宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

建築士法改正案が成立の公算高まる、在学中に建築士試験を受験し合格すれば実務経験をして登録へ

2018年10月28日 15時55分54秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]国土交通省、きょねん2017年、宮崎信行撮影。

 「建築士法改正案」が、開催中の第197回臨時国会に提出される公算が高まりました。

 建築士法が田中角栄衆議院議員の議員立法であることはあまりにも有名ですが、田中派(木曜クラブ)の系譜をつぐ自民党派閥を率いた額賀福志郎さんが会長を務める議員連盟。日本建築士連合会、日本建築士事務所協会連合会、日本建築家協会の、いわゆる「設計3団体」が、先の通常国会最終盤の6月に、政策要望を出していました。

 具体的には、学歴と実務経験双方を、「受験要件」としていたのを、「登録要件」に変える法改正。

 これにより、建築学科在学中に一級建築士試験を受けて、合格後に、卒業して、会社で勤務して、それから建築士登録ができるようになります。

 建築士試験への参入障壁を下げることで、志願者を増やしたい、という業界の意向にあわせたようです。

 法案の提出は、来月平成30年2018年11月後半から12月前半までになるものとみられます。仮に国会で審議された場合は、年内に成立しそうです。

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今臨時国会での「歳費法改正案」を参与党内で議論、参議院議員の歳費を衆より安くする附則2019年8月から2022年7月まで検討

2018年10月28日 15時47分04秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]伊藤博文像、国会内の参議院通用門近くで本館中央広間にある物とは別、きょねん2017年、宮崎信行が院の許可を得て撮影。

 参議院議員の歳費(給料)を、2019年(新元号元年)8月から2022年(新元号3年)7月までの3年間、衆議院議員よりも低くする、歳費法改正案の提出の構想が、与党内に浮上しています。

 開催中の第197回臨時国会に提出されれば、参議院と衆議院の審議のうえ、会期内に成立するかもしれません。但し、与党・参議院自民党内に異論があるようで、一筋縄にはいかないでしょう。

 歳費法(国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律)に、附則を設けて、参議院議員の歳費を3年間、安くする内容を盛り込む改正法案。

 きっかけは、先の通常国会で、参議院定数6増0減法が通過したいさい、附帯決議で「二、参議院議員の定数の増加に伴い、参議院全体の経費が増大することのないよう、その節減について必要かつ十分な検討を行うこと」と議決したことにあります。でもこれはひどい話で、与党の参議院のセンセイ方がお手盛りで定数を増やしておいて、参議院事務局にはペーパレス化などで経費を節減すべきだ、と決議したような話。今や、各種団体も労働組合も、「会長」は立候補せず、「専務理事」「特別執行委員」ら、他の代表者の代理人と落選した衆議院議員しか集まっていない参議院は、もはや存在意義を失ったといっていい話です。また、参議院事務局は8月31日、財務省主計局に、「議員会館に3つ部屋を増設する概算要求」をしており、残り3つは2022年改選時に考えるという余裕の無い運営を迫られています。

 やはり、批判があったようで、ようやくセンセイの歳費を削減しようという機運になりました。

 時給換算ならば、参議院議員の歳費が、衆議院議員の歳費と同額なのはあり得ない話です。削減額は月数万円程度でしょうが、アリバイつくりでもいいから、与野党で矜持をみせてほしいところです。そもそも、どうせ、2022年頃までハウス(院)に残れる議員は、3分の2程度ですから、どうしても、中長期的視点は欠落しているのが、今の参議院の与野党通した姿です。 

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臨時国会で漁業法改正案審議へ、首相「70年ぶり抜本改正」漁業権の付与で漁協優先見直し、金丸議長代理が6月4日に答申

2018年10月25日 13時03分17秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 「漁業法改正案」(197閣法 号)が、今国会に提出され、議論されるはこびとなりました。

 これは、首相がきのう(2018年10月24日)の所信表明演説で言及したものです。

 首相は、「次は水産業改革。七十年ぶりに漁業法を抜本的に改正いたします。漁獲量による資源管理を導入し、船のトン数規制から転換する。大型化を可能とすることで、漁業の生産性を高めます。漁業権の新たな付与について、法律で優先順位を定めた現行制度を廃止し、養殖業の新規参入、規模拡大を促してまいります。若い人たちが、自らの意欲とアイデアで、新しい農林水産業に挑戦ができる。自分たちの未来を託すことができる「農林水産新時代」を切り拓いてまいります」

 と衆参本会議で演説しました。

 安倍晋三内閣の農漁業改革は、内閣府・内閣官房の規制改革会議と、自民党の斎藤健・小泉進次郎・農林部会長という、農林族を完全に無視したやり方で進んできました。

 そのキーパーソンは金丸恭文さんです。経営コンサルタント会社の経営者で、かなり大きい会社のようです。同姓の金丸信元副総理は無関係。

 今回も、6月4日(月)に内閣府で行った規制改革推進会議(第34回)の記者会見の議事録で、金丸さんが主導したことが分かります。

 この中で、金丸議長代理は「漁業権付与の際の優先順位の法定制を廃止し、これにかえて漁業権の付与の際には既存の漁業権を受けた者が、水域を適切かつ有効に活用している場合はその継続利用を優先すること。及び、それ以外の場合は地域の水産業の発展に資すると総合的に判断される者に付与することを考慮事項として法定する」

 と語り、記者に説明しました。

 この部分を含めて、金丸議長代理の発言は、きのうの首相の所信表明演説にそのまま反映されているように思えます。来週にも閣議決定される、漁業法改正案も、それを条文化した内容だと考えらえます。なお、県庁の所管は変わりないようです。農漁業改革は、金丸さんが最大のメーンストリーム(主流)の権力者となっているようです。


 以下、金丸さんの6月の記者会見での発言内容をかなり長いですが、引用して、この記事は終わります。 


[内閣府ホームページから抜粋引用はじめ]

規制改革推進会議(第34回)終了後記者会見
議事概要
1.日時:平成30年6月4日(月)10:00~11:00
2.場所:合同庁舎8号館1階S101・103会議室
3.出席者:
(委 員)大田弘子議長、金丸恭文議長代理、安念潤司、飯田泰之、髙橋滋、原英史、
森下竜一

(中略)


○大田議長 水産分野は、野坂座長が欠席ですので、農林水産統括の金丸議長代理からお
願いいたします。
○金丸議長代理 野坂座長にかわりまして、私から御説明をさせていただきます。
水産ワーキング・グループは、昨年9月に新たに立ち上がりました。これまでに17回、
開催いたしまして、業界団体、漁業協同組合、漁業者、流通業者といった多彩な対象から
ヒアリングを行いました。また、規制所管府庁から関係法律の見直しも含め、検討する必
要性が示され、改革の方向性や検討状況を確認してまいりました。規制改革推進会議では、
これまでの議論を踏まえまして、水産分野に関しても答申をまとめました。
現行の漁業法は1949年に策定されたものですので、70年ぶりの漁業改革となります。大
きなポイントは新たな資源管理システムの構築、養殖・沿岸漁業のための規制見直し、漁
協制度の見直しの3点でございます。排他的経済水域世界第6位の規模にふさわしい改革
になればと考えている次第でございます。
まず、新たな資源管理システムの構築について、御説明いたします。現在、漁獲量制限
は限られた魚種にのみ導入されており、多くの魚種では漁業者同士の漁獲競争や乱獲、未
成熟な魚の漁獲が発生しています。このままでは漁業の発展に不可欠な、基礎的な資源量
が確保できなくなるおそれがあります。このため、国として幅広い魚種について、しっか
りと資源管理を行うとともに、漁業者には漁獲量を割り当てて、1尾ごとの付加価値を高
めた漁獲を促してまいります。
具体的な改革の主な項目としては、次の3点です。
1番目。国が資源管理指針を定めることを法制化し、回復や維持を目指す資源水準とし
ての「目標管理基準」と乱獲を防止するために資源管理を強化する水準としての「限界管
理基準」の2つの基準を設け、資源状態に応じた管理を徹底する。
2番目。漁獲量ベースで8割を目途に漁獲可能量(TAC)を制定し、これを漁船ごとの個
別割り当て(IQ)で担保します。また、漁業者に漁獲量報告義務等を課し、徹底させる。
5
3番目。資源管理の前提となる資源評価について、漁業者の操業時に得る情報のビッグ
データ活用も含め、充実させる。
この改革によりまして、水産資源の乱獲の防止や漁業の競争力強化の基礎となる水産資
源の回復・維持を実現できるものと考えます。
次に2点目のポイント。養殖・沿岸漁業のための規制見直しについて御説明します。水
産物の世界的な需要の増大を背景とし、水産物を安定して供給することができる養殖業は
今後大きな成長が期待されます。他方、沿岸漁業においては漁業の後継者難などがある中、
潜在力を生かし切れていない現場も存在します。
このため、漁業の事業拡大や新規参入を望む者が、透明性の高いプロセスの中で漁場を
得られ、明快なルールに基づき費用負担を求められる等の仕組みに変えます。特に養殖・
沿岸漁業への参入に際し必要となる漁業権については、既存漁業者も含めて水域を適切か
つ有効に活用する者が優先される仕組みに転換しなければなりません。
具体的な改革の主な項目としては、次の2点です。
1番目。漁業権付与の際の優先順位の法定制を廃止し、これにかえて漁業権の付与の際
には既存の漁業権を受けた者が、水域を適切かつ有効に活用している場合はその継続利用
を優先すること。及び、それ以外の場合は地域の水産業の発展に資すると総合的に判断さ
れる者に付与することを考慮事項として法定する。
2番目。養殖業発展のため、戦略的養殖品目の設定、大規模静穏水域の確保等を国が総
合的に推進する。
この改革によって、養殖適地の拡大や多様な担い手の参画が図られ、国内外市場で伸び
しろのある魚種等の養殖業の競争力の強化や、養殖・沿岸漁業において漁場を活用する意
欲と能力のある者が、透明性の高い仕組みの中で生産性の高い漁業を安定して営むことが
可能な環境の構築をできるものと考えています。
最後のポイントの3点目、漁協制度の見直しについて御説明します。
地域の漁業者の所得向上を達成するためには、その協同組合である漁協の存在が重要で
あり、漁業の競争力強化に向け、意欲と能力のある担い手が存分に活躍できる透明性の高
い開かれた環境をつくる上では、漁協への期待もさらに大きくなります。特に漁業権や漁
場の管理という公的機能の担い手としての側面を重視し、その役割を法律上明確化すると
ともに、役割に見合ったガバナンスの充実を進める必要があります。
具体的な改革の主な項目の1番目。漁協を、団体漁業権の主体や漁場管理の実施者とい
う公的機能の担い手として位置づけます。漁場管理については都道府県の責務とした上で、
漁協に委ねることができることとする。
2番目。団体漁業権や漁場管理に係る業務に要する費用の一部を漁業者等から徴収する
場合には、漁業権行使規則、漁場管理規程を定め、都道府県の認可を受ける。特に組合員
並みの情報が得られない漁協外のメンバーから費用を徴収する場合には、収支状況の明確
化、情報開示を行うことを法定する。
6
3番目。漁協の目的に、漁業者の所得向上を図ることを明記するとともに、役員への販
売のプロ等の参画、信用漁業協同組合連合会等への公認会計士監査の導入の義務付けを行
う。
この改革によって、漁協の運営や資金の使用方法が透明化され、公的機能を担うにふさ
わしい組織体制の確立が実現される。
今後、農林水産省での法制化についてフォローアップを行うとともに、水産ワーキング・
グループとして引き続きさまざまな課題について議論を深めてまいります。
以上でございます。

(後略)

[抜粋引用おわり]

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第197回臨時国会召集、12月10日まで 与野党新布陣で来夏の参院選へ

2018年10月24日 15時28分02秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 第197回臨時国会が召集されました。既に陳腐な表現となりつつありますが「平成最後の秋の臨時国会」。但し、大型テーマがあるわけではなく、方向感が乏しいスタート。政権再交代後の首相は毎夏、友好団体のスピーチで「秋の臨時国会は好循環実現国会です」というように、事前に設定するプロパガンダをしてきましたが、今回はありません。大臣・国会・党、衆参与野党とも新布陣となり、この顔触れで、参院選に突入することになります。自民党両院単独過半数国会の3年目で、初めて何が起こるか分からない状態になった気はします。

【参議院本会議第1ラウンド 平成30年2018年10月24日(水)】

 本会議の「第1ラウンド」「第2ラウンド」という表現は法令の定めはありませんが、国対の現場では一般的に使われている表現です。

 第1ラウンドは午前10時頃からおよそ5分間。

 入閣した前任者にかわって、議院運営委員長に、自民党の末松信介さんが選ばれました。

 まず、経済産業委員長には、国民民主党の浜野喜文さんが続投。

 そして、他の委員長の選挙がありました。石井正弘・内閣委員長、秋野公造・総務委員長、公明党が半世紀以上独占している法務委員長には、国対・農水畑の横山信一さんが就任。今国会3つ案件がある主要ポストの外交防衛委員長には「ワタミ」の渡辺美樹さん。財務金融委員長には中西健治さん。「学校法人」が問題になっている文教科学委員長には元政務官で学校法人職員出身の上野通子さん。厚生労働委員長は、やはり厚労族で看護師会の石田昌宏さん。農林水産委員長は堂故茂さん。国土交通委員長は元大臣の羽田雄一郎さん(参議院長野選挙区公認)。環境委員長には那谷屋正義さん。日教組出身で国対委員長でしたが、環境委員長になり、なんらかの「更迭」人事だと考えられます。決算委員長には石井みどりさん(歯科医師会=不出馬の見通し)、行政監視委員長には前環境大臣で元議運委員長の中川雅治さんがつきました。

【参議院特別委員会 同日】

 前国会と同じ構成で、続投も含めて、山本博司・災害対策特別委員長、石橋通宏・沖縄北方特別委員長、渡辺猛之・倫理選挙特別委員長、山谷えり子・拉致問題特別委員長。そして、参議院だけに設置されている、ODA特別委員長には、前大臣で元議運委員長の、松山政司さんが互選されました。消費者問題特別委員長には、宮沢洋一さんが就任。これは、自民党税制調査会長に、公用車をあてがおうという配慮もあると考えられ、自民党も貧しくなったものだな、と想像します。復興特別委員長には徳永エリさんが再び、互選されました。

【衆議院本会議第1ラウンド 同日】

 議事進行係は日大卒で元産経新聞記者の、自民党の星野剛士さんが就任。

 まず会期は、12月10日(月)までの48日間とすることを、全会一致で決めました。

 議院運営委員長には、女性で初めて高市早苗さんが就任。内閣委員長は牧原秀樹さん、総務委員長は江田康幸さん、法務委員長は元副大臣・元国対副委員長の葉梨康弘さん、外務委員長は若宮健嗣さん、財務金融委員長は坂井学さん、文教科学委員長は亀岡偉民さん、厚生労働委員長は、富岡勉さんが文科委員長から横滑りしましたので国対を重視した人事だと考えられます。農林水産委員長は武藤容治さん、経済産業委員長は赤羽一嘉さん、国土交通委員長は谷公一さん。谷さんは先月の自民党総裁選で造反したとみられており、過去に国交委員長をやっていることから、新しい実績にならない、過去に経験したポストをあてがわれた報復人事と考えられます。環境委員長は秋葉賢也さん、安全保障委員長は「集団的自衛権」をすすめた岸信介元首相の孫である岸信夫さん。予算委員長には女性で初めての野田聖子さん。野田さんは若手時代は自民党内小派閥で干されていましたが、総理と同じ期数になってポストに恵まれてきた印象です。決算行政監視委員長は、海江田万里さん。その他の懲罰など常任委員長は続投。

 情報監視審査会委員の選挙は起立採決となり、反対者が出ました。

 特別委員会の中では、地方創生特別委員会の設置だけ起立採決となり、反対がありながらも設置されました。反対政党も委員名簿はすぐに出したようです。

【衆議院特別委員会 同日】

 各々互選で、続投も含めて、望月義夫災害対策特別委員長、山口俊一政治倫理・公職選挙法改正特別委員長、末松義規・沖縄北方特別委員長、山口壮・拉致問題特別委員長、法案審議が見込まれる消費者問題特別委員長は土屋品子さん、古本伸一郎・科学技術イノベーション推進特別委員長、古川禎久・復興特別委員長、高木毅・原子力問題調査特別委員長が互選されました。設置が多数決となった、地方創生特別委員長は、国対畑の松野博一さんが互選されました。情報監視審査会の会長には浜田靖一・元防衛大臣がつきました。

【衆議院本会議第2ラウンド 同日】
【参議院本会議第2ラウンド 同日】

 安倍晋三首相の所信表明演説と、麻生太郎財務大臣の財政演説がありました。首相外遊のため、代表質問は来週です。

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臨時国会に会計検査院の検査官の国会同意人事案を提出へ、森友土地で参議院に不誠実報告の前院長が新卒から42年半勤めて定年退職

2018年10月23日 06時29分24秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]文部科学省と会計検査院、東京都千代田区霞が関、先月撮影、宮崎信行が赤線を加筆。

 会計検査院の院長だった、河戸光彦さんは1953年10月23日生まれ、ということで、きのうをもって会計検査院を定年退職しました。

 これにより、あす召集の第197回臨時国会に「検査官の国会同意人事」が提出される見通しとなりました。検査官は3人で、そのうち1人が会計検査院長に選ばれます。河戸さんは昭和51年1976年4月から42年半、会計検査院につとめたようですが、後任は、検査院新卒採用者ではない人から選ばれると思われます。

 上の写真は、文部科学省と会計検査院のビルで、文科省は赤煉瓦風の旧館から新館の19階まで入居。ビルの21階から32階までは検査院が入っています。学校法人森友学園特区では文科省の一部官僚が気を吐きましたが、国会法56条による参議院の要求に対する検査院の不誠実な対応と合わせて、「国賊2官庁」という感じもしますが、院長交代を契機に、信頼回復につとめてほしいところです。

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衆参議運委理事会開かる

2018年10月19日 23時59分59秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

(20日午後7時投稿で、その後、2018年10月19日付にバックデート)

【衆議院議院運営委員会理事会 平成30年2018年10月19日(金)】
【参議院議院運営委員会理事会 同日】

 来週水曜日24日召集の、第197回臨時国会の会期を、2018年10月24日(水)から12月10日(月)までの48日間としたいことが、与党理事から図られ、与野党の賛成で決まりました。

 政府は、13法案、3条約承認案を提出したいと説明しました。

 衆議院では、本会議場の壇上に、発言時間の残り時間を表示する装置を設置したことを、与野党が了承しました。

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第197回秋の臨時国会は2018年10月24日(水)から12月10日(月)まで【再追記有】

2018年10月19日 21時19分06秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

(このエントリーの初投稿は、2018-09-11 07:20:48)

[写真]衆議院傍聴規則、衆議院本館3階の、本会議場傍聴者控室、きょねん2017年、宮崎信行が院の承諾をえて撮影。

【再追記 19日 午後9時半】

 2018年10月24日(水)から12月10日(月)までの48日間と決まりました。第197回臨時国会。延長は2回まで。

【再追記終わり】

【追記 2018年10月5日】

 第197回秋の臨時国会は、平成30年2018年10月24日(水)から12月上旬までの、50日間前後開かれる方向となりました。

 当初の「26日召集説」は正しかったのですが、日中外交の日程で、2日間前に倒される見通し。首相が補正予算案編成を指示してからちょうど3週間目となり、作成・印刷・検算・提出がギリギリ間に合う見通し。

 自民党総裁3選となった安倍晋三首相の第4次内閣の第1次改造内閣。初入閣が12人となりましたので、大臣・副大臣・政務官をめぐる資質に関する予算委や一般質疑が熱くなるかもしれません。年内に絶対に通さないいけない議案は、補正予算だけと言ってもいいかもしれません。人事院勧告を実施する給与アップ法案も、自衛官など関心を寄せる人が多いので、優先的に処理されるとみられます。

【追記終わり】

 共同通信は(首相、10月初旬の内閣改造検討 臨時国会は10月26日召集を軸)第197回秋の臨時国会が、来月26日に召集する考え方が政府・与党内にある、ときょう(2018年9月11日)報じました。


 第197回秋の臨時国会が、

 平成30年2018年10月26日(金)から12月まで開かれる観測が浮上しました。

 今月末、安倍晋三首相が自民党総裁に3選する見通し。

 この後、来月上旬に、内閣改造・自民党役員人事を行い、第4次安倍第1次改造内閣が発足。

 平成30年度第1次補正予算案を編成し、10月26日(金)に演説。

 10月29日頃から11月6日頃にかけて、本会議や予算委員会がテレビ入りで開かれることになります。

 この場合は、11月6、7日に補正予算が成立するスケジュールが予想されます。

 この後、新大臣の所信表明演説や一般質疑。このため、新大臣は10月上旬から11月中旬にかけて、スキャンダルが出れば辞任に追い込まれることもあり得ます。

 そして、11月下旬から給与法案や外国人技能実習生法案などが審議入りすることになります。水道法改正案は成立しないこともあり得ます。

 12月16日頃には会期を閉じて、来年度予算案の政府原案や、与党・政府税制改正大綱を決定することになります。

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磯崎陽輔・与党筆頭理事で自民党は来夏の参院選に突入、臨時国会は来週24日(水)から

2018年10月17日 17時20分36秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]磯崎陽輔さん、菅義偉官房長官ら、きょう2018年10月17日、参議院議院運営委員長室、宮崎信行撮影。

 その人がそこに居て、驚きつつも、うれしく感じました。

 磯崎陽輔さん。野党時代には「党綱領が無い」とのデマで民主党を痛めつけ、与党では政権交代後ずっと官邸または農林水産省という日の当たる場所にいた礒崎陽輔さんが政府を初めて出て参議院運営に。菅義偉・内閣官房長官は、きょうの衆参議運理事会に「2018年10月24日(水)に第197回臨時国会を召集する」との詔書閣議決定を伝達。

 末松信介・参議院議院運営委員長(就任予定者)は、立憲と国民の理事に、来週22日(月)正午までに議員数を届け出て、23日(火)の午前から午後にかけて、断続的に、議運委理事会を開き、院の構成を審議する日程を申し渡しました。


 

[動画]参議院議院運営委員会にのぞむ、末松信介・委員長就任予定者、菅官房長官、磯崎、桜井、芝各理事ら、2018年10月17日、宮崎信行撮影。

【衆議院議院運営委員会理事会 平成30年2018年10月17日(水)】

【参議院議院運営委員会理事会 同日】

 菅義偉・内閣官房長官が出席し、来週24日(水)に臨時国会を召集することを伝達しました。

 参では、菅長官は2分間ほどで退室。この後、末松信介・委員長(就任予定者)が「会派所属議員数の問題の動きがあるのは知っているだろうが、注目している」と語りました。理事会では、国民の桜井充理事が上座、立憲の芝博一理事が下座に座りました。立憲が第一会派になれば入れ替わることになります。また、衆参とも、今週19日(金)午後1時から、官房副長官を呼んで、提出予定法案の説明を受けることを決めました。

■参議院会派「立憲民主党・民友会」

 第一会派として臨時国会を迎えそうな、立憲民主党・民友会は、あてがわれた、参議院第一控室に「国会対策委員会」の看板をかけました。福山哲郎党本部幹事長、蓮舫・参議院幹事長、那谷屋正義・国会対策委員長(日教組)、江崎孝・国対委員長代理(自治労)、難波奨二・国対委員長代理(JP労組)さんらがかけました。1年足らずで、参議院野党第一会派の国対委員長は日教組組織内と、過去半世紀の参議院に先祖返りしました。



[動画]「国会対策委員会」の看板をかける、立憲民主党参議院執行部メンバー、2018年10月17日、宮崎信行撮影。
 同会派の事務局長には、民主党時代には国民運動委員会のエース格だった職員が就任。大規模イベントの仕切り役や、代表付きの役員室職員などを経験しましたが、議会運営での経験は未知数。第二会派となる見通しの、国民民主党・新緑風会は、大ベテランの民社党出身の事務局長が続投。同じ「会社」の同僚でしたが、おそらく、両人はほとんど話したことがないはず。先の通常国会の最終盤も、「職員同士で連絡がつかなくなり、先生同士で細かいことまで調整したが最後まで混乱した」(関係者)。そのため、野党筆頭理事が附帯決議案を泣きながら朗読する、というわけのわからないエンディングとなりました。日教組・総評・社会党・イベント系が集まる参議院第一会派として、来年6月の会期末闘争を、とくだん国民生活に必要な法案もないですし、思う存分暴れまわってほしいと期待しています。

●与野党国会対策委員長会談、自立は続投、公明党は高木国対委員長。


[写真]立憲民主党の辻元清美国対委員長、自民党の森山裕国対委員長、国民民主党の原口一博国対委員長、2018年10月17日、宮崎信行撮影。

 召集を前にして、「与野国」が開かれました。自民党は森山裕委員長が続投し、松本純さんが代理。立憲民主党も辻元清美さんが続投するようです。

 与党・公明党は、前任者が副大臣として更迭されました。平和安全法制で自民党に一方的に寄り切られたことで、ハト派の山口那津男代表が、幹事長・国対委員長の衆議院コンビを追いやりました。代わりに、高木陽介さんが国対委員長に就任したようです。国対委員長代理は佐藤英道さんのようです。だいたい、2000年から2010年までは毎日新聞出身の高木さんが広報局長、それ以降は、東洋経済新報出身の参議院議員が、新聞テレビとの窓口役となってきました。高木さんが国対委員長となると、毎週水曜日の朝の「2幹2国」に前後して「与党関係者」として高木さんの発信が新聞に載るようになるかもしれません。注目したいところです。

 国民民主党からは原口一博・新国対委員長が出席。無所属の会は広田一さん。共産党は穀田恵二さん。維新は遠藤敬さん。自由党は、木戸口英司・参議院議員。社民党は吉川元さん。希望の党は井上一徳さんが出席しました。


[写真]高木陽介・公明党国対委員長、松本純・自民党国対委員長代理ら、2018年10月17日、宮崎信行撮影。

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【再追記有り】臨時国会に祝日法改正案、徳仁親王即位の2019年5月1日を祝日に、4月27日(土)から5月6日(月)まで10連休の人も、連合は例年通り4月27日に中央メーデー開催

2018年10月15日 10時24分24秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 24日召集の「第197回臨時国会」に「祝日法改正案」(197閣法 号)が提出されることになりました。

 徳仁親王殿下が、新しい天皇に即位し改元する、来年2019年5月1日(水)と、即位礼がある、10月22日(火)を祝日とする法案です。

【再追記 2018年12月8日(土)】

 いわゆる10連休法は、参議院本会議で、午前2時15分頃に採決され、可決・成立しました。

【再追記終わり】

 「国民の祝日に関する法律」は、その第3条第3項で、「その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする」と定めています。

 このため、祝日と祝日にサンドウィッチされた平日は、休日となります。4月29日(月、昭和の日)→4月30日(火)→5月1日(祝日)のサンドウィッチになる、4月30日と、

 5月1日(祝日)→5月2日(木)→5月3日(金、憲法記念日)に挟まれた、5月2日

 が祝日法3条3項により休日となります。

【追記 2018年12月4日】

 「10連休法案こと天皇の即位の日及び即位礼正殿の議の行われる日を祝日とする法案」(197閣法13号)は衆議院を通過。7日(金)の参議院本会議で成立するはこび。

【追記終わり】

 また、祝日法3条2項ハッピーマンデー条項(「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。)がありますので、

 5月5日(日、こどもの日)が日曜日なので、5月6日(月)も休日となります。

 このため、2019年4月27日(土)から5月6日(月)までの10日間が連休となる人も多そうです。大型のゴールデンウィーク(GW)となります。

 これらの日程は、「式典委員会」(安倍晋三委員長)が先週金曜日(2018年10月12日)の会合で決定しました。

 衆参とも内閣委員会に付託されると予想されます。衆議院は昭和天皇退位の皇室典範特例法を議院運営委員会に付託していましたので、今後議論されるかもしれません。内閣委員会は人事院勧告実施の給与法改正案を優先するため、審議順は不明確です。祝日法改正案は会期内に成立すると思われます。

●メーデー中央大会は例年通りGW初日4月27日、連合は5月1日に限らずGW全体の祝日化をこれまで政策要望

 一方、連合本部は、2019年のメーデー中央大会を、例年通りGW初日の4月27日(土)に開きます。5月1日は、世界的にメーデーとして祝日にしている国が大半です。これに関して連合は、例年の政府への政策要求で、GW全体の祝日化を要求しているとしています。メーデーが、別の名目で国民の祝日・休日になることについての見解は、現在のところ出していません。

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参議院予算委員会理事懇談会は、佐川さん告発見送りも、会計検査院抜きで、業者さんから直接「森友ごみ調査3メートルまで」調査

2018年10月11日 17時21分07秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]国会議事堂の参議院側、色調などを加工、きょねん2017年、宮崎信行撮影。

 7月23日から10月23日までは国会閉会中の期間となります。

 この間も、参議院予算委員会の「森友追及」は続いています。

【平成30年2018年10月11日(水)参議院予算委員会理事懇談会】

 8月6日(月)の閉会中の理事懇談会に続いて、きょうも参議院予算委員会理事懇談会が開かれました。

 前回8月からの協議事項として、佐川さんの、前国税庁長官としての証人喚問について。偽証罪での告発について、与党・自民党は理事は「持ち帰る」と応じていました。与党理事はきょう「拒否」を告げました。野党理事も「やむを得ない」と応じて、佐川さんを告発しないことが、確定しました。

 この後、森友学園への国有地売却で、値引きの根拠となった、地中のごみについて。施工を請け負った、業者さんから、任意で、参議院予算委員会あての資料を受け取り、与野党理事に配布しました。これに関連して、朝日新聞はきょうの1面トップで森友から国が受け取り国会に提出した「深さ3・8メートルから出た根拠とする写真」が、実際には「深さ3メートル(以内)」の写真だったのではないか、と報じました。

 与野党理事はこの資料に関して物別れになり、引き続き、協議していくことになりました。11月上旬の平成30年度第1次補正予算案を審査する予算委員会までに結論は出ないとみられ、テレビ入り審議の中で野党が追及することになりそうです。

 参議院予算委が業者に直接資料の提示を求めたことは、これまで参議院と一蓮托生のイメージがあった会計検査院が昨年11月に、不誠実な報告を参議院にしたことも影響しているかもしれません。パワーゲームとして、検査院は財務省ににらまれたくないのでしょうが、同院新卒採用の河戸院長が、わざわざNHKに事前に顔出しでインタビューに応じて軟着陸を示すなど、弱腰が続いてきました。検査院の中堅・若手にとっては、参議院との関係が正念場を迎えていると認識した方がよさそうです。

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県議選異例の3月告示、統一地方選は2019年4月7日(日)21日(日)投票に1週間「繰り上げ」政府が臨時特例法案を臨時国会に提出して成立の公算【追記有】

2018年10月07日 10時53分16秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]総務省、先月、筆者・宮崎信行撮影。

 政府は24日召集予定の第197回臨時国会に「地方公共団体の長と議会の選挙期日の臨時特例法案」(197閣法 号)を提出します。

 政府・総務省は、改元直前となる、来年の統一地方選を、4年前と比べて、1週間繰り上げる方針を固めました。かなり以前から噂されていましたが、このたび新聞各紙が報じました。

 統一地方選前半戦は、平成31年2019年4月7日(日)に施行。

 統一地方選後半戦は、平成31年2019年4月21日(日)に施行。

 この日程を固め、秋のうちに法案を石田総務相の答弁で、成立させるはこび。法案には、「繰り上げ」ということではなく、具体的な選挙期日と統一できる任期満了期間が書き込まれることになります。

【追記 2018年12月8日】

 参議院本会議で可決し、成立しました。

【追記終わり】

 臨時特例法(案)が成立すると、

 来年2019年は、

 3月21日(木)に神奈川・大分など10知事選(1人区)がスタート。
 3月29日(金)に41道府県とほとんどの政令市で、議会選挙(中選挙区)がスタート。
 4月7日(日)前半戦投票。
 4月14日(日)多くの市議・区議選(大選挙区)や一部の首長選(1人区)がスタート。
 4月16日(火)一部の町村議・町村長選挙がスタート。
 4月21日(日)後半戦投票。
 5月1日(水)改元。

 となります。

 一大政治決戦です。

  また、「4月第4日曜日」と法律で明文化されている春の国政統一補欠選挙も1週間繰り上がることが予想されます。沖縄県内では辺野古新基地の是非についての県民投票も予定されており、衆沖縄3区補選と重なると、来年4月に「統一」されるかもしれません。

 この4年間の市町村合併は少なかったため、総定数は微減にとどまります。立憲民主党がひっしに候補者を探していますが、候補者数における当選者数は、中選挙区なので「高当選率」となりそうです。首長選が全国的に一つの方向に振り子が振れ切る結果にはならないと考えらます。

 国会は3月20日までに予算を成立させようとするかもしれませんが、統一選中も、委員会は動き、政治休戦にはなりません。東日本大震災被災3県の首長・議会は引き続き半年(以上)ずれたままで統一選はほとんどありません。東京都内は知事選がずれたままとなりますが、区議選では立憲の躍進があるかもしれません。沖縄県内は上述の通り、市民投票・国政補欠選が「統一」されることもありそうです。

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秋の臨時国会は短い会期に、補正予算案は災害復旧で赤字公債は増発しない見通し

2018年09月24日 21時16分18秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 来月、平成30年2018年10月26日(金)召集の観測がある、「第197回臨時国会」は45日から50日前後の短い会期となりそうです。

 安倍晋三首相が先週の自民党総裁当選後の記者会見で明言した「平成30年度第1次補正予算案」ですが、

 「岡山真備など西日本豪雨」、「関空水没台風21号」、「全道停電北海道震度7地震」の3つの災害の復旧のための数兆円規模以下の、「復旧のみ予算案」となりそうです。

 例えば、北海道だけでも、用水路など農業土木で、400億円以上の被害がある、との見積もりもあります。しかし、歳入は建設公債の増発及び今年度一般会計での法人税収上振れ、各省のやる気の無い執行による剰余金などにとどめることになります。一部リフレ派が主張する赤字国債の新規追加発行は無い見通し。

 これにより、本会議で3日間、衆参予算委で2日間ずつの、合計で7回のNHK国会中継(政府演説を含めると8回)を、立憲民主党など野党はゲットできることになりそうですが、復旧のみですので、賛成に回る公算も高まりました。

 政府は、来年の通常国会に農林水産省の土地改良予算や、経済産業省のグループ補助金などを数千億円規模ずつ上乗せし、4月以降に継続・繰り越して、第25回参院選(7月下旬投開票)を、自民党有利にたたかいたい考えとみられます。

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衆参災害対策特別委員会は当面予定無し

2018年09月19日 14時49分45秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 衆議院と参議院に各々おかれている、災害対策特別委員会が、当面、閉会中審査や委員派遣をする予定が無いことが分かりました。

 台風21号「関空水没」と北海道震度7「全道ブラックアウト」は、一部の予想よりも早いペースで復旧しています。

 しかし、「関西エアポート」は規制改革の先駆けであるオリックスが経営し、電力は、地域独占で原発を持つ北海道電力の経営です。

 関空は満潮時ならばさらに70センチメートル高かったともされ、北海道は冬季ならばさらに被害が大きかったとの想定もあります。

 衆参の災害特は、さる先週平成30年2018年9月11日(火)に理事懇談会を開き、政府から報告を受け、理事からの質疑答弁もありました。

 しかし、委員派遣や閉会中審査の開催に関しては、与野党の筆頭理事が協議することにしていますが、開催のめどはありません。

 あす自民党総裁選があります。安倍晋三首相の信頼が厚い、小此木八郎防災担当大臣は、逆に内閣改造で後輩に譲る可能性があります。石井啓一国土交通大臣は、30日の公明党大会で党幹部への横滑りする観測も一部で出ています。

 このため、国会としての国政調査は、来月になりそうです。時間がかかりますから、オリックス、北海道電力と公民の連携について、情報公開も含めて、ていねいな審査をのぞみたいところです。

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おだやかな9月中旬

2018年09月15日 22時45分57秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

安倍、石破両氏が街頭演説 佐賀

 自民党総裁選が続いていますが例年以上におだやかな9月中旬となりました。

  1年前は最大野党の幹部人事の混乱から自民党が秋の臨時国会を前倒して解散しました。

  今年は8月25日の天引き以降、当ブログの社会保険料に関する記事の閲覧が増えています。

  玉木雄一郎代表は早々に人事を決め年齢期数が先輩を幹事長国対委員長に従え嫉妬無し。

  自民党と公明党は、これから幹事長人事、内閣改造。10月の臨時国会、通常国会、参院選。一気になだれ込みそうな気配も感じます。

もちろん、岡山、大阪、北海道。災害復旧で、おだやかで無い人もいっぱいいます。

 


辻元清美国対委員長、補正予算案編成と臨時国会召集を要求、森山委員長は臨時国会「どこかで召集」明言

2018年09月10日 20時50分54秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]辻元清美国会対策委員長(右端)。

 辻元清美国会対策委員長は、きょう、平成30年2018年9月10日(月)、森山裕・自民党国対委員長に、補正予算案を編成して、臨時国会を開くよう申し入れました。(野党、補正予算編成を要求=北海道地震などの被害対応で)。  

 これに先立ち、議員会館で、野党各党が、先週の「台風21号関空水没」と「北海道震度7地震全道停電」についてヒアリングをしました。

 野党各党を代表して、辻元委員長は「補正予算を組めば、自治体が安心して、独自の補助ができるので、政府は補正予算の編成を指示すべきだ」と要求。森山委員長は「補正予算が必要かどうかは、まだ全体を見ないとわからないが、臨時国会は、やらなければならない法案があるので、どこかで政府が召集するだろう」と語りました。

 きょう告示の自民党総裁選が20日に開票を終えた後、第197回臨時国会が開かれ、平成30年度第1次補正予算案が提出される見通し。一部では「1兆円以上規模」とのボリューム感が言われだしました。とはいえ、1兆円以上規模となると、編成命令から印刷・製本・提出までは3週間前後かかるとみられます。また、来年度予算案に向けた概算要求の「敗者復活戦」が盛り込まれるかもしれません。

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