第3次小沢一郎内閣の組閣が終わり5日、発表されました。気が早い?民主党次の内閣(NC)の話です。(写真は浅尾慶一郎ネクスト防衛相、民主党本部ウェブサイトから)
NCに関して、「そもそも論」を書かせてください。
○日本はもともと二大政党制だった
私たちの国は、イギリス型議会制民主政治を模範としています。日本は大正から昭和初期まで「二大政党制」でした。このことを知らない人はあまりにも多いです。立憲政友会(政友会)系と立憲民政党(民政党)系の政党が交代で政権を担っていた時代があったんです。(党名は度々変わっています)。
西園寺公望(さいおんじ・きんもち)という元老(元首相)が昭和天皇に「次は民政党にやらせましょう」と助言する形でした。
若き日の昭和天皇は、大陸での軍の行為に憤り、田中義一首相を叱ったところ、田中義一内閣は総辞職し、英国型の君主制ではそのようなことをしてはいけないと西園寺に叱られたことがあると述懐しています(「昭和天皇独白録」文春文庫)。
英国のシャドウ・キャビネットの大臣は、週2回開かれる庶民院の党首討論でも「現在の大臣」と同じ席で向かい合います。日本でもNC大臣は「警護官(SP)が付かない大臣」と考えるべきだと思います。英国では与党(現在は労働党)に対して野党第一党(現在は保守党)は「女王陛下の反対党」として、国(女王)のための「バックアップ政党として位置づけられています。
そういえばトニー・ブレア首相が党首討論で「これで終わりです。敵も味方もごきげんよう。ご多幸を祈ります」と語って5期(うち3期は首相として)務めた庶民院を「敵も味方も」立ち上がって拍手する中、さっそうと去っていった姿は感動的でした。(日本の政治にはこういう感動ってないですねえ)。
英議会の中継もインターネットで見られますので、いずれまたご紹介します。
日本の二大政党制は対米開戦の直前、近衛文麿元首相による「大政翼賛会」の結党(結成)で幕を閉じました。その孫の細川護煕さんが日本新党を結党したのは、祖父が日本の近代を振り出しに戻したことへの償いだったのかもしれませんね。
さてさて。
直嶋正行政調会長は民主党の次の内閣の顔ぶれを固め、小沢一郎代表が発表しました。新設の年金担当相には長妻昭政調会長代理(比例東京)を起用。
テロ対策特別措置法(テロ特措法)の審議で注目される防衛相は浅尾慶一郎(参院神奈川選挙区)が入閣します。英語が得意で、金融に詳しいので、世界の流れをつかみやすいでしょう。民主党はテロ特措法の対案を参院に先に(参院先議)で提出するでしょうから、参院で浅尾NC防衛相が趣旨説明や答弁など審議の先頭に立つことになります。
外相には鉢呂吉雄さん(北海道4区)。ロシア通でも知られます。
■第3次小沢『次の内閣』閣僚名簿 ()内は副大臣
ネクスト総理大臣 小沢一郎
ネクスト副総理大臣 菅直人、輿石 東
ネクスト国務大臣 鳩山由紀夫
ネクスト官房長官 直嶋正行
ネクスト総務大臣 原口一博 (黄川田徹、内藤正光)
ネクスト外務大臣 鉢呂吉雄 (武正公一、犬塚直史)
ネクスト防衛大臣 浅尾慶一郎 (山口壯、藤田幸久)
ネクスト内閣府担当大臣 松井孝治 (吉良州司、山根隆治)
ネクスト財務大臣 中川正春 (松野頼久、辻泰弘)
ネクスト金融担当大臣
(経済財政担当) 大畠章宏 (平岡秀夫、大久保勉)
ネクスト厚生労働大臣 山田正彦 (山井和則、 谷博之)
ネクスト年金担当大臣 長妻昭 (蓮舫)
ネクスト経済産業大臣 増子輝彦 (大島敦、藤原正司)
ネクスト法務大臣 細川律夫 (加藤公一、松岡徹)
ネクスト文部科学大臣 小宮山洋子 (牧義夫、林久美子)
ネクスト子ども・男女
共同参画担当大臣 神本美恵子 (西村智奈美、嶋田智哉子)
ネクスト農林水産大臣 筒井信隆 (細野豪志、主濱了)
ネクスト国土交通大臣 長浜博行 (後藤斎、大江康弘)
ネクスト環境大臣 岡崎トミ子 (伴野豊、ツルネンマルテイ)
ネクスト官房副長官 長妻昭(年金担当大臣兼務)
同 福山哲郎
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鴨下一郎環境相(写真は首相官邸HP)の資金管理団体に関して読売のスクープです。今後の推移を見守りましょう。
鴨下さん、下町の人です。
この人医者だし、土地持ちで、学校法人持っています。
セレブです。足立区で北野武を超えるセレブはこの人でしょう。
閣僚辞任にまではいかないかなあという気がします。とはいえ、ずさんですね。とりあえず、頭には入れておきましょう。
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鴨下環境相、資金団体「借入金800万円」説明できず(読売新聞) - goo ニュース
鴨下一郎環境相(58)(衆院東京13区)の資金管理団体が8年間にわたり、政治資金収支報告書に1000万円と記載し続けてきた借入金が、借入時の収支報告書では200万円しか記載されていなかったことが、読売新聞の調べで分かった。
差額の800万円について、鴨下氏の事務所は「借入金額を裏付ける書類が残っておらず、分からない」としており、明確に説明できていない。鴨下氏本人は「ずさんと言われれば、甘んじて受けなければならない。反省している」と話している。
政治資金規正法では、政治資金の透明性を確保し、政治活動の公正さを検証できるようにするため、政治団体の収入や支出だけでなく、所有不動産や負債など資産の記載を義務付けている。借入金は、借りた年に収支報告書の「収入」欄に記載し、100万円以上の残高や借入時期を「資産等」欄に書かなければならない。返済すれば、「支出」欄に記載の必要がある。 鴨下氏の資金管理団体(現・政策パラダイム研究会)の1998~2005年の収支報告書の「資産等」には、96年8月に同団体が鴨下氏個人から借りたとする1000万円が記載され続けている。ところが、96年の収支報告書の「収入」に記載されている借入金は、200万円だけだった。
鴨下事務所は当初、読売新聞の取材に対し、最近の収支報告書の記載に沿って「96年の借入金も1000万円だった可能性が高い」としていた。しかし、96年の収支報告書に書かれていた200万円との差額800万円は、どこにも記載がなく、支出の時期も使途も書かれていない。
同事務所は4日になって、「確たる証拠は手元にないが、使途不明金はありえず、当時の借入金は200万円だった可能性が高い」として、収支報告書の借入金額を1000万円から200万円に訂正する意向を示した。だが、200万円が事実なら、鴨下氏からの借入金は8年間にわたり、実際より800万円も多く記載されていたことになる。
鴨下氏が衆院議長に提出した資産等報告書によると、鴨下氏の貸付金残高は00年6月に820万円、03年11月と05年9月はゼロとなっている。資金管理団体の借入金が1000万円でも200万円であっても、収支報告書の記載とは大きく食い違っている。 鴨下氏は4日の取材に「ずさんというそしりは甘んじて受ける。申し訳ない。根拠が十分ではないが、質問には精いっぱい答えているつもりだ」と話した。
下町の太陽は、遠藤農相辞任を受け、団塊ジャニアに電話、メールで意見交換しましたが、ここまで日本政治がめちゃくちゃになった記憶がないという考えで一致しました。
多様な価値観を持つ団塊ジャニアでは異例です。
※団塊ジュニアとは、1971年~1974年生まれのことです。1学年につき、200万人以上います。50%弱が三大都市圏(東京、名古屋、大阪)生まれ、大学進学率は子どもが多すぎて50%未満です。また、「団塊の世代」の両親を持つ人は意外にも50%以下ですので、価値観が多様です。「三浦展・『難民世代―団塊ジュニア下流化白書』 (NHK出版)」
キーワードは「ファミコン」「ひょうきん族」「オイルショック」「受験戦争」「バブル崩壊」「就職氷河期」といったところでしょうか。 ステレオタイプも含めて・・・
下町の太陽はご多分に漏れず、「受験戦争」に「出兵」しました。何とか勝ったかもしれませんが、それが「=幸せ}でないことに気付いたのは、23歳のときでした。人は皆、そうでしょうが、僕も「青い鳥」を探し続けることになりそうです。