫色でつやがあり無毛なので判別しやすい・・・
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