宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

参議院野党最大の実力者とされる岡崎敏弘職員が分を超えた批判論文を掲載「雑誌正論」あす午後5時締切の「合流新党」を批判

2020年09月02日 21時51分33秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)
[画像]雑誌「月刊正論2020年10月号」電子版の一部をスクリーンショット。

 非国会議員としては参議院野党で圧倒的な実力者として院内で知られる、岡崎敏弘・国民民主党参議院国会対策委員会事務部長(国民民主党・新緑風会事務局長)が、雑誌「正論」2020年10月号に「新党は民主党の二の舞になる」との題で、合流新党を批判し、「是々非々主義の第三の勢力を育てるのが日本をよくする道」と主張する論文を寄せていたことが分かりました。

 岡崎論文は266ページから273ページまでの大作。経歴としては昭和55年に民社党に入り、22人の国会対策委員長のもとで働いた、とされています。

 国民民主党は四十数億円の溜まり金があることから、岡崎事務局長は連合組織内参議院議員(小林正夫会長)らとともに、合流新党ではない、玉木新党や、あるいは別の新党などをめざしていると考えられます。いわゆる民社党が直近で最も政党の体をなしていた、1997年12月から1998年4月までの「新党友愛」で、岡崎さんは党職員トップの「事務局長」をつとめていました。その後、参議院の新緑風会の事務局次長から事務局長に昇格。輿石東参議院議員会長の右腕として辣腕をふるい、日教組など旧総評系にも人脈を広げました。一方、一年を通じて、ほとんど民主党本部にはあらわれないとされ、参議院内では事務総長に「岡崎さんは民主党本部全体でもナンバーツーなんだってね」という誤解が広まるほどの「怪物」となりました。

 岡崎さんは、ことしの年賀状で、「民社党は自民党に最も政策が近いといわれていた。しかし自民党と連立を組んだことは一度もない。しかし、細川政権、鳩山政権と二度の政権交代を実現させ、その主要なポストを担った」とし、国民民主党は自民党と連立せず、野党合流もせずにやっていけば、数回の総選挙後に野党連立政権を実現できる可能性があるとの主張をしていました。

 岡崎さんの先輩である、民社党職員・政策担当秘書が、50歳を過ぎてから、産経新聞社に正社員として入社し、50歳にして初めて新聞記者の仕事をする「新聞界で最も遅れたルーキー」となるなど、民社と産経は仲が良く、今回の産経新聞社「正論」への執筆となったと思われます。

 まさに、あす午後5時が締め切りの合流新党に、6産別の議員が参加しないという、わけのわからない展開となりました。

 玉木雄一郎さんも、神津里季生さんも、「四十数億円」という地下水脈をもっとしっかりおさえていれば、ことはうまく運んだように感じます。

 私としては、新党となれば、超豪華なフカフカのソファに座って、お茶だけいただいて帰る。という便宜、ソファに座ることは営利でないし、お茶に関してはいただかないと失礼になります。私が人生で見たことが無いほど、立派なソファに座らせてもらって、十数分の雑談後に帰る、というかかわり方ができたらいいかもしれないし、それよりは、玉木さん、山尾さん含めて、合流新党に参加することを望みます。もう、流れはできてんだから。

 以上です。


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