〔08-4-14 後期高齢者医療制度廃止を求める4党共同演説会 東京・巣鴨〕
“おばあちゃんの原宿”こと東京・巣鴨のとげぬき地蔵尊(高岩寺)がある「地蔵通り商店街」で民主党、日本共産党、社民党、国民新党の演説会を見てきました。
2時間ほどの街頭演説には、そのときそのときに300人以上のおじいちゃん、おばあちゃんが耳を傾けていました。
〔写真 とげぬき地蔵尊こと「高岩寺」。民主党の山岡賢次さん、共産党の穀田恵二さんらもお参りしていたようです〕
動員らしき人はほとんどいない中、ミカン箱で作った演台の前、雑踏に座り込んだり、歩道橋からじっと耳を傾けたり。
〔サインに応じる鳩山さん〕
「鳩山さん来てるの!?」「あの人、ほら国民新党の・・・」「本当にとんでもない制度だな」。みなさん、随分政治に詳しいんですね。
ビラを配る政党職員・議員秘書に説明を受けて、「エー本当に」と驚いたり、詳しく説明を求める姿がちらほら見えました。
〔ビラを受け取る人がとても多かった。関心の高さがうかがえます〕
各TV局は演説を撮るだけでなく、カメラマンがいろいろな聴衆にマイクを向けて話を聞いていました。これだけ聴衆に意見を求める取材風景は異例でしょう。
幹事長らが到着する前に、山井和則さん、逢坂誠二さん、菊田真紀子さん、米長晴信さん(民主党)、笠井亮さん、大門実紀史さん(日本共産党)らが続々マイクを持って政策マターに踏み込んで話しました。司会は民主党国民運動委員長代理の高山智司さん。4党とも「とにかく後期高齢者医療制度を一刻も早く撤廃しなければ」という考え方を共有しているようで、一人で長時間しゃべる「KY議員」もほとんどなし。
鈴なりのお年寄りと「お年寄りをいじめるな!」の幟旗を見ていたら、なんかむなしくなったのですが、幹事長らが入ったころから、巣鴨のお年寄りは元気。
真剣なまなざしの聴衆に、自己紹介はほどほどにどんどん政策を訴えかける街頭演説。これだけ政策中心で2時間もやった街頭演説会は初めての経験でした。
〔歩道橋まで鈴なり。マイクは重野社民党幹事長〕
白衣姿の自見庄三郎さんは「私本業は医者です」として、「医者として300人の死に水をとってきた」「金の切れ目が命の切れ目という政治は許せない!」
〔白衣姿でマイクをもった自見さん〕
逢坂さんや鳩山さんは自身の親御さんに関する話を盛り込みました。2年前の衆院厚生労働委員会での強行採決の体験談は菊田さんが説明。
鳩山さんは「姥捨て山」に言及。「姥捨て伝説」を現代風にアレンジした深沢七郎の『楢山節考』が発表された当時、祖父、鳩山首相が号泣、これが後の「老人福祉法」の充実に繋がった話を披露しました。
〔マイクは鳩山さん〕
JR篠ノ井線に姨捨駅(おばすてえき)があります。姥捨て山伝説に基づく駅名です。急峻な山地にあるこの駅はかつては「スイッチバック」方式だったそうです。入ってきた方向にそのまま出て行く山国特有のスタイル。
後期高齢者医療制度も姨捨駅のように「スイッチバック」して、廃止しましょうよ。
今の政府(自民党政府)へのお願いです。
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民主党は14日、国民新党と共同で、道路特定財源の暫定税率廃止によるガソリン値下げを「生活減税」と位置づけることを柱とした6兆円規模の緊急経済・生活対策を発表した。暫定税率撤廃に難色を示してきた国民新と足並みをそろえ、道路攻防での共闘関係を強める狙いがある。
緊急対策は、暫定税率廃止(2・6兆円)、自治体への自主財源交付(2兆円)、後期高齢者医療制度廃止や住宅ローン減税の拡充・延長――など、可処分所得を増やす政策が柱。財源は公共事業のコスト削減に加え、短期的には特別会計の積立金を取り崩すなどして確保するとした。
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〔写真は筒井信隆ネクスト農相〕
原料の原産地表示、全食品に・民主、法案提出へ(日経新聞)
民主党は、国内すべての加工食品に原料の原産地表示を義務付ける食の安全・安心対策関連法案をまとめた。中国製冷凍ギョーザの中毒事件や相次ぐ食品偽装を受け、事故の発生時に素早く原因の究明につなげる狙い。近く衆院に提出する方向だ。与党に先駆けて法案を提出することで、国民の関心が高い食の安全への取り組みをアピールする。
法案は生産者や卸、小売りなどに、原産地など商品履歴をすぐに追跡できるよう情報管理を促す。
◇
①加工食品の原料・原産地表示義務化
②輸入時の安全性確保策の届出義務付け
③食品安全委員会の強化する
④食品安全庁を設置し、リスク管理機関を一元化する
なども盛り込まれるそうです。
最近は、国内での食品偽装が中国製ギョーザ事件で忘れられつつある感じがします。衆院の農林水産委員会では、食品偽装や食の安全(BSEなど)に関して、民主党と若林正俊農林水産大臣の間で質疑が激しくなっています。
私は農林水産行政はよく分かりませんが、かなり民主党が優勢な印象があります。
先日は民主党の松野頼久さんの質問に「ウマインフルエンザによる死亡例はない」と答弁した農相が松野さんの指摘を受けて「死亡例はほとんどない」と再答弁。ちょっと信用できないですよね。
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衆議院インターネット審議中継
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「民主党、夕張の義務教育事務を国が請け負う、『夕張法案』を参院に提出」
民主党は9日午後、「財政が破たん状態にある市町村の義務教育関係事務の国への移管制度の創設に関する法律案」(夕張法案)を参議院に提出しました。
法案は直嶋政調会長、佐藤泰介、鈴木寛、水岡俊一参院議員らが提出しました。
同法案は、財政破たん状態にある自治体の義務教育の関する事務を国が代行するという趣旨です。(参考:民主党ニュース)
「補完性の原理」という言葉があります。
地方自治に関して大きな発言力を持つ、西尾勝・東大教授が主張しています。
力が弱い町村の事務を部分的に大きな自治体が代行するという考え方。
政令指定都市の横浜市などは一般市より大きな権限を持っていますが、その反対で、一部の権限を肩代わりしてもらうという考え方。
これは今の日本の地方自治では採用されていません。
消防、水道などは近隣の市町村が「一部事務組合」「広域連合」などを作っています。消防車が通っていくとき「○○地域消防広域連合」などと書いてあるのを見かけることがあります。
これは義務教育というナショナル・ミニマム(日本中一律の行政サービス)が必要な分野での「補完性の原理」なのかな~。
まあ、西尾さんは違うというかもしれませんが、大枠はそういうことでしょう。
で、これは今後「道州制」に移行していく上で、必須。どうしても地域割りで「取り残される自治体」が出てきてしまう。だから、はじめから「補完性の原理」というセーフティー・ネット(←なんかこの言葉嫌だけど・・・)を国会がかけておいた方がいいと思います。
新聞やNHKで「民主党、○○法案提出へ」という記事が増えてきました。
今まで、「国会傍聴記」は「きょう提出しました」という時点でエントリ化するのを原則としていましたが、民主党独自法案(議員立法)のニュースが増えてきたので、これからは随時エントリにしていきます。
◇
民主党が年金2法案提出へ(産経新聞) - goo ニュース
「国民年金過払い還付法案」など2法案を今国会に提出するそうです。
これを読んで軽く驚いたのは、国民年金の満額支給要件に達したのに、年金を払い続けていた人がいるんですね。
一方25年に満たない、場合によっては24年半しか(?)、納めていなくて年金を受給できない「無年金者」は110万人。
本当に年金って不公平です。
(上記、産経の記事)
民主党が年金2法案提出へ
2008年4月10日(木)08:15
民主党は9日の「次の内閣」会合で、国民年金の過払い保険料を返還する「国民年金過払い還付法案」と、「ねんきん特別便」に記録漏れ部分を明記して再送する「『ねんきん特別便』緊急支援法案」を議員立法で今国会に提出することを決めた。
還付法案は、国民年金に任意加入し満額受け取る条件を満たした後も保険料を払い続けた人に対し、過払い分を戻す内容。緊急支援法案は、回答がない人に社会保険庁職員の訪問確認などを義務づけ、日本年金機構発足前の平成21年末までに作業を終えることも盛り込んだ。
【追記 2008-4-16 23:30】
舛添厚労相は民主党の法案提出を受けて、大臣命令で「過払い保険料」をすべての人に返還することを発表しました。(以下、朝日新聞の記事です)
年金保険料過払い、厚労省「全額返還」 民主が法案提出後(朝日)
2008年04月16日20時13分
厚生労働省は16日、国民年金の加入者で、40年を超えて保険料を払った人に、過払い分を全額返還すると発表した。これまでは制度がないとして返還を拒否していた。舛添厚労相は「5月1日ぐらいまでにはすべての社会保険事務所で体制が整うと思う」と話した。
加入者からの申し出にもとづき返還に応じる。過払い返還をめぐっては、民主党も同日、過払い分を返還させる「国民年金過払い還付法案」を国会に提出。舛添氏が方針転換を表明したのはその直後だった。厚労省は現行法の運用で対応するとしたが、民主党は「法案を出さないと運用でできることさえやらないのか」(山井和則衆院議員)と批判している。
国民年金では、受給額を増やしたい人は、60歳以降も「任意加入」して保険料を納められる。ただ、納付が40年分に達すると受給額は満額になり、それ以上納めると過払いになる。任意加入者は06年度末で27万人。
(引用終わり)