【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

池永肇恵さんが内閣府男女共同参画局長に 6年前、岡田克也副総理の記者会見で司会

2018年07月29日 17時14分12秒 | 霞が関人事

[画像]池永肇恵さん(左端)、2012年3月、首相官邸ホームページ内の岡田克也副総理記者会見概要内の動画からスクリーンショット。

 2012年初頭に、岡田克也副総理の記者会見で、内閣府大臣官房政策評価広報課長として司会をつとめた、
 
 池永肇恵さんが先週水曜日平成30年2018年7月25日に、内閣府男女共同参画局長に就任しました。

 おめでとうございます。

 池永さんは、昭和58年東大教養学部を卒業して、銀行を経て、昭和61年に経済企画庁入庁。総理府、経企庁、沖縄開発庁が合併した内閣府のキャリア官僚として活躍。男女共同参画局長は、旧総理府本府採用の女性キャリアが目標にしていることが多く、退任後は大学長、副知事などが出ています。池永さんは、経企庁採用ということで、まさか男女共同参画局長というコースは考えていなかったでしょうし、私は今でも、経済企画事務次官というポストを復活させるべきだと思いますが、男女共同参画局長となりました。

 こちらの部署は、昔は局ではなく室だったんですが、平成9年4月に、当時の総理府男女共同参画室長にあいさつにいったら、その流れで、「男女共同参画審議会設置法」(平成9年3月26日法律7号)の本則7条、附則2条を、室長に全文解説してもらいました。キャリア官僚の人生と言っても、意外に法案執筆にあたるのは、数回以下です。名取はにわさんという室長でしたが、本則7条、附則2条でも内閣法制局の審査など大変だったとの話。また実務の中で感じたようですが、「審議会設置法」というものは珍しいということでした。審議会設置法という霞が関には珍しい日の当たる大通りを堂々と歩くような法律は社会の脚光を浴びて、わずか2年後に「男女共同参画社会基本法」(平成11年6月23日法律第78号)が成立され、「審議会設置法」(平成9年法律7号)は廃止されるという功績になったようです。まあ、常時出入り可能な記者クラブメディアに居た時代の私ですが、さはさりながら、局長に法律全文を逐条で法制局の審査も含めて解説してもらった経験は、かなり貴重で、本当に感謝したいと思います。

 で、その「室長」の20年後輩である、内閣府男女共同参画局長に池永さんが就任。

 で、6年前は、課長として、岡田副総理記者会見の司会をするという、やや緊張感があり趣の違う仕事をされていたんだよ、というのがこの記事の趣旨です。

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