おためごかし(お為ごかし)=人のためにするように見せて実は自分の利益を図ること
数日前に現市長のチラシが入った! 如何に市民のために実績を上げたか、これから市民のために何をするのか・・・好いことづくめの内容だった!
今春行われる市長選に向けて、良いことばかりを並べ立て、都合の悪いことは触れないようにしているのが見て取れる・・・
三選出馬の意向表明時に「庁舎建設という歴史的課題への責任もある。 責任をもって取り組んでいきたい」と庁舎建設を前面に押し出したはずなのに、マイナス要素と判断したのか安中市庁舎移転に関する記述は3か所しかなく、安中高校跡地への移転については一言も触れていないんだ(怒)
一方で現庁舎の場所を旧庁舎と云う表現で何かに利用する目論みだ! 他の項目も読んでみると道の駅が浮かび上がって来るけど・・・
話を変えて・・・先日書いた「母校の小学校の閉校と合併」の話題から安中市(特に旧松井田町)が置かれている現状を考察してみた。
創立以来150年の歴史を持つ松井田小学校は今年3月末で閉校し、4月1日から九十九小・臼井小と合併して新・松井田小学校としてスタートする。
現・松井田小学校は各学年1クラスの小規模校で児童数は75名しかいないんだ・・・私が小学生の頃は各学年3クラスあって適正規模校だった!
推移予想を見ると、合併しても各学年は1クラスしか無いんだね・・・そして8年度には今と同じくらいまで児童数は減ってしまう予想だ!
特に旧松小の児童数が半減してしまう! なぜ、旧松井田の市街地にある旧松小の児童数が減ってしまうのだろうか?
旧松小の学区である新堀地区・松井田地区は空き家や空き地が増え、商店は少なくなって・・・一言でいえば何をとっても住みづらいからなんだな!
平成18年に旧安中市と旧松井田町が合併してから人口は減少を続け、特に旧松井田町の人口が大きく減少していることが分かる!
合併から現在までに二人の市長が市政に携わっているのだけど・・・人口減少に歯止めをかけ活性化させる効果的な施策が行われなかったと云える!
ちょっと古いけど『安中市の人口ビジョン』があるので、それから数値を引用して考察してみた・・・
まずは年齢区分別の人口推移・・・見て分かるとおり少子高齢化が進み、生産人口が減り、子育て世代が減っていることが一目瞭然だ!
このまま何もしなければ、これからもこの傾向が加速することが誰の目から見ても十分予想されるね!
そして人口の自然動態は、死亡数が出生数を上回って、その差が増大傾向にある!
さらに、県内12市の中で合計特殊出生率が最下位なんだ! 如何に子供を産んで育てる環境が整っていないかということだ!
「子供を産んで育てるなら・・・他の市で!」というキャッチフレーズを掲げてもおかしくない! これがブラックジョークにならなければいいんだけどねぇ~
ところが・・・転出転入データを見ると、このブラックジョークが現実味を帯びて来る!
転入転出は近隣の高崎市・富岡市・前橋市が目立つのだけど何れも転出超過なんだ・・・如何に安中市が住みづらく魅力が無いかの証拠だね!
次に就業と通学の状況・・・
就業・通学者数は3,152人で、その4割以上が市外へ流出して、市外から市内へ流入する人を入れても昼間人口が減っている。
就業できる企業や通学する学校が少ないのが原因だということなんだ! 若い人の昼間人口が少ないと云うことは色々な意味で問題があるんだよ!
仕事場が無く工場誘致もままならない、観光資源も乏しい、農林業も衰退する一方で増えているのは遊休農地と荒廃森林でサル・シカ・イノシシ・太陽光発電も増殖中、遊び場が無い、買い物する場所が無い、公立病院に診療科が少ない、公共交通機関が少ないのナイナイ・ダメダメ尽くしじゃねぇ~
以上、書いてきたとおりだけど・・・素晴らしい実績を残して来たとチラシには書いてあるけれど何の効果も上げていないということじゃないのかな!
少子高齢化が進んで、特に松井田地区では生産人口や子育て世代が減ってしまっているのだから就学児童数が減るのは当たり前だよ!
少子高齢化の進行は仕方ないにしても、その進行速度を抑える施策に金をかけるべきで無駄な市役所移転に金をかけるべきでないのは明白だろう!
ましてや残額が37億円しかない合併特例債を全額注ぎ込んで、それでも足りないから更に20億円近く上積みするなんて愚策としか言えないのだ!
かわ遊び・やま遊び雑記(since2009.2.15)_5280話目