【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

スーパー法務委員長が入管難民法改正案の審議を制する、障害者2年4000人雇用で公明党「景気良いと公務員は求人難」に厚労相「容易ではないが実現する」

2018年11月21日 18時11分56秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 前日に、解任決議が否決された法務委員長が、スーパー委員長として、大臣、局長、質疑者を制しました。

    厚生労働委員会では、中央省庁が2年間で4000人の障害者を雇用する計画について、元副大臣の公明党議員が「私は地方公務員の経験もあるが、景気が良いと、民間に人材が行って、公務員が求人難になる」と見直しをせまると、首相側近の根本匠厚労相が「容易ではない」と認識を共有しているのに、「実現したい」と強調しました。


【衆議院法務委員会 平成30年2018年11月21日(水)】

 一事不再議の原則により、今国会中に解任されることはないスーパー委員長になった葉梨康弘さん。2期のときに、自民党国会対策副委員長(兼)衆議院予算委員をつとめ、当時1期生の小泉チルドレンに、空席を埋めてテレビに映るように指示する役目をしていたこともあります。いちいち言及したくないのですが、きょうは大臣や質疑者に「一般論でいいよ」「大臣は法律用語で答弁しているが、見通しと見込みは違う」といった発言を繰り返しました。スーパー委員長なのだから、職権で法案を修正して本則に上限を数字で書き込むとか、日本の中にいる子供に義務教育をしなければならないと政府に義務化するとか、してほしいところです。

 「入管難民法改正案」(197閣法1号)が、初めて、趣旨説明されました。ただちに、与野党の対政府質疑がありました。山尾志桜里さんは、法相に対して「ちょっと、目を合わせてもらっていいですか」と牽制。山尾さんはいろいろありましたが、検察官時代のまっすぐな心を一貫して持ち続けて政治にのぞんでいる、ということは私は断言します。元法務政務官の無所属の会・黒岩宇洋さんは「最低賃金未満」も含んだ回答を「より高い賃金を求めて失踪した」と集計していたことについて。法務省入国管理局長は「集計表の作り方が悪かったのはその通りだ」と認めながらも、「内部の資料だった」から問題が無いという珍答弁。平成31年入省庁組から大幅に人員が増えるのに、トップがこれで、職員を管理できるのでしょうか。黒岩さんは「コピー忘れする前のエクセルを修復して出してほしい」と迫りました。

 きょうの委員会の最後に、葉梨委員長は、「あす、参考人質疑を行う」とはかり、山尾理事らは「何考えているの!」としました。このはこびはお約束ですが、趣旨説明当日の与野党が質疑しているのも異例であり、自民党のはこびに問題があるのも事実。安倍晋三さんも、山下貴司法相は石破派だから潰れてもいいと思っているのでしょう。自民党はブラック企業です。本音の審議が必要です。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 珍しく法案審査の予定が無い厚労委ですが、ほぼ全部の府省庁が障害者雇用を水増ししていた問題について、長時間の集中審議がありました。上述しましたが、公明党山口県本部長で、元副大臣の桝屋敬悟さんは「必要があれば法改正も検討したい」としました。これはいくつか報道が出ていますが、障害者雇用促進法の改正案という話が浮上しても、役所が守らなかったから恒久法改正というのは筋が良い話ではありませんので、与党としても慎重に調査していきたいということだと思います。桝屋さんは「景気の良いときは、民間に人が行く」として、2年間で障害者2000人新規雇用の計画を見直すよう要求。安倍首相と「NAIS」の4人組の1人である大物大臣の根本さんは「容易ではない」としながらも、目標は変えないと強調しました。再来年の3月には必ず結果が出る話です。外国人技能実習生をめぐる議論も多く出ました。

【衆議院外務委員会 同日】

 「日中社会保障協定の承認案」(197条約3号)が質疑され、採決。全会一致で承認すべきだ、と決まりました。質疑では、共産党の穀田恵二さんが実習生の問題で、日本が他の国からどう見られるか考えるべきだと説きました。なお、無所属の会は質疑に登場しなかったのですが、聞けば分かりますが、いちいち聞くのもなんなので、とにかく、全会一致で承認すべきだと決まりました。

 この後、前日までに自民党の小野寺五典筆頭理事と立憲会派の寺田学筆頭理事が合意していなかったのに、本会議での趣旨説明が終わり、吊るしが降りた、「日欧EPA承認案」(197条約1号)と「日・EUの戦略的パートナーシップ協定の承認案」(197条約2号)が趣旨説明されました。

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 同日】

 「2019年の4月7日と21日に、統一地方選を行う選挙期日臨時特例法案」(197閣法12号)が全会一致で可決すべきだ、と決まりました。法律の施行日は、公布の日となります。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「原子力損害賠償法の改正案」(197閣法2号)が前回に引き続き審議されました。立憲の川内博史さんは「原賠法と聞くと、胸がザワザワする」と質問しました。そのせいか、賛否は割れました。立憲と、国民は別々に修正案を提出。立憲の修正案は立社などが賛成。国民の修正案は国民のみ賛成したようです。政府原案は、立憲・共産・社民が反対し、自民・公明・国民・維新が賛成しました。このように、電力総連の支持を受ける国民と、原発依存度が高い関西電力がある維新が賛成。胸がザワザワする立憲は反対、ということで、とうぶん理屈ではどうにもならない話です。法案は、衆議院本会議に上程され、次回の本会議で可決へ。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 前回質疑終局が宣言された「食品表示法改正案」(197閣法11号)。昼過ぎに会議が開かれ、政府原案がそのまま採決され、全会一致で可決すべきだと決まりました。宮越光寛大臣が、他の委員会から現れ、立ち合いました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 午前中に開かれ、「洋上風力発電促進法案」(197閣法5号)を、国交省ではない内閣府の宮腰光寛大臣が答弁して質疑。採決では、全会一致で可決すべきだと決まりました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 まず一般質疑がありました。そのあと、今国会で2番目の対決法案である、「漁業法改正案」(197閣法8号)が趣旨説明されました。質疑は次回ですが、70年ぶりの改正案と言って、新自由主義的な民間開放の要素が入った改正法案であろうことは容易に察せられます。

【衆議院内閣委員会 同日】

 はこびとしては、一般質疑があり、法案の趣旨説明があり、再び一般質疑がありました。

 法案としては、桜田義孝大臣が「パソコンを打ったことが無い」と答弁して世界的にも報道されている「サイバーセキュリティ基本法改正案」(196閣法45号)が趣旨説明だけありました。この法案は3月9日に先の第196回国会に提出されましたが一度も審議されること無く閉会中審査となっていました。前国会で混乱したのは同じく閉会中審査となった「国家戦略特区法改正案」(196閣法57号)の存在がありますが、「サイバー」が先に審議入りしたので、「特区」は成立しない公算も高まってきました。首相や片山さつき担当大臣は、次期国会に新しい特区法改正案を提出したい意向を明言しており、政権再交代後の求心力となってきた特区の継続に赤信号がともりました。

 午後の一般質疑は、「女性活躍推進」の案件に絞られ、片山さつき大臣を立憲会派の今井雅人さんが追及。ぜひ今井さんにもがんばってほしいところですが、これだけ総無責任体制になってくると、女性閣僚のクビをとるということになると、ますます悪い官僚がはびこることになるかもしれません。片山大臣は見直し規定がある女性活躍推進法の改正案を次期国会に出したい意向もにじませつつあります。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 今国会で初めて開かれ、大臣所信がありました。

【衆議院東日本大震災復興特別委員会 同日】

 大臣所信。浜田昌良復興副大臣もあいさつしましたが、政権再交代後の6年間のうち4年間にわたり、浜田さんは復興副大臣をつとめているようです。「民主党政権の災害復旧は、にぶい、遅い、心が無い!」と参議院本会議場で絶叫していた浜田さんですが、公明党のプロパガンダにも、今となれば、一定の説得力があったということになるのでしょう。

【衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会 同日】

 古本伸一郎委員長(国民)が議事。大臣所信と政務三役のあいさつ。

【参議院国家基本政策委員会 同日】

 鉢呂吉雄委員長(立憲)が手続きをとりました。

【参議院災害対策特別委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。

【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。

【衆議院議院運営委員会 理事会 前日、20日】

 麻生太郎大臣のG20出席について、立憲が外遊の許可を保留しました。これはなぜかというと、岡田克也さんの親友で知られる、北橋健治・北九州市長に対して、東大卒であることから「税金で大学に行った」という趣旨の演説を福岡市内でした、という問題です。麻生さんは、人口が減っているということも指摘したようで、県内の福岡市と北九州市を比べればそういう批判になるのは、現実でしょう。がんばれ、北橋さん。

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参議院が不正常に、立国共由社沖が欠席戦術、給与法案の乱暴な審議入りに抗議、波高い会期末攻防へ

2018年11月20日 18時54分24秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

【追記 午後10時半】参議院の国民民主党は、欠席戦術に加わりませんでした。【追記終わり】

 まず、冒頭に、信じられないほど、個人的なことを書かせてください。私は最愛し尊敬した実父を10月5日に亡くしましたが、実母がその香典泥棒をしていたと、きのう、私に語りました。私は幼少期から自分の母がそういう人だと思っていたし、父と私が代表取締役をつとめる法人の当座預金管理をめぐっては一年中口論しつづけてきましたが、昨日知った事案はさすがにショックです。自分史に残る衝撃です。長年の虚言癖で何が本当で何が嘘かすら分からなくなったようです。子は母を選べません。44歳肥満・未婚の私は、深い心の闇を埋めるため、父の財産の永続的な片づけの電話を、より一生懸命、きょうかけていました。

[写真]私の実母、45歳当時。

 ◇

 参議院が波高くなりました。

 今の参議院の礎ともいえる、2013年秘密保護法国会での国家安全保障に関する特別委員会の理事コンビだった、福山哲郎さんが、参議院野党最大会派会長、芝博一さんが、国対委員長となりました。頼もしい限り。

 参議院の立憲民主党・民友会、国民民主党・新緑風会、共産党、希望の会(自由・社民)、沖縄の風は、一致団結して欠席戦術に出ました。残りわずか3週間とはいえ、店開きの序盤戦の様相ですので、徹底的な抵抗路線が期待できそうです。

【衆議院本会議 平成30年2018年11月20日(火)】

 時系列で簡単に書くと、「葉梨康弘・法務委員長解任決議案」が議題になりました。趣旨弁明は立憲の逢坂誠二さんが1時間20分。討論を経て、採決。投票総数450、賛成132、反対318で否決されました。この後、「防衛省自衛隊給与法改正案」(197閣法10号)が維新の反対、自公立国共社の賛成多数で可決し、参議院に送られました。葉梨法務委員長が登壇し「裁判官給与法改正案」(197閣法6号)「検察官給与法改正案」(197閣法7号)が賛成多数で可決し、参へ。「一般職国家公務員給与法改正案」(197閣法3号)が維反対、自公立国共賛成多数で可決し、「特別職国家公務員給与法改正案」(197閣法4号)が共維反対、自公立国の賛成多数で可決しました。

 そして、「国会議員秘書給与法改正案」(197衆法1号)が高市早苗・議院運営委員長から提出され、可決し、参に送られました。

 「経済上の連携に関する日欧EPA承認案」(197条約1号)と「日本国とEUの戦略的パートナーシップ協定の承認案」(197条約2号)の趣旨説明と代表質問がありました。与党の質問に対して、宮腰光寛大臣が「電子商取引」などについて答弁しました。

 午後5時20分過ぎに散会しました。

【参議院内閣委員会 同日】

 衆議院を通過し、午後5時20分過ぎの散会後、参・内閣委は、午後6時8分頃から開かれました。

 宮越光寛・公務員制度担当相が「一般職国家公務員給与法改正案」(197閣法3号)「特別職国家公務員給与法改正案」(197閣法4号)を趣旨説明しました。

 この乱暴な運営に抗議して、芝博一国対委員長が束ねる、立憲・国民・共産・社民・自由・沖縄の風は、一致結束して欠席しました。

【参議院法務委員会 同日】

 今国会最大の対決法案があるため、午後6時30分を過ぎに始まり、与党は「裁判官給与法改正案」(197閣法6号)「検察官給与法改正案」(197閣法7号)の趣旨説明を聞きました。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 一般質疑の後、衆・本を待って休憩。再開後に、「防衛省自衛隊職員給与法改正案」(197閣法10号)の趣旨説明を聞いて、散会しました。再開時には、立・国・共・沖縄の風が強引な運営に抗議して、欠席しました。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 「食品表示法改正案」(197閣法11号)。午前中のこの委員会も、宮腰光寛大臣が答弁しました。委員長が質疑終局を宣言して、採決は次回に回して、散会しました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「GI法を改正して日欧EPAを国内実施する法案」(197閣法9号)が全会一致で可決すべきだ、と決まりました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「原子力損害賠償法改正案」(197閣法2号)の参考人質疑がありました。3人ほどの有識者の先生でも、原発即時ゼロがイデオロギーになっている人が含まれる者だと感じました。

【衆議院環境委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。小宮山泰子さんが原田義昭環境大臣を「ここまで聞いていて、国民にとって良いポジションであり、国民の理解も深まるのではないか」と語りました。 

【衆議院財務金融委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。野田佳彦さんは「公明党の伊佐進一政務官に警告したい。ツイッターで、給付つき税額控除よりも軽減税率が良いとして、給付つき税額控除をめぐる当時の議事録をツイートしているが、一部を切り取っており、フェアではない」と2012年の12月に初当選の伊佐政務官に抗議しました。

【参議院総務委員会 同日】

 大臣所信を聞きました。

【参議院財政金融委員会 同日】

 大臣所信を聞きました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。

●参議院文教科学委員会は開かれませんでした。
●参議院農林水産委員会は開かれませんでした。
●参議院環境委員会は開かれませんでした。

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「参議院月7万円削減は不十分」議員会館の部屋新設を含まずに計算と参議院事務局あっさり認める、統一地方選法案が審議入り、後藤祐一さん・田嶋要さんら質問

2018年11月19日 17時25分46秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 臨時国会は残り3週間の攻防となりました。

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 平成30年2018年11月19日(月)】

 衆・倫選特では、「選挙期日臨時特例法案」(197閣法12号)が趣旨説明されました。

 来年、平成31年2019年の統一地方選を、前半戦(知事、県議、政令市議)を4月7日(日)、後半戦(市町村長、一般市と町村議)は4月21日(日)とする法案。「通例」よりも1週間前倒しすることになります。また、公職選挙法の本則に「4月第4日曜日」ときっちりと書き込まれている、春の統一国政補欠選も、「平成31年に限り」、21日(日)にやります。法案提出の理由について「国民の関心を高めるために選挙の期日を統一する」と総務大臣。私はてっきり、政治家の手間を省くために統一地方選をやるのだと思っていましたが、関心を高めるためとのことです。阪神大震災被災自治体も再統一の傾向にあり、衆議院沖縄3区補選もありうる。そのため、東日本大震災被災3県と、12月に県議選をやる茨城県、いうならば「被災4県」以外は大掛かりな政治決戦となります。但し、業界筋には申し訳ないのですが、ウグイス嬢を生業としている人には申し訳ないですが、解散制度の衆議院を除く、各種選挙は、2年に1回程度に統一するのが正しい民主主義の在り方だと、私は考えます。

 法案の審議は次回。

 きょうは趣旨説明に先立ち、野党各党の一般質疑がありました。

 我が無所属の会からは、田嶋要さん。2013年インターネット選挙解禁の改正公職選挙法の議員立法の立役者で、「ここにいる橋本岳議員と一緒にやった。野党は20年間法案を出し続けたが、潰され続けてきた。インターネットが当たり前に私たちの周りにあふれていた」とし、政府に「何か問題があったか」と質疑。何も問題が無かった、という答弁を得ると「インターネットは水や空気のようなものだ。それを解禁してできるようにしたからといって、何も変わらない」とし、それが、2013年の解禁法の成果だとしました。田嶋さんは「この国は何をするにしても、20年かかる」と指摘しました。

 後藤祐一さんは「まずは参議院が考えることだ」として、先の通常国会で成立した、参議院比例区に特定枠を設ける6増0減法の附帯決議により、参議院議員が近く提出する「参議院だけ3年間歳費を月7万円強減額する法案」(197参法 号)について。

 後藤さんは、参議院議員会館は、衆と違って空室がないので、議員室を、2019年までにとりあえず3部屋新設する、予算が、月7万円強減額の積算根拠に盛り込まれていないのではないか、と問いました。

 参議院事務局の金子真実庶務部長は数回のやり取りで「議員定数が増加しなければ、発生しなかった費用だ」と明言。議員と政策・公設秘書の増員分の歳費総額とはほかに、かかる費用だとしました。

 ですから、この金額も、242人の議員の歳費からねん出するのが、当然だと私も考えます。参議院事務局の明快な答弁については、先の通常国会で、6増0減法の見返りとして、事務局に対してペーパーレス化などの費用削減を求める付帯決議をしたことに対して、参議院事務局職員の怒りを買ったことが容易に予想されます。法人の理事長や、組合の委員長らが、参議院議員になっていれば、「人のうえに立つ」とはどういうことか分かるはずですが、今の参議院議員は、法人の専務理事や、組合の特別執行委員のように、用心棒軍団ですので、事務局職員の怒りを買うであろうことが想像できなかったのでしょう。それで、だいたい2期12年でいなくなりますので、総無責任体制になっているといえます。ぜひ、月7万円強からさらに削減してほしいところです。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 理事会が開かれました。

【参議院 同日】

 無し。

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葉梨康弘・衆議院法務委員長解任決議案提出さる、外国人材拡大法案は11月20日(火)以降へ

2018年11月16日 17時11分39秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 衆議院法務委員会は、給与法案の可決後に、審議が混乱。

 与党は「外国人材拡大のための出入国管理法及び法務省設置法改正案」(197閣法1号)の審議入りをめざした一般質疑を行いました。

 しかし、その後、午後5時前に、野党が、「葉梨康弘・衆議院法務委員長解任決議案」を提出。

 葉梨さんはその旨を通知し、次回は未定のまま、法務委員会を終わらせました。

 解任決議案の審議は早くても、来週火曜日の本会議になりますので、今国会最大の対決法案の審議入りは、4日以上遅れたことになります。

 これに先立ち、立憲民主党の公式ツイッターは、同委員会の理事懇談会に法務省が示した資料に言及。

 法務省は外国人技能実習生の失踪者、2890人のうち2510人は「より高い賃金を求めて」失踪したとしてきました。ところが、実際にはその理由は1920人で、「指導が厳しいから」「暴力を受けたから」という理由が各々2倍前後増えた「再集計の結果」を提出。

 https://twitter.com/CDP2017/status/1063333960267124737?s=20

 共同通信や、野党議員のSNSでは「与党理事も怒っている」とのことで、法案審査が大幅に遅れることが確実になりました。

 10日間程度の延長説も出ていますが、自民党幹事長らが、廃案を決断すべきでしょう。

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内閣府の洋上風力発電法案が内閣委を回避して、国土交通委員会で審議入りで与党ペース続く【追記有り】

2018年11月16日 14時54分22秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]石井啓一・国土交通大臣の横で、趣旨説明する、宮腰光寛・内閣府大臣、右端は、工藤彰三・国交政務官、2018年11月16日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 人事院勧告の法案が、すべて、衆議院委員会通過。

 裁判官・検察官の給与法案の審議を終えた後、法務委員会は、野党が与党の一般質疑入りに反発。外国人材確保法案の審議入りの直前をめぐる攻防。

 その一方、最近の衆議院の常任委員会では珍しい付託がありました。内閣府の総合海洋政策推進事務局が所管している法案が、国土交通委員会に付託。国土交通大臣の隣で、内閣府の宮腰光寛大臣が趣旨説明しました。先週金曜日の議院運営委員会理事会で、議長が国土交通委員会に付託するという与党理事の提案に対して、野党理事は反発しておらず、与党ペースの国会運営が続きます。

 こういうこと書くと、続投した辻元清美国対委員長にうるさい人だなあ、と嫌がられるのは分かっていますので、意図的に、辻元先生の前に現れないようにしているわけですが、誰がやっても、衆参自民党過半数では、与党ペースを崩すことは無理ですから、来夏までは英気を養うしかありません。

【衆議院議院運営委員会理事会】

 上述の通り、1週間前、11月9日(金)の議運理事会で、「海洋の洋上風力発電促進法案」(197閣法5号)について、国土交通委員会に付託したいと、与党理事が提案し、野党理事も了承。この場で言及はありませんでしたが、与党国対は内閣委員会が渋滞しているため、国土交通委員会に回す戦術をとりました。

【衆議院国土交通委員会 平成30年2018年11月16日(金)】

 大臣所信に対する一般質疑。

 愛知4区選出で麻生派の工藤彰三・国土交通政務官が、チェーン経営する医療法人から選挙期間中に人材派遣(の疑惑)を受けたのではないかとの問題について、問われる場面がありました。 

 共産党の宮本岳志さんは、1年9か月前のこの委員会で、森友学園国有地問題を取り上げましたが、きょうは、台風による関西空港水没について質問しました。森友をめぐっては、国土交通省航空局長の退職は実質更迭だったとされています。疑惑が解明されたとは思えませんが、森友は「あきた」との有権者も多く、今国会ではほとんど話題になっています。

 ところで、関空の運営会社って、オリックスですよね。

 大臣所信が終わった後、内閣府の宮腰光寛大臣が「洋上風力発電促進法案」(197閣法5号)を趣旨説明しました。これは、先の国会で、政府提出法案なのに、摩訶不思議なことに、唯一、閉会中審査手続きがとられずに、完全廃案になった「196閣法46号」を、政府が再提出した法案です。(参照エントリー

【会期末の珍事】自民党内(甘利明・元経産相と同派閥同県連の委員長)に謎の力が働いたもよう、「海洋再生可能エネルギー発電法案」は政府提出なのに閉会中審査怠り廃案に、自民党内喧嘩はもっとオープンにやれ



 きょう審議入りした「197閣法5号」と完全廃案になった「196閣法46号」を比べると、「国土交通大臣の情報提供」という条項が新しく入りました。これは、事業者に対して、国土交通省が維持に必要な人員や港湾の状況に関する情報を提供する、というものです。「港のことは港限り」と言われ、港湾内の情報は、既得権益者が独占する傾向があり、所管も地方自治体です。政権交代後の自民党は「知っている人は得をする」法制をしており、オリックスや加計さんは合法的に得をして、遅れて気づいた籠池夫妻はどんくさく逮捕されてしまう政治ですから、基本はその延長線上の法案加筆だったのだと思います。

 次回開催は未定のまま、散会。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。

 その後、「原子力損害賠償に関する法律の改正案」(197閣法2号)が審議入りしました。柴山昌彦文部科学大臣は「JCO臨界事故をきっかけいに制定され、東日本大震災や条約の国内法整備のために改正されてきた」とし、今次改正法案では、賠償金の国から事業者への貸し付けなどを盛り込んでいると説明しました。

 この後、20日(火)の午前9時から、まずは、参考人質疑からスタートすることが決まりました。対政府質疑よりも先に、参考人質疑をすることになります。やはり、原発をめぐっては、役人から聞くよりも、参考人から聞く方がいい、というのは与野党問わず国会の総意だ、ということなのでしょう。

 今国会冒頭では、一般質疑→法案等審査→一般質疑→の委員会審査の方法について、高市早苗議院運営委員長が「サンドウィッチ方式を改める」とするペーパーを出し、本会議遅延・ペーパー撤回のお詫び文書提出へといたる事態がありました。一方、3年前の通常国会では、野党の山尾志桜里さんが、「法案等審査→参考人質疑→法案等審査」のサンドウィッチ方式を打ち出し、刑事訴訟法改正案を41時間審査する異例の徹底審議が話題を呼びました。このとき、与党側の筆頭理事は、弱腰だとして、更迭されました。これが、柴山昌彦さんで、その後、首相補佐官、筆頭副幹事長、文部科学大臣と出世の道を歩んでいるので、3年前の柴山さんは、相手が悪かった、ということでしょう。

【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 こちらも、宮腰光寛さんが出席しました。大臣所信。続いて、消費者安全法第13条第3項にもとづく平成29年度の報告がありました。消費者問題に関しては、アベノミクス終盤戦ということなのでしょうか、最近またマルチ商法などの被害が増えているように感じます。

【衆議院内閣委員会 同日】

 こちらも、宮腰光寛さんが答弁しました。

 「一般職国家公務員給与法改正案」(197閣法3号)は、維新反対、自民・公明・立憲・国民・共産・自由の賛成多数で可決すべきとなりました。

 「特別職国家公務員給与法改正案」(197閣法4号)は、共産・維新反対、自民・公明・立憲・国民・自由の賛成多数で可決すべきとなりました。

 これに先立つ質疑や討論では、維新の浦野靖人さんが「毎年給与が上がり続けることを、国会議員は当たり前だと思い過ぎている」「人事院の調査は大企業を抜き出している」「人事院職員も人事院勧告で給与が上がる」と批判しました。共産党の塩川鉄也さんは特別職の給与アップには反対しました。

 上述の通り、通常はこの委員会に付託されると思われる法案が他の委員会に付託されて「交通整理」されています。

 次回の開催は公報で知らせることにして、散会しました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 「防衛省自衛隊職員給与法改正案」(197閣法10号)が維新反対、自民・公明・立憲・国民・共産・社民の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「裁判官給与法改正案」(197閣法6号)と「検察官職員給与法改正案」(197閣法7号)が賛成多数で可決すべきだと決まりました。

 これに先立つ質疑では、国民の階猛さんが「裁判官の人件費アップが2億円で、検察官が1・4億円。それでは出入国在留管理庁ができることによる人件費アップはいくらか」と質問。葉梨康弘委員長が「審議中の法案の質疑をしてほしい」とうながすと階さんは「給与法案の質疑のために必要な比較だ」とかわし、山下貴司法相は「31億円だ」という趣旨に受け取られる答弁をしました。

 給与法案採決後に、一般質疑。

 一般質疑では自民党の中曽根康隆さんはこの後から議題となる見通しの外国人材確保のための出入国管理法改正案について先取り質疑しました。

 一般質疑入りは、野党は了承していなかったため、山尾志桜里さんら野党が抗議し、退席しました。

 「外国人材拡大のための出入国管理法及び法務省設置法改正案」(197閣法1号)が、今週審議入りするか、来週に先送りできるか、野党のひっしの攻防。【追記 午後5時過ぎ】午後5時前に、葉梨康弘法務委員長解任決議案が提出されましたので、趣旨説明はされずに、委員会は終わりました。法務委員長解任決議案は来週火曜日以降の本会議で処理されることになります。【追記終わり】

【衆議院財務金融委員会 同日】

 開催が遅れていましたが、麻生太郎財務大臣兼金融担当大臣の所信表明がありました。

 国会での審議予定の法案はありません。毎年同じことを書いていますが、国税の改正の法案は、一本ずつ、秋から国会で議論したらどうなんでしょうか。国税のシンプル化は議会制民主政治のプロセスで絶対必要であり、財務省の言うことが説得力が無く、もはや馬鹿にされ始めているのは、君子は本を務む、本立ちて道生ず、という原則を守っていないからです。猛省してほしいですが、基本的には、政権交代か、敗戦かするしか解決策がない状況まで煮詰まっているのでしょう。

【参議院災害対策特別委員会 同日】

 まず、西日本豪雨に関して9月6日に前委員長らが行った国政調査派遣の報告。

 続いて、山本順三防災相が、「北海道地震に関する政府報告」をしました。

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給与法改正案・人事院勧告完全実施法案まずは衆議院委員会を通過、維新「人事院は大企業正社員を切り出している」と批判、「2018年12月5日(水)施行」が有力

2018年11月16日 11時47分57秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」


 「一般職国家公務員の給与法改正案」(197閣法3号)が衆議院内閣委員会で、

 きょう、平成30年2018年11月16日(金)、維新の反対、自民・公明・立憲・国民・共産などの賛成多数で、「政府原案通り可決すべきだ」との審査結果をまとめました。

 維新の浦野靖人さんはこれに先立つ大臣への質疑で、「人事院勧告で毎年公務員の給与が上がっていくことに、誰も疑問を感じていないのではないか」「人事院勧告は大企業の都合のよい数字を切り出している」と批判しました。

 来週火曜日の衆議院本会議で可決し、参議院へ送付。22日にも参議院の委員会で審議されると思われますが、23日は祝日ですので、11月28日(水)の参議院本会議で成立するのが最短と思われます。この場合は、閣議を経て、官報で告示され、法律が公布・施行されるのは、2018年12月5日(水)となりそうです。今年度分の遡及でのアップ分3万円程度は、ボーナスに吸収されるというイメージになりそうです。

 きょう、16日(金)は、昼前に、

  「特別職国家公務員の給与法改正案」(197閣法4号)も衆議院内閣委員会で採決され、共産党が反対に回り、共産・維新反対、自民・公明・立憲・国民の賛成多数で可決すべき。

 「防衛省自衛隊給与法改正案」(197閣法10号)は衆議院安全保障委員会で採決され、維新が反対し、自民・公明・立憲・国民・共産が賛成しました。

 「裁判官給与法改正案」(197閣法6号)
 「検察官給与法改正案」(197閣法7号)も、衆議院法務委員会で、採決されました。

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1年前の記事)橘慶一郎さんが万葉集を朗読しないで質疑に入ったことを「暗い時代の反映」と断じましたが、まあ、いい得て妙だったかなと、筆者は納得しております。

2018年11月15日 21時20分47秒 | その他
 
【暗い時代の反映か】自民党・橘慶一郎さんが万葉集の朗読をせず、質疑入り
[画像]橘慶一郎さん、2017年11月15日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。【衆議院文部科学委員会 平成29年2017年11月15日(水)】 振り返って、暗い......
 

 


与野党対決法案に動きは無く、JFが成立容認の漁業法改正案が衆・本会議で審議入り、衆・農水委はTAGは二国間協定かどうか補充質疑

2018年11月15日 18時57分50秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]青信号の国会、3年前の2015年11月下旬に、宮崎信行が撮影。

 木曜日ですが、衆議院憲法審査会は設定されませんでした。

 衆参とも多くの会議が開かれましたが、与野党対決法案の動きはありませんでした。

【衆議院本会議 平成30年2018年11月15日(木)】

 「漁業法改正案」(197閣法8号)が吉川貴盛農相から趣旨説明されました。5年前までは、農水委に付託される見通しの法案の登壇案件はほとんどなかったそうですが、新自由主義系の法案が増えたということでしょうか、登壇が増えてきています。ただし、JF全漁連は既に成立を見越した補助金の積み増しを求める大会を自民党本部内で開きましたので、国会審議で混乱することは無いでしょう。

【参議院第一種常任委員会 同日】
【参議院内閣委員会 同日】
【参議院法務委員会 同日】
【参議院文教科学委員会 同日】
【参議院厚生労働委員会 同日】
【参議院農林水産委員会 同日】

 各々、大臣所信に対する一般質疑がありました。委員会をクラス替えした会派も多いようです。参議院内閣委員会では、立憲の杉尾秀哉さんが、12人の新入閣のうち、唯一の二世議員である、平井卓也・科技相が昨秋の総選挙中に宛名も但し書きもない領収書を大量に発行した事案を正しました。自民党政治への信頼に関する重大なスキャンダル問題となってほしいところです。


【参議院国土交通委員会 同日】

 大臣の所信表明がありました。

●参議院総務委員会
●参議院外交防衛委員会
●参議院財政金融委員会
●参議院経済産業委員会
●参議院環境委員会

 開かれませんでした。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 一昨日、「GI法特定農林水産物の名称保護法を改正する日欧EPA国内実施法案」(197閣法9号)が審議入りしましたが、きょうの議題から外されました。

 法案審議入り前の一般質疑での、「TAG日米物品協定の交渉は、FTA自由貿易協定の交渉とは違う」とする吉川農相の答弁について、同日の、アメリカ副大統領の「サービス分野も含んだ二国間交渉」とする首相官邸内での発言と齟齬があることをめぐり、1時間、野党からの補充質疑を受けました。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 「食品リコールの際の県庁への届け出を定めた、食品表示法改正案」(197閣法11号)が趣旨説明されました。次回の開催は未定。これに先立ち、大臣所信に対する一般質疑がありました。

【衆議院総務委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】

 山本順三・新大臣らの所信的発言がありました。この後、26日月曜日に北海道震度7地震の委員派遣をすることを決めました。全道ブラックアウトした場合の、経済的被害、たとえば、スーパーの冷凍冷蔵庫が全部だめになったら、どういう影響がでるか気になるところですので、しっかり調べてきてほしいところです。

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 同日】

 石田真敏・総務大臣らの挨拶がありました。本当に挨拶だけで、なんの報告もなく、数分で終わりました。

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人事院勧告給与法案審議入り、外国技能受け入れ上限計算に動員された検察官も、GI法改正案、日中社会保障協定承認案も審議入り

2018年11月14日 17時35分51秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 人事院勧告を完全実施する給与法案が衆議院の委員会で審議入りしました。金曜日のも委員会採決される公算。

 法務省は「出入国管理法改正案」(197閣法1号)をめぐって、業種ごとの5年後の受け入れ人数上限見込みを計算しましたが、けさの朝日新聞2面によると、同省入国管理局の応接室をつぶして、タコ部屋にして、検察官も動員して計算したとのこと。同局には4人課長がいて、末席の課長(警備課長)は検察官の人のようです。朝日の「検察官」の表現が、先週までどのセクションに居た人かは分かりませんが、とにかく「庁昇格」を目前にした組織が混乱しているのでしょう。私が今朝、自宅周辺を散歩していたら、防衛省地方防衛局が「防衛省に就職して自衛官になろう。景気に左右されず絶対安定。40歳で年収700万円。入省資格は、32歳まで延長。転職歓迎」のポスターが自治会掲示板に張ってありました。地方防衛局がなんでこんなにひっしなのか、募集獲得が歩合なのか、最高指揮官が馬鹿過ぎて末端が困っているのかどうか、内情は分かりませんが、採用側からすれば景気が良いと自衛官が集まりにくいのは必定。内閣法制局、自民党、公明党の職員でも転職させて、充足させればいいのではないでしょうか。人事院は今夏の採用試験で未曽有の人数を合格させました。これは上述の「出入国管理庁」昇格を踏まえているようですが、景気が良い時に、合格者を増やしてしまうと、後々「魔の平成31年組」と言われやしないでしょうか。障害者雇用も一気に4000人ということですが、「公益の仕事には興味があるけれども、今の経済・生活環境には満足しているので」応募しないという人もいるようです。水道法改正案(196閣法48号、今国会では参先議)の答弁を担当していた、女性の厚労省キャリア官僚が、存在を隠していた障害がある弟に殺害される、というショッキングな事件が昨年ありましたが、正直「おれ、今なにやってんだろ」という官僚も多くいるのではないでしょうか。

【衆議院法務委員会 平成30年2018年11月14日(水)】

 昨日から理事会・理事懇談会は紛糾してきましたが、本会議で議題になった「出入国管理法改正案」(197閣法1号)ではなく、「裁判官給与法改正案」(197閣法6号)と「検察官給与法改正案」(197閣法7号)が先に審議入り。法相の趣旨説明の後、与党質疑が終わりました。16日(金)に、野党質疑があり、採決される見通し。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「平成30年度人事院勧告を完全実施する、国家公務員一般職給与法改正案」(197閣法3号)と、「同特別職給与法改正案」(197閣法4号)趣旨説明されました。宮越光寛大臣は「指定職をのぞく、一般職の俸給表を若手に厚く上げる」としました。

 これに先立ち、大臣所信に対する一般質疑があり、そのあと、人事院総裁に対する一般質疑がありました。

 大臣に対する質疑で、立憲会派の今井雅人さんは、片山さつき大臣が政治資金収支報告書を大量訂正した前夜、マスコミ向けにペーパー1枚を発表したものの、国会には連絡しなかったと批判しました。今井さんの質問に対して、桜田義孝・五輪推進室担当相は、「パソコンを使ったことは無い」と答弁し、「サイバーセキュリティー基本法改正案」(196閣法45号)の担当として不適当ではないかと今井さんに指摘されました。

 共産党の塩川鉄也・国対委員長代理は、茂木敏充大臣と、日本リラクゼーション協会との関係を問いただしました。

【衆議院外務委員会 同日】

 「日中社会保障協定の承認案」(197条約3号)趣旨説明されました。政府は、「日欧EPA」に関する承認案(197条約1号、197条約2号)を出していましたが、197条約3号を優先しました。

 外務大臣への一般質疑ですが、政府参考人は、水産庁、厚労省など各省から呼ばれ、「経済連携協定の季節」を感じさせました。 

  我が無所属の会の、敬愛する、玄葉光一郎さんは、「2011年12月19日の手帳を紐解いた」と玄葉・クリントン会談の当事者の立場から、沖縄・グアム基地再編問題をただしました。ただ、玄葉さんは「昼に通告した」とも語っており、玄葉先生は質問通告が遅いという批判が一部でありますから、日本を代表する政治家として、多くの方に見られている自覚をちょっとだけ高めていただきたい。維新の杉本和巳さんは「私も民主党政権にいたが、政権交代は大事だと思った」と感想を述べ、「この委員会には、岡田克也さんもいる」といちいち言及していました。「今席を外されたが」と余計なことも言及していました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

  「GI法、特定農林水産物の名称保護法を改正し、日欧EPAを国内実施する法案」(197閣法9号)審議入りしました。上述の通り、外務委では日欧EPA(197条約1号)が審議されていませんが、農水委では、漁業法改正案(197閣法8号)よりも優先的に議題になりました。前日、自民党本部内で、JF全漁連が漁業法成立を見越して経済的な補償を求める大会を開き、多くの自民党議員が参加したようです。議題となる「GI法改正案」については、条約により名称変更を迫られる農産品は日本側の方が少し種別が多いようで、やや不利な感じもします。
 これに先だち、大臣所信に対する一般質疑の最終日がありました。無所属の会の金子恵美さんは「今年の我が国は、多くの災害に見舞われた。吉川貴盛大臣は、就任直後から、大阪、和歌山、北海道、広島など各地を視察したと聞いている」と災害と農林水産業を問いました。福島1区の金子さんが、参衆通じて、福島以外の災害を聞くのも珍しいなあ、東日本大震災から7年経ったんだなという気もしました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑では、公明党の鰐淵洋子さんが「補正予算で小学校のエアコン代がついた。今後、小学校が節電しなくていいように、エアコンの電気代にも配慮してほしい」との指摘から始まり、公明党らしいなと感じました。

 無所属の会の中川正春・元文部科学大臣は「外国人技能実習生の子供への日本語教育について、省は就学率を発表できない。それは、義務教育化していないからだ」とし「四日市のささがわ団地は半分以上は外国人だ」と拡充を求めました。「利益を得るのは企業だ」として、すべて税金で賄うのではなく、一定の金額を企業にも負担させるべきだとしました。これに関して、無所属の会の岡田克也代表は、メルマガで「日系人の場合のように、地方自治体にすべて任せるのではなく、国が一定の責任と負担を負わなければなりません」とし、法務省が出した数値を法案に書き込んで再提出するよう政府に求めました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 大臣所信に関する一般質疑ですが、ここでも、「出入国管理法改正案」(197閣法1号)が話題になりました。

 自民党の小林鷹之さん(二階派)は「私は自民党法務部会で、特定技能2号には厳しめに見ている。社会保障については、入国直後に高額療養費を使うことが無いように核にする必要もあるのではないか」と冒頭から法案を批判しました。上述の片山大臣といい、二階派は幹事長派閥なのになぜか傍流色を強めています。もう、竹下派・二階派・石破派で自民党を集団離党したらいいのではないでしょうか。

【衆議院議院運営委員会 同日】
【参議院議院運営委員会 同日】

 会計検査院の検査官候補の所信聴取と質疑がありました。検査官候補の、岡村肇会計検査院事務総長は、「私は昭和58年の採用以来、一貫して、会計検査業務に携わってきた」と抱負を述べました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 石井啓一大臣の所信表明がありました。「消費税の引き上げで、特に住宅購入のさらなる支援を検討する」としました。

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今国会最大の焦点「出入国管理法改正案」が衆議院本会議で審議入り、委員会審議入りは、自衛隊給与法改正案が一番乗り

2018年11月13日 17時24分54秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 臨時国会は4週目となり、補正予算審議、大臣所信表明に続き、法案が審議入りしました。

 今国会最大の焦点となる「出入国管理法及び法務省設置法改正案」(197閣法1号)が衆議院本会議で趣旨説明と代表質問され、立憲民主党の山尾志桜里さんは法案を批判しながらも、「十分な審議時間を確保できないから今国会で答えを出すべきではない」と含みをもたせました。「解禁法案」ではなく「拡大法案」ですから、正面からの反対論は少ないとみられます。

 参議院の常任委員会でも大臣所信表明がありました。今国会で法案が審議される見通しの衆参の常任委員会はすべて大臣所信を聞いたことになります。このため、「水道法改正案」(196閣法48号参先議)が成立する公算も高まりました。

 平成30年度人事院勧告を実施する給与法案のうち、「自衛隊給与法改正案」(197閣法10号)が衆議院安全保障委員会での審議入りしました。この法案は、2009年の民主党政権でも最も早く成立した法律となりました。

【衆議院安全保障委員会 平成30年2018年11月13日(火)】

  前回の岩屋毅・防衛大臣の所信に対して一般質疑がありました。来月改定する「2018年防衛計画の大綱」では宇宙、サイバー、電磁波の防衛が書き込まれる予定もあり、総務省の大臣政務官がこの委員会で答弁するシーンもあり、今後増えていきそうです。

 無所属の会の広田一国対委員長は、「大臣は早稲田大学の先輩だし、雄弁会の先輩だ」と語り、マンガ「加治隆介の議」のモデルともされる、岩屋さんが、かつて1990年代前半、多くの若者があこがれた若手政治家だったことを惹起しました。大臣になるまで、だいぶご苦労されました。

 一般質疑終了後に、岩屋大臣が、「自衛隊給与法改正案」(197閣法10号)趣旨説明しました。次回は16日(金)午前9時からで、早ければその日にも委員会で採決されるかもしれません。

【衆議院本会議 同日】

 「外国人材を拡大する、出入国管理法及び法務省設置法の改正案」(197閣法1号)審議入りしました。

  立憲の山尾志桜里さんは、連日大きく報じられている、野党の国会内ヒアリングについて、「異国の地の国会議事堂内で、過酷な労働環境を告発してくれている」と勇気をたたえ、「この国のかたちをかえるかもしれない大きな政策転換を拙速に進めると将来に禍根を残す」とくぎをさしました。

 国民民主党の階猛さんは、再質疑も含めて、政府をただしました。

 与党・公明党は「職種別の有効求人倍率の取り扱い」をたずね、無所属の会の黒岩宇洋・元法務政務官も「14業種の具体的基準を聞きたい」としました。黒岩さんは「質問しておいてなんだが、山下大臣は答えられないはずだ」とし、「法案は4段階の法案だ」と語りました。黒岩さんは、法案が定めるプロセスは、成立後に府省庁横断組織で閣議決定し、分野別横断方針をつくり、さらに法務省令である法律施行令などで定めることになっていると指摘。「私が知る限り、一般法で2重構造まで、基本法で3重構造まで」と法案のたてつけを批判し、「4重構造では、野党は(国会での審議・採決の)地上階まで。与党は(自民党政調法務部会は、閣議決定と省令制定の)地下2階まで降りられる」が、自民党の法務部会も、政府に無視されるのではないか」と挑発。黒岩さんは「成立後の業種を増やすことが可能だ」とし、共産党の藤野保史さんも「白紙委任法案だ」と、たてつけを批判しました。

 旧民主党政権が3党合意という細かい点まで与野党修正でのぞみ、うまく説明できなくなり、自爆した経緯もありますが、今国会は国会をがらんどうにしてしまおうという政府の考えに、自民党政調も関与しきれない国会軽視どころか、政治家無視になりつつあるようです。

【衆議院法務委員会 同日】

 上述の本会議よりも先に、午前9時設定。理事会が紛糾したようで、9時28分頃にスタートしました。

 山下貴司法相の所信に対する一般質疑。国民の津村啓介さんは「大臣は参議院予算委員会で受け入れ上限人数を法案審議までに提出するとしていたが、まだ出ていない。午後の本会議で質問する議員は、昨日までに質問通告しなければならなかったのに」と問うと、山下法相は「思いをは変わりない」とはぐらかし、質疑は中断しました。尊厳死など骨太な議論をした、津村さんは質問の終わりに「私と大臣は、同じ岡山2区で、ライバルだ」と明かしました。津村さんの師匠格の一人、菅直人さんは質問するたびに同じ選挙区の土屋正忠さん(昨秋落選)が委員室に表れて野次を飛ばされていましたが、津村さんは淡々と後輩である山下法相に「同世代だ」と質疑しました。

 本会議の法案よりも先に、人事院勧告を実施する検察官と裁判官に関する給与法案が趣旨説明されるとのみたてもありましたが、理事間の協議が難航しているようで、まだ審議入りはしていません。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 吉川貴盛農相に対する一般質疑がありました。

 昨秋、鹿児島県内の定数是正で単独比例転出を迫られた、自民党の宮路拓馬さんは、質問機会を多く与えられているような気がしますが、きょうは、小里泰弘・新副大臣(鹿児島4区)から「私は宮路議員が心血をそそがれた地域も含めて、農山漁村を歩いており、条件不利地域、中山間地農業が大事だと思っている」と微妙なエールがありました。

 減反廃止について、吉川農相は「生産数量目標を廃止して、政府に頼らないなか、業務用米・飼料用米は減少し、主食用米・新市場開拓米は増えている」と報告。「来年以降は、高収益米を増やす」とし、お得意の「水田フル活用をめざす」と語りました。

【衆議院総務委員会 同日】

 石田真敏・新総務相が所信表明。「10月の台風24号では、通過後にもかかわらず都心の電車が混乱した。次の災害(関東大震災など)が起きたらどうなるのか、不安を覚えたのは私だけではないでしょう」と自分の言葉で語りました。「地域おこし協力隊員を6年後に8000人に増やす」とし、「地方交付税などの一般財源は前年と同水準を確保する」「地方制度調査会で圏域の議論をしている」「地方法人課税の税源の偏在性を確保する議論を進める」と述べました。次回は15日木曜日の午前9時から。

【衆議院環境委員会 同日】

 1990年初当選から苦労して初入閣した1人、原田義昭・環境大臣。「来年はG20議長国として低炭素社会をリードし、パリ協定にもとづき国内のCO2排出量の大幅削減の計画を作る」と抱負を述べ、「第5次環境基本計画にもとづく、イノベーションで持続可能な社会をつくる」ことを主眼におきました。先の国会で法律ができた、海洋・マイクロプラスチックについては、「G20よりも前に行動計画をつくり、海洋漂着物とあわせて政府の方針をつくる」としました。この後、福島選出の菅家一郎・政務官も内閣府兼任で「原子力防災を担当する」などとあいさつしました。次回は、20日(火)午前9時30分。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 宮越光寛・消費者相が「食品表示法改正案(197閣法11号)の今国会成立をお願いしたい」と短い所信を表明しました。また、消費者安全法に関する国会報告を、宮越大臣がしました。次回は15日(木)午後3時20分。

【参議院第1種常任委員会 同日】

 11府省庁を、10委員会(外交防衛委含む)で審査する、参議院第一種常任委員会。きょうは、今国会で政府提出法案が審議される見通しの6委員会すべてで、大臣の所信表明がありました。与党ペースの幕開けとなりました。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 自民党の妙技だと思うのですが、「若者の使い捨てが疑われる企業、いわゆるブラック企業」の経営者だとして批判されてきた、渡辺美樹・自民党参議院議員。任期切れまで残り8か月となっています。以前は経済産業委員もしていました。が、今国会で初めて、会社とはまったく関係ないはずの、外交防衛委員長になりました。就任2週間以上、なにも批判の声は聞きませんので、自民党の人事のうまさが政権運営のうまさだと断定していいでしょう。きょうの委員会では、外相と防衛相から所信を聞きました。今国会では4議案がかかる見通しですが、波乱はないと考えられます。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 根本匠大臣の所信表明があり、散会しました。厚労省は今国会に新しい法案を出しませんので、前の国会から継続となった「水道法改正案」(196閣法48号参先議)は今月中に審議入りするのは確実な公算となりました。

【参議院内閣委員会 同日】
【参議院法務委員会 同日】
【参議院文教科学委員会 同日】

 各々、大臣からの所信聴取がありました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 大臣の所信聴取。この後、閉会中の委員視察について、国対で活躍している、自民党の岩井茂樹さんが「先日までの委員長在任中はお世話になりました」とあいさつして、報告しました。派遣先の自治体から「要望書」を渡されたとして、この要望書を、きょうの会議録の末尾に掲載することが全会一致で了承され、散会しました。

●参議院財政金融委員会
●参議院経済産業委員会
●参議院国土交通委員会
●参議院環境委員会

 きょうは開催されませんでした。

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水道法改正案は今国会での成立が濃厚な情勢に、2018年臨時国会、総務省も合併財源確保で後押し

2018年11月13日 07時01分42秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]国会議事堂の「噴泉」、きょねん2017年、宮崎信行撮影。


 「水道法改正案」(196閣法48号参先議)が、開催中の、第197回臨時国会(来月12月10日まで)で、成立する公算が濃厚となりました。

 同法案は、先の通常国会で衆議院で可決しながらも、参議院では審議時間が足りずに、参議院で継続調査となっており、今国会では自動的に、「参議院先議」の法案となっています。成立には、今国会での参通過後に、衆議院でも審議する必要がありますが、前国会で可決していますので、衆では数時間以内の質疑応答だけで再び採決される段取り。

 参議院厚生労働委員会は、根本匠・新大臣の所信を、きょう(2018年11月13日)聞くことにしています。新大臣には今のところスキャンダルは無し。衆議院厚生労働委員会では、政府提出の新法案を審議する予定はなく、議員連盟が進める優生保護法の被害者救済立法は細かい点でまとまらず、来年に先送りになったため、審議時間は十分に確保できる見通し。衆参とも自民党会派が単独過半数ですので、採決での混乱はないもよう。野党が前首相補佐官のスキャンダル情報を入手しているとの観測があり、それだけが波乱材料なのかもしれません。

 水道事業をてがける、地方自治体・広域連合を所管する総務省は「水道財政のあり方に関する研究会」が「水道法を改正すべきだ」とする最終報告を近く受け取り、水道事業の合併のための財政後押し策を決定する見通し。同省の概算要求には水道事業の合併は見当たりませんが、地方交付税の枠組みによる支援を新年度にも始めると思われます。

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政府、食品表示法改正案を提出済み

2018年11月12日 16時12分44秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 政府は、先週金曜日(2018年11月9日)の定例閣議で、

 「食品表示法改正案」(197閣法11号)を決定し、国会に提出しました。

 先の通常国会で成立した「改正食品衛生法」で「食品リコール」が法制化されたので、リコールの際の県庁などへの報告義務などを法制化するものです。

 厚労省所管の改正食品衛生法は公布から3年以内、おそらく2022年4月1日あたりに施行されますので、その日に、消費者庁が所管する改正食品衛生法も施行されることになるだろうと考えられます。

 当ブログでは、2017年8月24日付の記事で、食品衛生法改正法案が提出されて、食品リコールが義務付けられると報じましたが、厚労省が食品衛生法改正法を先の通常国会に出して、消費者庁が秋の臨時国会で食品表示法改正案を提出するという立法過程になったようです。

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伊達忠一・参議院議長が政界引退を発表、来年7月28日(日)で任期切れ、北海道選挙区で出馬断念、異例の当選3回で清和会から議長に

2018年11月12日 15時28分28秒 | 第25回参院選(2019年7月)

 報道(伊達参院議長、来夏の不出馬表明 「後進に頑張ってもらう」)によりますと、伊達忠一参議院議長は、さきほど11月12日(月)、選挙区の北海道で後援会幹部会を開き、来年7月の第25回参院選に出馬せず、政界を引退することを明言しました。伊達さんの任期は来年の2019年(新元号元年)の7月28日(日)までで、選挙の期日にかかわらず、この日まで議員・議長をつとめることになります。

 伊達さんは当初、自民党北海道連の公募プロセスに乗っていましたが、道連から党本部への公認申請が不可能だと判断し、出馬断念、政界引退を発表したと思われます。

 伊達さんは、自民党本部の最大・総裁派閥の「清和会」所属で、参議院自民党では、「清風会」(=参議院清和会、会長・世耕弘成経済産業大臣)所属。3年前は、当選5回の溝手顕正会長(宏池会所属)の下で、当選3回で参議院自民党幹事長をつとめました。「溝手議長」が有力視されていましたが、年下の先輩である、清風会の世耕さん、橋本聖子さん、山本一太さんや、宏池会所属の林芳正さんらの水面下での工作もあったようで、参メーンストリームの清風会から議長が出ました。

 参議院自民党としては異例のことですが、伊達議長に対する不満の声は公然と語られていました。

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国民年金法改正案も提出へ、2019年通常国会以降、国内在住を要件に厚生年金加入者の配偶者3号被保険者、移民拡大法案に関連して浮上

2018年11月10日 12時40分35秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]衆議院議場(本会議場)の野党側(皇居から見て遠い側)の廊下、きょねん2017年5月、宮崎信行が院の承諾を得て、撮影・所持・使用しています。

 「国民年金法改正案」も提出されるはこびとなりました。2019年1月召集の通常国会か、7月参院選後の国会に提出されます。

 これは、きょう現在国会で審議中の外国人材を拡大する出入国管理法改正案に関して、会社員が入る厚生年金で、会社員の配偶者で、専業主婦など自分で保険料を払わない「3号被保険者」について、将来の年金の受給資格を、「日本在住」に限定するものです。

 今月は、外国在住の扶養家族の健康保険の利用を制限する健康保険法改正案が浮上しているという報道もありましたが、きょう付けで各紙が年金法の改正案の動きも報じました。

 衆参ねじれが続いた、2007年から2016年までの10年間、複数の法律の改正項目を一本に絞る「束ね法」を財務省が発案し厚労省など各省に流行していきました。「束ね法」ブームに乗り遅れた法務省も、2015年の改正刑事訴訟法以降に束ね法ブームに乗り始めましたが、2016年のねじれ解消で、霞が関全体の「根回し行政」に乱れが生じました。そのため、散発で、五月雨式で、法案検討の動きが報道されているようです。別に、どちらが良いとか、どちらが悪いとか、私は言っていません。

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完全超与党ペースの国会に、法案付託見込みの衆議院全常任委員会で大臣所信説明終わる

2018年11月09日 16時48分03秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 園遊会があるので、午前だけの国会となりました。

 大臣の所信表明。

 (1)衆議院内閣委員会は所信表明に対する一般質疑が始まり、自公立国の4会派が質問完了。
宇う
 (2)法務、外務、厚生労働、文部科学、農林水産、安全保障(防衛大臣)の6委員会は所信聴取終了。

 (3)総務、環境、財務金融、国土交通、経済産業の4委員会はまだ。

 ですが、法案が審議される見込みの常任委員会では、きょうまでに全委員会が所信表明は完了したことになります。ですから、完全与党ペースになりました。まあ、国民が野党を叩いて叩いて叩きまくって「食べていくためには政治を辞めないといけない」という状況まで追い込んだ反動ですから、来夏までは当面どうにもなりません。

【衆議院法務委員会 平成30年2018年11月9日(金)】

 山下貴司法務大臣は所信表明で「上川陽子大臣からバトンを受け取り、第101代の法務大臣に就任しました」。前大臣の名前に言及したのは、今回、山下大臣だけかもしれません。山下さんは「出入国管理法及び法務省設置法など改正案」(197閣法1号)について、「成立すれば中小事業者を含めて専門性のある人材を受け入れらるし、出入国在留管理庁が創設されることで適正に管理できる」と強調し、法案審議を求めました。

 今週一気に話題になった外国人と健康保険について、「外国人に対する社会保障について、法務省が一定の情報を関係機関に提供して加入を促進し、制度を所管する厚生労働省と連携する」と明言しました。おおよそ6年ぐらい前、みんなの党が、法務局は国税庁に情報を自動的に提供するのに、日本年金機構には提供しないと問題視していましたが、法務省と厚労省の連携が良くなってきたようです。

 山下法相は、「無戸籍者については、まず、徹底した状況把握をし、当事者には法務局が寄り添う」と明言しました。

 法制審議会の過程については、(1)民事執行法の見直しは既に法案の要綱をもらっており、(2)公益信託(3)会社法制(4)戸籍法(5)民法特別養子縁組ーーは各々部会ができているとしました。

 また、「裁判官給与法案」(197閣法6号)「検察官給与法案」(197閣法7号)の審議をお願いしました。次回の日程は決まっておらず、公報で伝えることにして、散会しました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 柴山昌彦文部科学大臣と桜田義孝五輪相の2大臣が、衆ではこの委員会。

 まず、「原子力損害賠償法改正案」(197閣法2号)は文科省のようです。今週の記事に一部認識違いがあったかもしれませんが、文科委・柴山大臣も内閣提出法案の質疑にのぞむことになります。

 柴山さんは、文部科学大臣(兼)教育再生担当大臣。併任事例に、安倍晋三内閣ができた12年前の世論を思い出しました。日教組支配の打破と教育基本法改正は成功しましたが、省は経済官庁として堕落した印象の12年です。柴山大臣は「幹部の逮捕など省の不祥事は遺憾だ。外部有識者チームの中間とりまとめをもとにして、大臣や若手が省の在り方を議論している」と冒頭語りました。私は義務教育を担当する局を筆頭局にしないといけないと前々から考えています。柴山大臣は「家庭の経済状況に左右されることなく教育が受けられる」としながらも、2兆円の政策パッケージ、骨太の方針、全社会型社会保障など、政策パッケージに言及するばかりで、あまりにも財源にこだわり過ぎている今の文科省を浮き彫りにしたように、私には感じられました。

 桜田義孝五輪相の答弁には、当ブログにも読者の意見が来ていますが、きょうの所信表明では冒頭から言い間違いがあり、「(アジア競技大会は)2018年!」「冷静に!」との与党から大臣への応援ヤジが飛びました。

 次回は14日(水)午前10時から一般質疑。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 再入閣の新顔、根本匠大臣が所信表明。話の展開は、(1)就労年齢の延長→(2)年金支給年齢繰り下げ→(3)未病対策という、今の政権の3段論法をとりました。この後、各府省庁の障害者法定雇用率水増しについて、厚労省の立場から「遺憾だ」とし、さらに「お詫びする」と素直に語りました。

 この後、「参議院で継続審議となった、「水道法改正案」(196閣法48号参先議=前会で参議院で継続のため=)の早期の成立をお願いしたい」としました。

 根本厚労相は、福島選出の元復興相として、「私自身も(今も)復興大臣としての強い思いがある」と厚労省からの復興について時間を割いて話しました。そして、先の通常国会で成立した法律について、その執行状況について説明しました。省の職員では法律施行後に忙しくなり人数の方が多いわけで、なかなか、厚労省は大変だな、という感想を持ちました。

 この後は、他の委員会同様に、副大臣・政務官のあいさつ。ここで、大口善徳副大臣が「医療、食料、社会福祉、子育てを担当します」とあいさつ。公明党国会対策委員長の8期22年の大口さんとペアを組む自民党の高階恵美子副大臣は2期8年ということで、高木陽介・新国対委員長に代わられた大口さんの副大臣が「更迭・左遷人事」だったことは間違いなく、元気が無さそうでした。

【衆議院外務委員会 同日】

 若宮健嗣委員長が就任あいさつ。安保の岸信夫委員長同様、集団的自衛権の解禁に奔走してきた自民党の族議員です。

 河野太郎外相の国際情勢の説明があり、一部報道があったRCEPですが、「早期発効をめざす」とスケジュールは語りませんでした。また、6つの重点項目の中の5つ目ですが、「中東への政治的関与を増やす」と明言したのは、私としては考えが違うところです。次回は、14日(水)午前9時から一般質疑。

【衆議院内閣委員会 同日】

 7日(水)の9大臣の所信表明に対する一般質疑。合計7時間コースで、きょうは園遊会のため、3時間だけ開かれました。自公立国の4会派が、合計4大臣だけ要求して審議しました。与党はかなり質問時間を野党に譲っているんだと思います。

 ターゲットになったのは、片山さつき大臣ということになります。唯一の女性閣僚で目立つとはいえ、やはり本人の説明が迷走しています。今国会から立憲会派入りした今井雅人さんがさっそく質問し、無償で配布していたカレンダーを有償でも販売したことについて、片山大臣は「ドジョウよりウナギカレンダーと呼んでいる」と答弁しながら自分ひとりだけ吹き出して、「結果的に1枚も有償では売れなかったので、政治資金収支報告書には記載していない」としました。税金の口利き疑惑については、本人がしどろもどろになっており、内容よりも態度に少し問題があると思います。国民民主党の後藤祐一さんに対して、「特別通行証について参議院に提出した書類は発見された」とはじめて答弁しましたが「個人情報が多い」としました。

 内閣委員会に限れば、立憲と国民が協力して、片山さつき地方創生相を追及しましたが、後藤さんが「株式会社片山さつき政経研究所と、N元秘書との間のお金の動きを全部出せ」とやや無理筋に思える質問をするなどしました。いわゆる「大臣のクビをとる」ということは、今国会の前半戦はできない、という見方が有力ではないかと感じます。

 次回は14日(水)9時から。おそらくその日に給与法案が審議入りするのかもしれません。

【参議院議院運営委員会 同日】

 理事会が開かれました。

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