岡田克也さん、織田信長の居城岐阜城を訪れ、政権交代をめざす[写真]岐阜城から四日市方向を指さす、岡田克也さん、2015年11月1日、同氏公式SNS内動画からスクリーンショット。 民主党代表の岡田克也さんは、平成27年2015年11月1日(......
岡田克也さん、織田信長の居城岐阜城を訪れ、政権交代をめざす[写真]岐阜城から四日市方向を指さす、岡田克也さん、2015年11月1日、同氏公式SNS内動画からスクリーンショット。 民主党代表の岡田克也さんは、平成27年2015年11月1日(......
第192回秋の臨時国会は、残り会期が26日間となりました。
きょう平成28年2016年11月4日(金)の衆議院本会議で、8法案・1条約承認案が処理される見通しでしたが、TPP採決をめぐる混乱で、流会となり、週をまたぐこととなりました。
衆議院で可決し、参議院に送られた法案は、補正予算とその関連法律を除くと、7本にとどまっています。7本の付託委員会は、内閣から別の法案が衆に提出されていることから、参での各委員会の審査日程は綱渡りになりそうです。
ここで、きょう4日、一部報道で、「日米ACSA(アクサ)物品役務相互流通協定条約の承認を求めるの件」(192条約2号)の今国会での承認・批准・発効を政府・自民党が急がない、との報道がありました。衆議院外務委員会はすでにパリ協定(192条約1号参先議)を議了し、本会議に上程しました。
日米ACSAは、存立危機事態、重要影響事態、国際平和共同対処事態などで、地理的概念なく、日本自衛隊が米軍に、弾薬を提供するときなどの、決済の在り方などを定めた条約です。現在も同じ名前の条約がありますが、新条約が、国会で承認された日に発効し、現条約から切り替わる手はずになっています。
おととし7月1日の閣議決定、昨年4月の日米ガイドライン・米議会演説、9月の平和安全法制に次いで、日本自衛隊が地球の裏側で米軍の集団的自衛権の発動で、弾薬を提供し、武器を運搬する手続きの最終形となるものです。
衆参単独過半数の国会で、野党・民進党、日本共産党がTPPの徹底審議を求める中、自民党の竹下亘国会対策委員長が野党に配慮した国会運営をしていることから、やや野党ペースの国会となってきました。
参議院側では、橋下聖子参議院自民党会長が自らの就任記者会見で「軽量級」と語っていることから、会期末攻防で、参・野党の顔を立てるという戦術はあまりとらない可能性も高く、衆院段階での抵抗が、参院での法案成立段階でどうなるかが今後注視していきたいところです。
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[写真]桜田門外で、絆創膏(緑丸)を忘れて、どや顔を決める筆者・宮崎信行。
【衆議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会(衆TPP特)平成28年2016年11月4日(金)】
すべての日本国民に利益がある、
「TPP環太平洋パートナーシップ協定の条約承認を求めるの件(190条約8号)」と
「TPP国内実施法案のための特許法など一括改正法案(190閣法47号)」
は、3月8日(火)の提出から8カ月たった、平成28年2016年11月4日(金)の午後4時20分頃、衆議院TPP特別委で採決され、自公維の賛成多数で承認されました。
締めくくり質疑では、日本維新の会の松浪健太さんが「山本農相の失言が続き、何度も同じ悪夢を見ているような思いだ。きょうの冒頭も、山本農相の謝罪があったが、開会に抗議する民共の怒号にかき消されて聞こえなかったので、もう一度言ってほしい」と促しました。
討論では、自民党の山本ともひろさんが「中小企業にもメリットがある」、公明党の大富豪の岡本三成さんが「今後もていねいな説明と国内対策を求める」としました。日本維新の会の松浪健太さんが登場すると、混乱する委員長席に向かって「武士の情けだ。野党の討論の時ぐらいは静かになりなさい」と長老の先生のようなことを言いましたが、その声は届きませんでした。
国会史上、委員会で可決した法案が本会議で議題にならなかったことは衆参ねじれの2008年ガソリン国会で一度あるだけで、27年ぶり衆参単独過半数の今国会では、このまま国会の議決になることは確実。
一方、民進党議員も、自動車部品や、農業で働く人々の利益を守るために、必死の攻防を繰り広げたことは特筆に値します。
TPP賛成派の私は、昨秋、桜田門外でどや顔をしましたが、なんとこの写真、絆創膏をしたままであることを忘れていました。与党の先生方は選挙が終われば膏薬(公約)をすぐに忘れますが、生傷の絶えない日々を送る私も、TPP発効後に、絆創膏の痛みは忘れない人間でありたいと存じます。
【衆議院厚生労働委員会 平成28年2016年11月4日(金)】
「年金持続可能性向上法案」(190閣法54号)。
自民党の山下貴司さんは、与党の、第一委員室でない分館の委員会では珍しくパネルを使って解説。
4年前の審議で、「岡田克也副総理(当時)は年金マクロスライドで年金が破綻することは無いと答弁している」と指摘。これについて、名指しを避けながらも、「民進党の政調会長は年金は既に破綻している、と言った。彼は大学の同級生で人格識見に優れていると思っていたが、残念だ」とし、蓮舫執行部の大串博志さんによる「既に破綻」発言を批判しました。私も同感です。
自民党の村井英樹さんは今次改正法案では見送られている、GPIFのインハウス運用について質疑。同党の橋本岳厚生労働副大臣は「村井さんは党内で多く発言していただいた」と応じました。
日本維新の会の河野正美さんも試算を出すよう求めながら質疑をしました。次回は公報で知らせることにして、散会しました。
【衆議院本会議 平成28年2016年11月4日(金)】
午後1時に設定されていましたが、午後7時過ぎに流会が決まりました。
けさ、ある新聞の1面トップで「パリ協定きょう発効」とありましたが、来週火曜日以降に持ち越されました。
給与法案のうち、一般職、特別職、裁判官、検察官の法案も4日以上、参議院への送付が遅れます。
あまり話題になっていませんが、消費税10%の施行日を延期する法案は、国税、地方税とも、4日以降、参への送付が遅れます。
【参議院 平成28年2016年11月4日(金)】
審議はありませんでした。
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