【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

枝野幸男立憲代表「今日のわが国は、時代の大きな岐路」「集団的自衛権と安保法制を強行した安倍政権は、いま、ホルムズ海峡の有志連合への参加で後戻りのできない立場へと追い込まれる」

2019年08月15日 19時06分26秒 | その他

[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、2019年7月、東京・新宿で、宮崎信行撮影。

 踏み込んだ談話となりました。

 政府や厚生労働省が「終戦の日だ」としている、8月15日。

 きょう令和元年2019年8月15日(木)、日本武道館での式典が開かれました。

 先月の参院選で、2つの新党「れいわ新選組」「NHKから国民を守る党」に話題を奪われながら、議席を増やした最大野党・立憲民主党の枝野幸男代表は、恒例の各党談話を発表し、その中で、

 「今日のわが国は、時代の大きな岐路に立たされています。集団的自衛権の行使容認と安保法制の成立を強行した安倍政権は、いま、ホルムズ海峡における有志連合への参加を求められ、後戻りのできない立場へと追い込まれようとしてします」

 と踏み込んだ認識を示しました。


[写真]ホルムズ海峡で炎上するタンカーの報道、2019年6月放送のNHKニュース7画面を宮崎信行が撮影。


 枝野さんは「専守防衛に関する従来の政府答弁から逸脱するおそれのある護衛艦「いずも」の事実上の空母化や、他の歳出項目と比し突出して伸び続ける防衛予算等、この数年における安倍政権の安全保障政策は、完全にその抑制を失っています」と断定。

 枝野代表は「わたしたち立憲民主党は、これら歴史の教訓を胸に刻みつつ、戦後日本が培ってきた外交・安全保障の基本姿勢である国際協調と専守防衛を貫き、国際社会の平和と繁栄に貢献していく決意をここに表明します」

 としました。

 現下の世界は、イラン国のほかにある、イラン革命軍という組織が、国なのか国に準じる組織なのか峻別しづらく、ホルムズ海峡の有志連合については法的根拠が宙ぶらりん。アメリカ・ホワイトハウスから、ボルトン元パワハラ国連大使が、日本を訪れ、在日米軍の駐留経費を5倍払えと、脅したのではないかとの一部報道があり、アメリカ政府高官周辺がリークしたのでしょうが、有志連合に正式に参加を要請されたわけではありません。アデン湾にいる海上自衛隊が、ペルシャ湾に移動して、海上警備行動などをすることが予期されますが、それは集団的自衛権の限定行使とも言えません。

 この辺を立憲民主党に指摘したら、ふわっとした意見表明として書いたということでした。まあ、政権交代は現実味を帯びませんが、ふわっとした支持を得る政党が、ふわっとして意見を表明することで、2019年8月の歴史認識として、後々評価されることになるかもしれません。

 私も45年生きてきて、そのうち22年間、永田町で「さすが宮崎さん、するどい指摘」と言われ続けて、もううれしくもなんともないし、「するどい」の言葉で隠そうとした一定の権力者の腹の内もほとんどお見通しになってきました。竹下派の系列のクリニックで、肩甲骨を柔らかくしたら、両肩の上がり方が均等になって、疲れにくくなると指摘されましたので、メディカルコントロールのもと、ホルムズとか小難しいことよりも、肩甲骨を柔らかくすることを、私の2019年夏以降の目標にしたいと考えています。