昨年末議員辞職した吉川貴盛・元農相(北海道2区、自民党二階派)が現金500万円を受け取ったアキタフーズ代表が主催した大臣同席の会合で月2万円強の接待を受けていたとして、農林水産事務次官らが処分へ。4月に畜産部が畜産局へと21年ぶりの再昇格を控えてみそがつきました。総務省は山田真貴子内閣広報官が午前中予算委、午後は総務委でスポットライトを浴びました。
1年間の今ごろ「魚は頭から腐る」と辻元清美さんは指摘しました。特定秘密保護法・平和安全法制では内閣官房審議官の立場で法案を執筆した防衛省官僚があまり慣れてなくて、穴がたびたび発覚。森友では財務省、総理のご意向文書では文部科学省、加計特区や桜名簿では内閣府が被弾してきました。それと比べて、旧郵政省と農水省は、前々から三級官庁だとばかにされてきたことはあるな、という印象です。年次で昇格するメリットシステムは当然として、雇用の流動性と企業の新陳代謝が必要だという私の持論を、ウィズコロナ1周年で解禁したいと思います。
【衆議院予算委員会 令和3年2021年2月25日(木)】
「令和3年度予算案」の審議は14日目で、そのうち一般質疑6日目。これまでに集中審議3回、と地方公聴会に代わる参考人質疑1回、中央公聴会1回をやっています。
山田真貴子内閣広報官は「このたびは私の総務省在職中の国家公務員倫理法に違反した行為により、公務員の信用を損なうことになりましたことを、深く反しております」と語りました。山田さんは早稲田大学法学部に在籍しながら東京大学の入学試験をめざす「いわゆる仮面浪人」を経て、1984年に旧郵政省に入省。1984年だと民間企業が引く手あまただったと思いますが、今よりさらに上の華やかさを永遠に求め続ける「ワセジョ」として地味な旧総理府より華やかな旧郵政省の方向をめざしたのかもしれません。
農林水産省のアキタフーズ「鶏卵アニマルウェルフェア」をめぐっては、今夕に事務次官と局長らを処分。今井雅人さんの質問に対して、野上農相が鶏卵価格安定制度のあらましを長広舌で答弁するなどして、審議を妨害しようとする姿勢がみられました。
この後、午後は分科会1日目となりました。8つの分科会。きょうは午後5時までにすべて終わりました。あすも午前9時スタート。例年に比べれば拘束が少ない時間割となりました。
【衆議院総務委員会 同日】
「地方税法など改正案」(204閣法9号)と「地方交付税法など改正案」(204閣法10号)。審議は4日目となり、そのうち対政府質疑は3日目で2巡目となります。
立憲民主党の桜井周さんの質問で、山田内閣広報官と吉田・新情報流通行政局長の夫婦が鉢合わせとなりました。しかし、吉田局長は、衛星放送の帯域をしめすスロットの配分の経緯などがまったく分かっていないようでした。桜井さんは、「日テレニュース24」はハイビジョン放送をしているが、それについて申請をした形跡がないとし、「囲碁・将棋チャンネル」がハイビジョンに対応できないから接待をしたのではなく、そもそも他のチャンネルのスロットを返上させて再び渡していくプロセスで、囲碁・将棋チャンネルに再編の余地がないようにする行政がなされたのではないかという推測をしました。
立憲の岡本章子さんは「山田広報官、一水会を知っているか」と問い、山田さんは知らないとしました。これは、一般社団法人衛星放送協会と、衛星放送課(衛星・地域放送課)が隔月の第一水曜日に開いている情報交換会。総務省の制度変更についてまっさきに業界に知らせる場のようで、講演会やアワード表彰式に互礼がされていると指摘しました。
この衛星放送協会の会員を見ると、私がつとめていた株式会社日本経済新聞社は入っていましたが、それ以外の「全国紙5紙」とか「在京5紙」と呼ばれる新聞社は入っていませんでした。私も23歳前、入社前から、「テレビ東京」が地上波アナログテレビ最後発で、「テレビ大阪」はVHFですらなくUHFだということを知っていました。この劣等感は社内に多く、BS放送進出時は現在の「BSテレ東」ではなく「BSジャパン」という名前で、12チャンネルから7チャンネルへの昇格だと喜んでいる幹部もいました。ただし、改めて思いましたが、地上波のチャンネル1から8までを取れればいいのであって、衛星放送は一貫して二軍以下扱い。アメリカや中国のようにケーブルテレビ、例えばカリフォルニア30チャンネル「MTV」のようにマドンナ・マイケルジャクソンブームを起こしたり、「CNN」「TBS」「FOX」が地上波扱いに昇格したような武勇伝が日本のケーブルテレビにはない。まして、衛星放送のコンテンツから地上波に昇格したコンテンツなど記憶がありません。いわば衛星放送は、若者を年収200万円でこき使うやりがい搾取であり、本社正社員と孫会社契約社員といった身分制で年収が違う、日本の閉鎖的労働界の最たるもの。私がつとめていた日本経済新聞では、記者は99%以上本社採用正社員でした。また、とっくに会社を離れてフリーランス兼家業継承者となった後も、身分制におけるテレビ制作子会社準正社員といった人に、私より知恵者を見たことは無く、年収850万円で十分だったと思います。雇用の流動性と企業の新陳代謝はもっとあった方がいいですが、やりがい搾取で新規参入の余地が少ない点は、衛星放送と旧郵政官僚は似ている面もあるかもしれません。
採決は、来週火曜日になりそうです。
【参議院 同日】
とくにありません。
●あすの予定
衆参の議運委で、東海・近畿の緊急事態宣言解除前倒しと、首都圏・福岡県での3月7日解除の見通しなどについて、政府の事前報告と質疑がありそうです。
衆議院では第一分科会から第八分科会まで。予備日である財務金融委員会も
開かれる公算。月曜日(3/1)に集中審議を立てることで、火曜日(3/2)の夕刻さほど遅くない時間帯に採決となる公算が極めて濃厚となりつつあります。
●選挙
長野県では羽田次郎さんの擁立・公認記者会見がありました。
このエントリーの本文記事は以上です。
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1年間の今ごろ「魚は頭から腐る」と辻元清美さんは指摘しました。特定秘密保護法・平和安全法制では内閣官房審議官の立場で法案を執筆した防衛省官僚があまり慣れてなくて、穴がたびたび発覚。森友では財務省、総理のご意向文書では文部科学省、加計特区や桜名簿では内閣府が被弾してきました。それと比べて、旧郵政省と農水省は、前々から三級官庁だとばかにされてきたことはあるな、という印象です。年次で昇格するメリットシステムは当然として、雇用の流動性と企業の新陳代謝が必要だという私の持論を、ウィズコロナ1周年で解禁したいと思います。
【衆議院予算委員会 令和3年2021年2月25日(木)】
「令和3年度予算案」の審議は14日目で、そのうち一般質疑6日目。これまでに集中審議3回、と地方公聴会に代わる参考人質疑1回、中央公聴会1回をやっています。
山田真貴子内閣広報官は「このたびは私の総務省在職中の国家公務員倫理法に違反した行為により、公務員の信用を損なうことになりましたことを、深く反しております」と語りました。山田さんは早稲田大学法学部に在籍しながら東京大学の入学試験をめざす「いわゆる仮面浪人」を経て、1984年に旧郵政省に入省。1984年だと民間企業が引く手あまただったと思いますが、今よりさらに上の華やかさを永遠に求め続ける「ワセジョ」として地味な旧総理府より華やかな旧郵政省の方向をめざしたのかもしれません。
農林水産省のアキタフーズ「鶏卵アニマルウェルフェア」をめぐっては、今夕に事務次官と局長らを処分。今井雅人さんの質問に対して、野上農相が鶏卵価格安定制度のあらましを長広舌で答弁するなどして、審議を妨害しようとする姿勢がみられました。
この後、午後は分科会1日目となりました。8つの分科会。きょうは午後5時までにすべて終わりました。あすも午前9時スタート。例年に比べれば拘束が少ない時間割となりました。
【衆議院総務委員会 同日】
「地方税法など改正案」(204閣法9号)と「地方交付税法など改正案」(204閣法10号)。審議は4日目となり、そのうち対政府質疑は3日目で2巡目となります。
立憲民主党の桜井周さんの質問で、山田内閣広報官と吉田・新情報流通行政局長の夫婦が鉢合わせとなりました。しかし、吉田局長は、衛星放送の帯域をしめすスロットの配分の経緯などがまったく分かっていないようでした。桜井さんは、「日テレニュース24」はハイビジョン放送をしているが、それについて申請をした形跡がないとし、「囲碁・将棋チャンネル」がハイビジョンに対応できないから接待をしたのではなく、そもそも他のチャンネルのスロットを返上させて再び渡していくプロセスで、囲碁・将棋チャンネルに再編の余地がないようにする行政がなされたのではないかという推測をしました。
立憲の岡本章子さんは「山田広報官、一水会を知っているか」と問い、山田さんは知らないとしました。これは、一般社団法人衛星放送協会と、衛星放送課(衛星・地域放送課)が隔月の第一水曜日に開いている情報交換会。総務省の制度変更についてまっさきに業界に知らせる場のようで、講演会やアワード表彰式に互礼がされていると指摘しました。
この衛星放送協会の会員を見ると、私がつとめていた株式会社日本経済新聞社は入っていましたが、それ以外の「全国紙5紙」とか「在京5紙」と呼ばれる新聞社は入っていませんでした。私も23歳前、入社前から、「テレビ東京」が地上波アナログテレビ最後発で、「テレビ大阪」はVHFですらなくUHFだということを知っていました。この劣等感は社内に多く、BS放送進出時は現在の「BSテレ東」ではなく「BSジャパン」という名前で、12チャンネルから7チャンネルへの昇格だと喜んでいる幹部もいました。ただし、改めて思いましたが、地上波のチャンネル1から8までを取れればいいのであって、衛星放送は一貫して二軍以下扱い。アメリカや中国のようにケーブルテレビ、例えばカリフォルニア30チャンネル「MTV」のようにマドンナ・マイケルジャクソンブームを起こしたり、「CNN」「TBS」「FOX」が地上波扱いに昇格したような武勇伝が日本のケーブルテレビにはない。まして、衛星放送のコンテンツから地上波に昇格したコンテンツなど記憶がありません。いわば衛星放送は、若者を年収200万円でこき使うやりがい搾取であり、本社正社員と孫会社契約社員といった身分制で年収が違う、日本の閉鎖的労働界の最たるもの。私がつとめていた日本経済新聞では、記者は99%以上本社採用正社員でした。また、とっくに会社を離れてフリーランス兼家業継承者となった後も、身分制におけるテレビ制作子会社準正社員といった人に、私より知恵者を見たことは無く、年収850万円で十分だったと思います。雇用の流動性と企業の新陳代謝はもっとあった方がいいですが、やりがい搾取で新規参入の余地が少ない点は、衛星放送と旧郵政官僚は似ている面もあるかもしれません。
採決は、来週火曜日になりそうです。
【参議院 同日】
とくにありません。
●あすの予定
衆参の議運委で、東海・近畿の緊急事態宣言解除前倒しと、首都圏・福岡県での3月7日解除の見通しなどについて、政府の事前報告と質疑がありそうです。
衆議院では第一分科会から第八分科会まで。予備日である財務金融委員会も
開かれる公算。月曜日(3/1)に集中審議を立てることで、火曜日(3/2)の夕刻さほど遅くない時間帯に採決となる公算が極めて濃厚となりつつあります。
●選挙
長野県では羽田次郎さんの擁立・公認記者会見がありました。
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Ⓒ2021年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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