[写真]橋本聖子・五輪組織委員会会長(右)、3年前2018年、国会内自民党総裁室で、宮崎信行撮影。
(午後3時15分公開の暫定版を午後8時前後に最終更新しました)
旧民主党政権の「3党合意」で政権の求心力を失った、特例公債法の改正案が5年ぶりに提出されました。立憲民主党は本会議で質問を求める「吊るし法案」に指定したため、審議入りがきょう2月19日の本会議まで遅れました。与党は、この後、午後4時50分頃に、予算委員会から帰ってきた麻生太郎大臣に対して財務金融委員会で与党議員が2時間コースで質疑も、所得税法改正案の質疑は始まらないまま週をまたぎました。月曜日には特例公債法案をめぐって参考人質疑が予定されていますが、だれが呼ばれるかは、与野党が対峙する理事会でまだ決まっていませんでしたが、私は存じ上げませんがエコノミスト・教授3名の招致が決定。総務委員会は武田大臣が予算委員会から帰り次第、地方税法改正案の審議を再開し、夕刻まで続けました。
丸川珠代五輪相は、内閣委員会で所信的あいさつをし、予算委員会でも、理事会の男女比率、オリンピック選手とワクチン接種について、あっさり答弁しました。
【衆議院本会議 令和3年2021年2月19日(金)】
2012年、2016年の審議では同床異夢だった、枝野幸男代表、安住淳国対委員長、海江田万里財金委筆頭理事らですが、階猛さんが代表して政府に問いました。「特例公債法を改正して5年間延長する法律案」(204閣法4号)が審議入りし、麻生太郎財務大臣が趣旨説明しました。
立憲の階さんは質問演説で「5年前の法律から、プライマリーバランスの定義規定がおかれた。失敗に懲りたのか、その文言が消えて、財政運営の健全化というあいまいな言葉に変わった」としました。麻生大臣は「財政法4条は特例公債発行の抑制の努力義務を設けているが、具体的なことに踏み込んで規定する必要はない。プライマリーバランス黒字化の目標を下げたわけではない」と答弁しました。階さんが失敗だとするのは、日本経済の失敗ではなく、政府の失敗ということだと思います。階さんは「借り手である政府と貸し手である日銀の関係は持続可能なのか」としました。国債に限定した債権債務関係だと思われますが、財務相は「政府は日銀の経営の悪化を前提とした質問には答えない」としました。財務相は「将来のリスクとなる特例公債の発行は抑制すべきで、足元の財政状況は5年前より悪化している。プライマリーバランス黒字化目標がなくなっても、歳出歳入の改革を進める」としました。
【衆議院予算委員会 同日】
情報流通行政局長の更迭と、武田大臣の発言を受けて正常化しました。
「令和3年度予算案」は12日目で、そのうち一般的質疑5日目。
岡田克也さんは、「さきほど本会議で階猛議員が言及したが、橋本聖子・オリンピック組織委員会会長は自民党を離党せず、北海道連代表も辞任しないらしい。オリンピック憲章は政治的中立を求めており、森会長と同じようになるのではないか」と指摘しました。この後、30分ほどで、自民党離党のニュースが入りました。
岡田さんは3次補正で成立した「事業再構築支援事業」に言及。「1・1兆円という、ものづくり補助金の10倍の予算がついているが、事務局にパソナが決まったのに、基金設置法人が決まっていない」としました。梶山経産相は「1/28から2/4まで、2/5から 2/12まで、2回募集したが、ご指摘の通り、応募がなかった。基金の管理能力があり、非課税の法人として当てはまる団体いくつかに今声をかけているから、そのうち決まると思う」と答弁。岡田さんは「裏があるのかな、と疑ってしまう」と応じました。そのうえで岡田さんは「事務局に決まっている株式会社パソナは、そもそも民間企業の経営の機密を守る法律の根拠がない」と指摘しました。
山岡達丸さんに対して、湯本芳信・官房審議官(あす官房付に更迭)は「一言一句、まったく出ていなかったか言われると記憶していないが、BS、スターチャンネルという言葉が出た記憶はない」と語りました。
この日は午前中の立憲民主党質疑者は全員総務大臣を指名。玄葉光一郎さんは「森林環境税の配分について見直す好機だ」とし武田大臣は「これからスタートするので意見を聞いていきたい」とかわしました。午後イチの岡田さんは指名しませんでしたが、山岡さんの質問もありましたので、その後、予算委員会の部屋を出て、総務委員会に向かいました。
次回は月曜日朝8時55分から、集中審議7時間コース。佳境です。
【衆議院総務委員会 同日】
本会議散会後の1時半に開会。
「地方税法改正案」(204閣法9号)「地方交付税法改正案」(204閣法10号)の質疑は3日目。
いったん休憩し、武田大臣を迎えて、野党の質問が始まりました。この委員会は金曜日は「予備日」ですが、国会が緊迫しても、金曜日18時半ごろまで総務委が開かれるのは異例。きのうは予算委員会を3時間コースに短縮してまで総務委の時間をつくりましたが、与党は綱渡りになりつつあります。武田さんは理事らの了解を得ずにトイレに立つなど、連日の長時間で、少し地が見えてきたきらいもあります。
次回は未定のまま、散会。
【衆議院財務金融委員会 同日】
予算委員会が終わって麻生大臣が帰り次第、「特例公債法案」(204閣法4号)が審議入り。趣旨説明が済んだ「所得税法改正案」(204閣法7号)の実質質疑は来週に先送りされました。
「204閣法4号」の与党1時間質疑コースには、自民党の加藤鮎子さん、本田太郎さんが登場。どうやら3党合意の経緯を知らないようで、愕然としました。
月曜日は、参考人質疑3時間コース。
【衆議院内閣委員会 同日】
丸川珠代五輪相の所信的あいさつがありました。そのうえで、8大臣の所信的あいさつに対する一般質疑が与党だけ3時間コースで開かれました。与党の調整で、答弁したのは2大臣だけできょうは終わりました。次回は来週水曜日(2/24)午前9時から。
一方、丸川珠代大臣は予算委員会で、玄葉光一郎さんの「オリンピック選手とワクチン接種」の問いに、何事も無かったようにスムーズに大臣答弁再デビューしました。
【衆議院議院運営委員会 同日】
来週は本会議を開かないことを確認しました。きょうの本会議から白須賀貴樹さんを、河井克行さん・松本純さん・大塚高司さん・田野瀬太道さんらの「ゾーン」に議席を移すことを了解しました。
●衆議院災害対策特別委員会理事懇談会が開かれました。
【参議院 同日】
なし。
(午後3時15分公開の暫定版を午後8時前後に最終更新しました)
旧民主党政権の「3党合意」で政権の求心力を失った、特例公債法の改正案が5年ぶりに提出されました。立憲民主党は本会議で質問を求める「吊るし法案」に指定したため、審議入りがきょう2月19日の本会議まで遅れました。与党は、この後、午後4時50分頃に、予算委員会から帰ってきた麻生太郎大臣に対して財務金融委員会で与党議員が2時間コースで質疑も、所得税法改正案の質疑は始まらないまま週をまたぎました。月曜日には特例公債法案をめぐって参考人質疑が予定されていますが、だれが呼ばれるかは、与野党が対峙する理事会でまだ決まっていませんでしたが、私は存じ上げませんがエコノミスト・教授3名の招致が決定。総務委員会は武田大臣が予算委員会から帰り次第、地方税法改正案の審議を再開し、夕刻まで続けました。
丸川珠代五輪相は、内閣委員会で所信的あいさつをし、予算委員会でも、理事会の男女比率、オリンピック選手とワクチン接種について、あっさり答弁しました。
【衆議院本会議 令和3年2021年2月19日(金)】
2012年、2016年の審議では同床異夢だった、枝野幸男代表、安住淳国対委員長、海江田万里財金委筆頭理事らですが、階猛さんが代表して政府に問いました。「特例公債法を改正して5年間延長する法律案」(204閣法4号)が審議入りし、麻生太郎財務大臣が趣旨説明しました。
立憲の階さんは質問演説で「5年前の法律から、プライマリーバランスの定義規定がおかれた。失敗に懲りたのか、その文言が消えて、財政運営の健全化というあいまいな言葉に変わった」としました。麻生大臣は「財政法4条は特例公債発行の抑制の努力義務を設けているが、具体的なことに踏み込んで規定する必要はない。プライマリーバランス黒字化の目標を下げたわけではない」と答弁しました。階さんが失敗だとするのは、日本経済の失敗ではなく、政府の失敗ということだと思います。階さんは「借り手である政府と貸し手である日銀の関係は持続可能なのか」としました。国債に限定した債権債務関係だと思われますが、財務相は「政府は日銀の経営の悪化を前提とした質問には答えない」としました。財務相は「将来のリスクとなる特例公債の発行は抑制すべきで、足元の財政状況は5年前より悪化している。プライマリーバランス黒字化目標がなくなっても、歳出歳入の改革を進める」としました。
【衆議院予算委員会 同日】
情報流通行政局長の更迭と、武田大臣の発言を受けて正常化しました。
「令和3年度予算案」は12日目で、そのうち一般的質疑5日目。
岡田克也さんは、「さきほど本会議で階猛議員が言及したが、橋本聖子・オリンピック組織委員会会長は自民党を離党せず、北海道連代表も辞任しないらしい。オリンピック憲章は政治的中立を求めており、森会長と同じようになるのではないか」と指摘しました。この後、30分ほどで、自民党離党のニュースが入りました。
岡田さんは3次補正で成立した「事業再構築支援事業」に言及。「1・1兆円という、ものづくり補助金の10倍の予算がついているが、事務局にパソナが決まったのに、基金設置法人が決まっていない」としました。梶山経産相は「1/28から2/4まで、2/5から 2/12まで、2回募集したが、ご指摘の通り、応募がなかった。基金の管理能力があり、非課税の法人として当てはまる団体いくつかに今声をかけているから、そのうち決まると思う」と答弁。岡田さんは「裏があるのかな、と疑ってしまう」と応じました。そのうえで岡田さんは「事務局に決まっている株式会社パソナは、そもそも民間企業の経営の機密を守る法律の根拠がない」と指摘しました。
山岡達丸さんに対して、湯本芳信・官房審議官(あす官房付に更迭)は「一言一句、まったく出ていなかったか言われると記憶していないが、BS、スターチャンネルという言葉が出た記憶はない」と語りました。
この日は午前中の立憲民主党質疑者は全員総務大臣を指名。玄葉光一郎さんは「森林環境税の配分について見直す好機だ」とし武田大臣は「これからスタートするので意見を聞いていきたい」とかわしました。午後イチの岡田さんは指名しませんでしたが、山岡さんの質問もありましたので、その後、予算委員会の部屋を出て、総務委員会に向かいました。
次回は月曜日朝8時55分から、集中審議7時間コース。佳境です。
【衆議院総務委員会 同日】
本会議散会後の1時半に開会。
「地方税法改正案」(204閣法9号)「地方交付税法改正案」(204閣法10号)の質疑は3日目。
いったん休憩し、武田大臣を迎えて、野党の質問が始まりました。この委員会は金曜日は「予備日」ですが、国会が緊迫しても、金曜日18時半ごろまで総務委が開かれるのは異例。きのうは予算委員会を3時間コースに短縮してまで総務委の時間をつくりましたが、与党は綱渡りになりつつあります。武田さんは理事らの了解を得ずにトイレに立つなど、連日の長時間で、少し地が見えてきたきらいもあります。
次回は未定のまま、散会。
【衆議院財務金融委員会 同日】
予算委員会が終わって麻生大臣が帰り次第、「特例公債法案」(204閣法4号)が審議入り。趣旨説明が済んだ「所得税法改正案」(204閣法7号)の実質質疑は来週に先送りされました。
「204閣法4号」の与党1時間質疑コースには、自民党の加藤鮎子さん、本田太郎さんが登場。どうやら3党合意の経緯を知らないようで、愕然としました。
月曜日は、参考人質疑3時間コース。
【衆議院内閣委員会 同日】
丸川珠代五輪相の所信的あいさつがありました。そのうえで、8大臣の所信的あいさつに対する一般質疑が与党だけ3時間コースで開かれました。与党の調整で、答弁したのは2大臣だけできょうは終わりました。次回は来週水曜日(2/24)午前9時から。
一方、丸川珠代大臣は予算委員会で、玄葉光一郎さんの「オリンピック選手とワクチン接種」の問いに、何事も無かったようにスムーズに大臣答弁再デビューしました。
【衆議院議院運営委員会 同日】
来週は本会議を開かないことを確認しました。きょうの本会議から白須賀貴樹さんを、河井克行さん・松本純さん・大塚高司さん・田野瀬太道さんらの「ゾーン」に議席を移すことを了解しました。
●衆議院災害対策特別委員会理事懇談会が開かれました。
【参議院 同日】
なし。
インターネット版官報
Ⓒ2021年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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