(このエントリーの初投稿日時は、2015年3月1日午後10時半)
【平成27年2015年2月27日(金)衆議院予算委員会】
衆議院予算委員会は、平成27年度(2015年度)当初予算案の集中審議1日目を行いました。
民主党の古川元久税制調査会長が質疑に立ちました。
古川さんは、2012年6月の3党合意にもとづく、社会保障と税の一体改革のための改正消費税法(平成24年税制抜本改正法)の附則7条について質問。
古川さんは「消費税の逆進性対策としては、マイナンバー活用で、給付つき税額控除が必要だ」と主張しました。これは古川さんが第1次野党期に党税調会長としてまとめた、2007年11月の民主党税制改正大綱にも入っている内容です。
古川さんは昭和63年(1988年)の大蔵省(財務省)入省後すぐに主税局に配属。総理大臣の竹下登先生のもと、消費税導入にあたって「どれだけの人が汗と涙を流したか」と語りました。そのうえで、複数税率(軽減税率)の導入は、物品税(個別物品税)の復活と同じことで、消費税(一般消費税)導入を無にするものだ、と強く主張しました。
安倍首相は『当時、安倍晋太郎・自民党幹事長の秘書としてかかわったが、個別物品税ではさばききれないから一般消費税を導入したと承知している」と応じました。
ただ、これ、古川さんの言っていることは少しおかしなところがあり、給付つき税額控除の検討も、複数税率(軽減税率)の検討もともに、同法附則7条に入っているので、片方だけ主張するのが法律を守ることになりませんが、野党議員としての気楽さも含めて、古川さんは政治家らしい政治家だと感じました。前日の本会議で、麻生財務相が複数税率は検討しているが、給付つき税額控除は検討していないとの趣旨の答弁をしています。
この後質問に立った、松本剛明・前税調会長は、「3党合意は政治家同士のやりとりなので公表しないが、特定の政党だけ複数税率(軽減税率)を主張していた」とし、公明党を暗に批判しました。あかしました。岡田克也代表は2月13日の定例記者会見で集団的自衛権に関して、「しかし、最終的にはまとまるというのが今の自公ですから、いろいろ議論はあってもまとまるのだろうと思います」と話し、公明党を突き放しました。岡田さんが公明党に批判的な発言をするのは極めて異例。いつも志を同じくする古川さんと、いつも反目しているかのように見えなくもない松本さんがともに、岡田代表と同じ方向性を示したことになります。
維新の党の江田憲司代表は、安倍総理に対して、戦後50年談話(村山談話)と戦後60年談話(小泉談話)はあるが、「戦後30年談話、戦後40年談話は無い」と指摘し、安倍談話の必要性があるかどうか説きました。
tag (宮崎信行)
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