【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「10増10減」成立、人勧完成、「薬害C型肝炎給付金法延長法案」、「PFI法改正案」など諸課題が目処

2022年11月18日 23時10分07秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]首相官邸と衆議院第1、第2、参議院議員会館、新機械「アイフォーン14プロ」で宮崎信行撮影。

【参議院本会議 きょう令和4年2022年11月18日(金)】
 「改正離島振興法」(210衆法12号)が可決し、成立しました。10年延長し目的規定を新設。
 「衆議院小選挙区の改正公職選挙法や区割り審設置法に基づき、2020年国勢調査にもとづく、10増10減区割り変更を反映した公職選挙法改正案」(210閣法15号)が可決し、成立しました。天皇陛下が公布した日から1か月後に施行です。
 「改正裁判官給与法」(210閣法3号)と「改正検察官給与法」(210閣法4号)が可決し、成立しました。これで0・23%増というやや不可解な人事院勧告の実施が完成しました。すなわち国会議員だけ人勧アップが見送られました。
 これに先立つ「民法家族法包括改正法案」(210閣法12号)が斎藤健新法相(石破派脱退)から趣旨説明。立憲・社民会派の福島みずほさんが質問しました。福島さんの午前10時5分登場は異例でした。

【衆議院厚生労働委員会 同日】
 「障害者総合支援法・精神保健福祉法・難病医療法など5法律束ね法案」(210閣法17号)が共反対、自公立など賛成多数で可決すべきだと決まりました。立憲の「重度障害者就労就学支援法案」(210衆法11号)は採決されませんでした。「束ね法案反対」という男声のヤジが傍聴席から上がったようです。
 この後、超党派で懸案だった「薬害C型肝炎被害者給付金支給法の延長法案」(210衆法 号)が委員長から起草され、発言・討論なく採決され全会一致で可決すべきだと決まりました。新聞では弁護士事務所が「受給を代行します」との広告も出していますので、事務が煩雑だったり、製薬会社や政府と裁判が続いていたりする人も、とりあえずもらっていくという姿勢で良いのではないでしょうか。

【参議院厚生労働委員会 同日】
 「感染症法改正案」(210閣法5号)の参考人質疑。定例日外だけど参考人質疑なら金曜日でもよいという先例があったように思います。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 半期に一度の日銀報告で、たまたまコアコアCPIが黒田東彦総裁のもとで初めて「前年比2・5%」と2%を超えましたが、「来年下がる」「金融緩和を続ける」と語りました。立憲民主党の藤岡隆雄さんは1期生ながらテレビ入り国会中継に起用されていますが「金融庁に10年いた」と即戦力を自薦しました。

●衆議院本会議は定例金曜日ですが、開催されませんでした。
●今後の予定
 月曜日に衆参本会議で財政演説。火曜日も衆議院本会議と定例日外の参議院本会議を開き、総理の帰朝報告。その後から、衆議院予算委員会になります。ちなみに、立憲・維新合同の組み替え動議を提出すると、「立憲安住・維新遠藤の時限国会内共闘8項目がすべて実現することになります。

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【被害者救済】長妻昭4党協議会は「要件狭くて新法要らない」で18分おした3党協議会の大塚耕平「罰則など評価」

2022年11月18日 22時49分43秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
 政府はきょう令和4年2022年11月18日(金)の朝、「消費者契約法及び国民生活センター法改正案」(210閣法 号)を閣議決定。これとは別に、午後2時から6党(自公立維国共)幹事長会談を開き、消費者庁が「新法の概要」を説明しました。このくだりで、きのう書いた記事に誤りがあったことをお詫びし、修正します。

 その後、自民党仕切りで「与党政策大会議室」で、午後5時から4党(自公立維)協議会を開き、午後6時半に3党(自公国)協議会を設定しました。但し4党が紛糾し、18分以上おして、3党協議会は遅れて始まりました。


[写真]きょう午後1時半、第29回統一教会野党国対合同ヒアリングのようす、衆議院本館2階の「第四控室」で宮崎信行撮影。

 午後1時半、立憲民主党と共産党は「第29回統一教会国対ヒアリング」を開き、弁護士が朝決定した閣法を極めて不十分と指摘。被害者の女性も参加し、国会議員では、常連の宮本徹さんに加えて、宮本岳志さんの「共産の両宮本」が顔をそろえていました。

 この後午後2時から6党幹事長会談が開かれました。

[写真]午後2時過ぎ、6党幹事長会談、国会中央部3階の常任委員長室で、宮崎信行撮影。

 このうち、6党幹事長会談では、政府が「被害救済・再発防止のための寄付適正化の仕組み(概要)」という2枚紙を配布しました。この場で岡田克也立憲民主党幹事長が「この紙は、外遊中の岸田文雄首相も見ているのか」と問うと、政府が「政府の紙だ」とあやふやな発言をし、茂木敏充自民党幹事長が総理は見ていると念押ししました。岡田さんは「要件が狭い」「年収の上限規制で田んぼを売ったら計算されるのか」と政府に質問。国民民主党の榛葉賀津也幹事長は同党の案が反映されていると評価し、小池晃・共産党書記局長は全党が入った協議を求めました。

 この後、午後2時40分から、岡田幹事長がブリーフィング。

[写真]2時40分、ブリーフィングする岡田幹事長、衆議院本館2階の「第四控室」で、宮崎信行撮影。

 岡田さんは「新法は実効性がなく、極めて不十分だ」と批判。4党協議会におろして煮詰めたいとしました。

 この後、「与党政策大会議室」では午後4時の設定が午後5時に変更されて、4党協議会が開かれました。

[写真]午後5時過ぎ、4党協議会のようす、衆議院第二議員会館地下2階の「与党政策大会議室」で、宮崎信行撮影。

 会議は紛糾。3党協議会の自民党の山下貴司座長が来ると、自民党政調職員に促され、別室待機。大塚耕平・国民民主党政調会長は連絡があったようで待機していたようです。

 
[写真]午後5時50分に、ブリーフィングする長妻政調会長、衆議院第二議員会館地下2階の立憲民主党B会議室で、宮崎信行撮影。

 長妻さんは、午後2時過ぎに入手した紙に対して「長妻・音喜多連名」で「被害者救済新法(政府案)について」を短時間で作成。この中で、禁止行為に困惑して寄付の意思表示をしたことを要件にするとマインドコントロールされた人が対象外になり期間が短いとマインドコントロールが解けてからの救済ができないと主張。長妻さんは野党ヒアリングでの被害者の発言を踏まえて、「個人等が居住する建物等を処分した寄付資金」には果樹園を売った1億円は入るのかと同席している政府に確認。答弁は入らないとのことで、「要件が狭い。新法はいらないのではないか」と主張しました。長妻さんらは「次回は火曜日で」と提案しましたが与党は「決められない。決まったら速やかに連絡します」としました。与党はこれまで「有識者ヒアリングもやりたい」「立維法案の56項目の質問状に答えてほしい」とやる気満々だったのが急にトーンダウンしたようです。救いは今国会で成立させたいの認識は一致したようです。

 3党協議会は50分ほどで終了。

[写真]午後7時、ブリーフィングする大塚政調会長、衆議院第一議員会館地下2階の「国民民主党会議室」で、宮崎信行撮影。

 大塚さんによると、「追認規定」と「刑事罰規定」の案が採用されたことを評価。大塚さんは分かりやすい条文にするよう意見を出し、与党の3人からも意見が出されて消費者庁に対して条文をまとめるように求めました。

 長妻さんのタフネゴシエーターぶりと、29回のヒアリングで得た知見がいかされていたようです。

 再来週にも審議入りするとみられますが、今後の展開は不透明。岡田さん、長妻さんらは4党協議会でのすり合わせを最優先にしたいかまえで、茂木幹事長も認めているように感じました。

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岡田克也立憲民主党幹事長、新区割りの対応はすべて県連で対応を依頼

2022年11月18日 16時33分00秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
立憲民主党の岡田克也幹事長は、10増10減の新区割り法が成立したことを受けて「

県連に自分達の絵を描いてもらい、まず現職をどう当てはめるかの作業を進める」とし、一律で県連の対応を求めることを明らかにしました。6党幹事長会談のブリーフィングで、記者の質問に答えました。その上で「常任幹事会で案を示したい」とし、早めに対応する心構えを示しました。

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「人口だけでなく面積も」与野党協議会で衆議院選挙制度の抜本改革を議論へ

2022年11月18日 16時07分00秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
[写真]衆院選をめぐる内輪もめを取材する筆者、東京都内で、某年某月。

 30年前の「政治改革」で制定された改正公職選挙法・衆議院選挙区画画定審議会設置法は、10年に1度の国勢調査の人口増減を自動的に反映するよう求めていますが、山口4区・和歌山3区などを廃止し東京30区などを新設する「10増10減」は波乱なく参議院本会議で可決し、成立しました。公布の日から起算して1ヶ月後に施行。遅くとも2025年10月までにある第50回衆議院議員総選挙から施行されます。

 2011年に「1人別枠方式」は違憲となり、アダムズ方式で割り振っていますが、最も少ない県でも第2区はできました。比例代表ブロックの区割りは初期から変わりませんが、若干の定数変更はありました。

 コロナ禍で2020年10月国勢調査が4ヶ月延びたので通常国会に間に合わず、臨時国会の成立となりました。

 今回の審議では衆議院の特別委員会で次の付帯決議がつきました。

 「国会議員を選出する選挙制度は重要な課題のため不断に見直していくべきものであり、人口減少や地域間格差が拡大している現状を踏まえつつ、立法府のあり方を含め、議員定数や地域の実情を反映した選挙区割りのあり方等に関し、国会において抜本的な検討を行う。次回令和7年国勢調査の結果が判明する時点をめどに具体的な結論を得るよう速やかに与野党間で協議の場を設置する」

 このような表現のプログラムがついたのは初めて。

 立憲民主党の泉健太代表は先週の記者会見で「与野党の協議の場を速やかに設置する。これはもう我々自身も賛同しております。必要性のあることだと思っていますので。具体的な設置の時期は議運の中で議論されていくと思いますので、私はちょっと今、承知をしておりませんが、この協議の場の設置ということは必要だと考えています」と語りました。

 その上で「参議院も同じように一票の格差の問題を抱えています。そして、やはり自民党政権がこの30年ほどほとんどを占めていた中で、一極集中を変えられていない。地方の分権や分散化が進んでいないということも、この地方の議席が減る大きな要因ですので、こういったところを政府全体として、また、政党を超えて、この一極集中を変えていくということにはもっと取り組まなければいけないと思います」と述べました。

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日本銀行の物価目標「コアコアCPI2・5%」ついに達成も、黒田東彦総裁「来年下がる」「金融緩和継続する」

2022年11月18日 10時45分46秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]黒田東彦・日本銀行総裁、ことし2022年6月6日、都内の共同通信きさらぎ会で宮崎信行撮影。

 連日一生懸命書いているのに、前日の「UU」が800を割ってしまい、今までは禁忌としてきた、国会審議の最中でもどんどん書きたいことを書いていこうと思います。

 さきほど発表された総務省統計局の物価が、食料・エネルギーを除いたコアコアCPIで2・5%上昇となりました。

 故安倍晋三首相の「輪転機をぐるぐる回す」としたアベノミクスで2013年4月に財務省出身の黒田東彦さんが総裁になってから、「2%」を超えたのは今回が初めてだと思います。

 きょうは、もともとの予定で、半年に一度の日銀報告が、衆議院財務金融委員会で開催。

 黒田さんは発表を念頭に「企業収益は全体として高水準で推移しており」
 「所得環境は全体として緩やかに改善しています。個人消費は感染症の影響を受けつつも緩やかに増加しています」と冒頭報告しました。
 そして「消費者物価の前年比価格上昇はプラス幅を拡大しています」としつつも、量的金融緩和について「日本銀行としては金融緩和を継続すること。経済をしっかりと支え賃金の上昇目指してます物価への注視する必要があると考えています」と述べました。

 市中銀行について「金融システムは全体として安定性を維持しています」としつつ「金融機関収益への下押しのおそれがある」ことも付け加えました。

 ちなみに、量的金融緩和の継続は「日銀金融政策決定会合」(総裁・副総裁・審議委員の合計9名)の多数決。「総裁」や「日銀」の権限ではないのに、黒田さんは「日本銀行は」の主語で緩和継続を断定調で語っています。

 総務省の数字では、量的金融緩和が始まった2013年4月の指数が「94・8」で先月が「101・7」。10年弱で7・3%上がっています。

 こちら東京は「失業なき不況」の様相で、午前9時台の山手線は乗車率8割ほどなのに、午後6時台の地下鉄は50歳・60歳代の女性たちがサービス業勤務を終えて疲れとイライラを隠せずに帰宅。コロナ第7波を終えたところで、団塊の世代の「脱サラそば打ち男」が25年間で店じまいし、コロナ禍で港区役所斡旋融資に駆け込んだ別の団塊世代男性経営者も、同業他社を紹介しつつ、2か月以上前に全従業員に解雇通知という様相で「債務なき企業整理」も見られます。吉野家の時給が1200円になろうとしているのに、生活に必要な収入は「2・5%増」にはなっていないようです。

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「救済法案」あす政府全文決定、「補正」は月曜日から、法務委正常化、生稲晃子「大臣久しぶり」憲法「立憲4項目時間かけて議論を」総務委「大臣さらなる疑惑」

2022年11月17日 17時05分40秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]衆議院憲法審査会に向けて打ち合わせる立憲民主党憲法調査会の篠原孝さん、奥野総一郎さん、中川正春同会会長ら、おととい、宮崎信行撮影。

 消費者救済法案は政府が単独であす提出。補正予算案は月曜日の本会議で審議入りすることを通告しました。木原誠二官房副長官は首相の海外歴訪に同行せず国内にいたようです。

【衆議院議院運営委員会 きょう令和4年2022年11月17日(木)】
 理事会に木原官房副長官が来て、救済法案のあす閣議決定を明言。さらに財政演説を月曜日に開き、首相が葉梨康弘前法相更迭の説明もすることになりました。立憲民主党や日本維新の会の国対委員長らは、首相の帰朝と法相更迭の演説と質疑をして、その後に、財政演説をするよう求めていましたが、実現しませんでした。

【衆議院本会議 同日】
 「民法家族法包括改正法案」(210閣法12号)の採決。委員会は全会一致でしたが、本会議はれいわ新選組が反対したため、賛成多数で可決。参議院に送られました。5分未満で散会しました。

【参議院法務委員会 同日】
 斎藤健新法相に対する質疑が、きのうの衆側に引き続き、3時間コースでありました。この後、人事院勧告実施の「裁判官給与法改正案」(210閣法3号)と「検察官給与法改正案」(210閣法4号)の補充の質疑がありました。維新の反対、自公立国共の賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立。

【衆議院総務委員会 同日】
 「平成30年度NHK決算案」と「令和元年度NHK決算案」が共産反対、自公立維国の賛成多数で異議なしと決まりました。本会議で報告し、参へ。
 質疑では、立憲民主党の奥野総一郎さんが寺田稔大臣にきょねんの衆院選初日のポスター張りの地方議員に対する報酬で質問。自民党内にも更迭論があるとされています。

【衆議院憲法審査会 同日】
 自民党の新藤義孝筆頭幹事は「来週も(予算委員会と重なっても)開きたいとさきほどの幹事懇談会で話した」としました。新藤さんは「解散後の身分復活など議員任期の延長について各党の意見を聞きたい」と呼びかけました。
 立憲は階猛筆頭幹事を中川正春さんが支えるかたちとなっていますが、中川さんは「4項目の論点がある」とし(1)国民投票法と情報社会による人権である情報権(2)政権運営と国会について解散権など(3)一票の格差(4)平和安全法制も含んだ安全保障ーーを議論したいと述べました。
 立憲の篠原孝さんは久しぶりだとしてコロナ禍での変化に対応すべきだとしました。
 日本維新の会の2人目で発言した前川清成さんは「権力が暴走しないよう縛るルールが大事だ」とし2014年7月1日の解釈改憲を否定的に論じました。

【参議院内閣委員会 同日】
 「マネロン・テロ資金対策のFATF第4次勧告実施のための6法律一括改正法案」(210閣法16号)が趣旨説明されました。

【参議院厚生労働委員会 同日】
 「感染症法改正案」(210閣法5号)の質疑がありました。生稲晃子さんは白いジャケットで「働き方改革実行会議の民間人委員のときには加藤勝信大臣にお世話になった」とし、「がんになっても働かないといけない現実がある。限りある有給休暇ではなく上限無い病気休暇を法制化してほしい」と述べました。

【参議院財政金融委員会 同日】
 金融担当大臣の報告と質疑がありました。

【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】
 岡田直樹地方創生相に対する質疑を、日本郵政の取締役を参考人に招いて行いました。

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政府の被害救済の「法案概要」で岡田克也「そもそも総理は見ているのか」を週内質問へ、維新・藤田文武幹事長主導で、「旧文通費法案」あす提出、立維共闘に国民民主党幹事長も乗り3党で、衆参法務委正常化

2022年11月16日 17時31分04秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]日本維新の会の藤田文武、立憲民主党の岡田克也両幹事長、きょう令和4年2022年11月16日、常任委員長室で、宮崎信行撮影。

 旧統一教会をめぐる論点のうち宗教法人法の解散権は文部科学省が質問権を行使しており、国会マターになるのは来年。国会はまず年内に消費者庁所管法令をつかった「本人はそれ以外の者の取消権」をめぐる被害者救済法案の協議になります。

 けさは、日本維新の会の藤田文武幹事長が呼びかけ、国民民主党の榛葉賀津也、立憲民主党の岡田克也両幹事長と各々会談がありました。「立憲・維新臨時国会の国会内共闘6項目」である旧文書通信交通滞在費をめぐる法案で、立維国3党共同提出するようすり合わされ、あす提出のはこびとなりました。

 岡田さんはこの会談後のぶら下がりで、あすかあさってに、消費者契約法及び国民生活センター法改正案の政府の概要を6党(自公立国維共)幹事長が聞く場が開かれるとして方向性を確認。岡田さんは「あくまでも複雑な法案だ」として4党協議会(若宮幹事長代理や長妻政調会長ら)で協議するよう求める作戦を示しました。岡田さんは、6党幹事長の場で「そもそも岸田文雄首相はこれを見ているのですか」と質問することを明かしました。

 来週からは、被害救済と補正予算の2本立ての攻防となり、ことしの国会を締めくくることになります。

●参議院本会議は定例日ですが開催されませんでした。

【衆議院法務委員会 きょう令和4年2022年11月16日(水)】
 斎藤健新法相の所信的あいさつに対する一般質疑が行われました。与党が40分で野党が6時間の1対9の配分となりました。審議後に正常化されました。あすは参議院側で検察官らの人事院勧告が採決されそうです。

【衆議院内閣委員会 同日】
 岡田直樹地方創生相から「PFI法改正案」(210閣法9号)が趣旨説明されました。次回は18日(金)9時から。

【衆議院厚生労働委員会 同日】
 「障害者総合支援法・精神保健福祉法・難病医療法など6法律一括改正法案」(210閣法17号)「立憲対案」(210衆法11号)の参考人質疑がありました。4参考人は「精神」「難病」「地域福祉」と別々の専門家が横に並びましたが、全般的に6法律一括案は秩序だった審議が続いています。この後に対政府質疑3時間コースで与野党が一巡しましたが、きょうの採決はなく散会しました。

【参議院政治倫理・選挙制度特別委員会 同日】
 「2020年国勢調査による区割り変更のため10増10減で衆議院小選挙区割りを画定する公職選挙法改正案」(210閣法15号)は共産・れいわが反対し、自公立維国が賛成して可決すべきだと決まりました。あさって成立のはこび。

【参議院災害対策特別委員会 同日】
【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。

●衆議院総務委員会理事懇談会が開かれました。


[写真]日本維新の会の藤田文武、立憲民主党の岡田克也両幹事長、きょう令和4年2022年11月16日、常任委員長室で、宮崎信行撮影。

[写真]ぶら下がり会見する立憲民主党の岡田克也幹事長、きょう令和4年2022年11月16日、衆院内控室で、宮崎信行撮影。

[写真]「茂木幹事長が交渉を主導する」との論調の、読売新聞4面、日本経済新聞4面、きょう令和4年2022年11月16日、宮崎信行撮影。


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第2次補正予算関連法案として総務省2法案、文科省1法案を追加提出へ、寺田総務・永岡文科両大臣が答弁へ

2022年11月15日 22時32分02秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
 第210回臨時国会は来週月曜日にも令和4年度第2次補正予算案が提出されますが、政府が追加で提出する法案が当ニュースサイトの取材で明らかになりました。

 総務省関連で「地方交付税法改正案」と「国立研究開発法人NICT情報通信研究機構法及び電波法改正案」。

 文部科学省関連で「独立行政法人大学改革支援・学位授与機構法改正案」。

 補正と関係なく、政局の最大の焦点「消費者契約法及び国民センター法改正案」。
 
 さらに補正関連の議員立法予定として「令和4年子育て・出産支援金差し押さえ禁止法案」。

 この6法案(5閣法・1議法)を政府与党が提出することになりました。
 このうち総務省で政治資金・脱税疑惑の寺田大臣。
 文部科学省では統一教会の質問権行使を始めた文部科学省の永岡桂子大臣が答弁にあたります。

 通例はおよそ2時間ほどの審議しかしない補正予算関連法案ですが異例の巨大予算だけに野党は重視することになりそうです。

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岡田克也さん畏友北橋健治さんの後継者の推薦決定の常任幹事会で「相乗りになったけど、我が党にずっと好意を感謝、非常に頑張られた」

2022年11月15日 22時30分28秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]記者会見にのぞむ岡田克也さん、きょう2022年11月15日、宮崎信行撮影。

 岡田克也さんはきょう令和4年2022年11月15日(火)、泉健太代表を支える幹事長として常任幹事会と記者会見に臨みました。

 立憲民主党は今回初めてタブレットを使ったペーパレスで開催しました。この中で、北橋健治北九州市長の後継指名を受けて来年2月5日の選挙にのぞむ津森洋介さんの「推薦」が決定しました。

 新しい市長は、北九州市が福岡市に対して再逆転することも期待されそうです。


[写真]北九州市長選の推薦候補を決めた立憲民主党常任幹事会のようす。

[写真]記者会見にのぞむ岡田克也さん、きょう2022年11月15日、宮崎信行撮影。

 記者会見で西日本新聞記者から「北橋さんと仲が良いのではないか」と問われた岡田さんは「北橋さんは4期16年間、非常に頑張られたというふうに思います。でも最近はあまりお会いしてないのでわかりませんが、また終わったところでいろいろ話をしたいなというふうに思います」としました。

 民主党推薦で初当選しながら、相乗りになったことで「立ち位置は少し変わっていきましたけれども、しかし我が党にとってはずっと好意を持ってですね、対応してもらったというふうに思っています」と感謝しました。

 政治家になる気がないどころか、大臣・政務次官を軽く見ていた、岡田・通産省青年キャリアは、民社党政策審議会職員の北橋さんが東大法学部同級生と知り、初めて「そういう仕事もあるのか」と認識。その北橋さんが現職の後継として縁もゆかりもない北九州市に落下傘しわずか33歳で国会議員になったことに衝撃を受けました。初めて政治家を意識したところ、引退する閣僚経験者の後継を選挙戦術で四日市市民から出したかった、泣く子も黙る「竹下派」(現・茂木派)の竹下登首相が後輩に「おたくの次男は通産官僚でないのか」と問い合わせたことから、渡りに船で、立候補した経験があります。この選挙では入れ替わりに北橋さんは落選しています。

 その後、岡田代表と北橋役員室長でコンビ。が、突如の市長選転出で「若くして元代表」となった岡田さんは衝撃を受けました。

 倹約家の岡田さんには珍しく1000万円を献金したり、本庄知史政策秘書(現衆議院議員)を複数回現地に派遣したりして岡田さんにとって不本意ながらも市長として初当選を支えていました。

 それから16年間、自らを衆議院議員に導くことになった畏友の心変わりの理由を、岡田さんがたずねたことはありません。

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茂木の野望に自公国3党協議「次回決まらず」自公立維4党協議「このまま金曜閣議決定させて」岡田克也「6党幹事長で閣法聞く、4党協議続いている」

2022年11月15日 22時04分05秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]第2回3党協議のアタマ撮り、=この記事の写真はすべてきょう2022年11月15日に衆議院第2議員会館内で宮崎信行撮影。

 旧統一教会の悪質多額献金の救済の立法で、「第7回4党協議」と「第2回3党協議」が開かれました。

 追いつけない読者が続出しているでしょうし、分からないと茂木敏充の野望にはまるだけですから、短く流れを説明します。 

 「第7回4党協議」は午後4時から1時間半。まず政府与党が「政府の消費者契約法及び国民生活センター法改正案(未提出)を説明する」としました。ここで長妻昭政調会長が「ちょっと待ってほしい。何か言うことがあるのではないか」と気色ばむと、自民から「閣法の要綱を出す期限に間に合わず、今週概要を出すことになりました」と語りました。4党協議では長妻さんが「初めて消費者庁の話を表で聞く。やり方が乱暴ではないか」と問いましたが、自公から「できればきょう説明した内容を修正しないで、金曜日に閣議決定させてほしい」と述べ、物別れになりました。

 午後6時からは「第2回3党協議」が50分ほど開かれました。


[写真]第2回3党協議のようす。
 ここでも政府与党から「閣法の概要の説明」がありましたが、閣議決定のスケジュールの説明はなく、3党協議の次回の日程は「できるだけ速やかに」とだけ決めました。

 このうち立憲も国民もこだわったのは、消費者契約法第4条の取消権。取り消させる契約は「不安を煽り、確実にその重大な不利益を回避することができることができる旨を告げた」契約を取り消せるとしているのを「当該消費者契約を締結することが必要不可欠である旨を告げること」と改正するとの案。長妻さんは、一つ一つの献金ごとに取り消しの事由を示さないと裁判ができないのではないかと懸念。国民は「ハードルが高くなり過ぎないか。問題がある」と同じく権を伝えましたが、内閣法制局が「現行法令上21回使われている」と説明し、自公は「持ち帰って検討する」と語りました。

 これに先立つ午前中に茂木幹事長は「閣法の概要を6党幹事長が一緒に政府から今週後半に同時に聞く」と発表。午後の岡田克也・立憲民主党幹事長の記者会見で、4党協議体制は「維持されている」と強調しました。

 そして明朝10時に立憲・維新幹事長会談がセットされました。


[写真]4党協議終了後の長妻政調会長のブリーフィング。


[写真]岡田克也幹事長の記者会見。

【衆議院法務委員会 きょう令和4年2022年11月15日(火)】
【参議院法務委員会 同日】

 斎藤健新法相の所信的あいさつで「まず何よりも、前任者のこととはいえ、いい委員会の皆様にご迷惑をおかけいたしたことを心からおわびします」と述べました。

【衆議院本会議 同日】
 内閣委員長が「マネロン・テロ資金対策のFATF第4次勧告実施の6法律一括改正法案」(210閣法16号)を報告し、採決。共産・れいわ反対、自公立維国有の賛成多数で可決し、参議院に送られました。
 法務委員長の報告はきょうも先送りされました。

【衆議院議院運営委員会 同日】
 第1回国会改革小委員会を開き、臨時国会召集要求書の20日以内の国会法改正案などを議論することなりました。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】
【衆議院消費者問題特別委員会 同日】
【衆議院東日本大震災復興特別委員会 同日】
【衆議院科学技術イノベーション推進特別委員会 同日】
【衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会 同日】
【衆議院北朝鮮による拉致問題に関する特別委員会 同日】

 各々、大臣の所信的あいさつや、前回聞いたあいさつに対する質疑が行われました。

【参議院国土交通委員会 同日】
 「離島振興法の10年延長など改正法案」(210衆法12号)。公明党と野党各党が10分ずつ質問。広島2人区の三上えりさんは「橋が対象になるが、新しく橋をかけて島が対象から外れることはないか」と問い、長崎の末次精一衆議院議員らが答弁しました。採決の結果、全会一致で可決。あすは本会議が無いようなので、18日(金)の本会議で可決成立のはこび。

【参議院外交防衛委員会 同日】
 「日米貿易協定の改定案」(210条約1号)が審議入り。質疑は次回。

【参議院厚生労働委員会 同日】
 「感染症法改正案」(210閣法5号衆議院修正)の趣旨説明。さっそく対政府質疑1巡目がおよそ6時間コースで開催されました。次回は参考人質疑。

【参議院文教科学委員会 同日】
 一般質疑がありました。立憲民主党は参議院国対委員長の斎藤嘉隆さんが愛知県教育委員会や愛知県教職員組合で質問。国民民主党の伊藤孝恵さんも愛教委・愛教組で質問。維新の中条きよしさんは新曲とディナーショーの日時を明示して宣伝したため、後日に議事録を精査することになりました。

【衆議院情報監視審査会 同日】
 年次政府報告に対する各党質疑が、シールドルーム(携帯電話などが通じない衆議院内の専用室)でおよそ1時間半行われました。インターネット審議中継や国会会議録には掲載されません。報告書は本会議で説明され、公開されます。

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3党協議会は午後6時から、隠れ茂木派とみられる山下貴司元法相は「自民党副幹事長」、古川元久国対委員長は「国民民主党憲法調査会長」として

2022年11月15日 08時55分19秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]4年前、連合からメーデー壇上への登壇を拒まれたので、あらかじめ指定した離れた場所で記者団の取材に応じる国民民主党の玉木雄一郎さんと大塚耕平さん、2018年4月下旬、東京・代々木公園で宮崎信行撮影。

 きょう午後6時から、「悪質献金等被害救済のための3党協議」が立ち上がります。

 出席者は、国民民主党が大塚耕平政調会長と古川元久さん。古川さんは国対委員長ではなく憲法調査会長の立場で参加。公明党は大口善徳政調会長代理。そして、自民党は山下貴司元法相が「副幹事長」として出席。そして、4党協議会と重ねて茂木派の宮崎政久議員が参加します。

 3党協議会のスタートは、「立憲・維新法案」(210衆法4号=提出済み・未付託)ではなく、国民が示したペーパーや消費者庁がつくる要綱か概要がたたき台となります。

 先週の茂木敏充幹事長の呼びかけによる各党幹事長会談で、榛葉賀津也幹事長とバイの会談で設置が決まりました。

 一方、立憲民主党は代表、国対委員長らが、今週「協議体の整理」を要請する方向で、自民、日本維新の会と調整をすることなっています。

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青木愛行政監視委員長「大臣呼びたい」イニシアティブ、国会は斎藤新法相の所信を聞いてから立て直し

2022年11月14日 17時04分14秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]参議院全国比例では異例となる泉健太代表(左)の街頭応援演説を受ける、青木愛参議院議員(右)、ことし6月、宮崎信行撮影。

 法相交代で首相が外遊遅れ。新法相も修正実務者も隠れ茂木派となり、茂木敏充幹事長が野党を利用しようとしているとの警戒感が広がる中、首相が全く不在の週が始まりました。

【与野党国会対策委員長会談 きょう令和4年2022年11月14日(月)】

 野党は、あす(11/15)衆議院法務委員会を開催を認めて、斎藤健新法相(元石破派で隠れ茂木派)の所信的あいさつを聞き、あさって(11/16)それに対する質疑を行うことを要求し、合意しました。
 そのため、先週水曜日に法務委で議了した「民法家族法包括改正法案」(210閣法12号)の衆議院通過はあさって以降に先送りすることになりました。
 そして、首相帰国後の来週、衆本で帰国報告とそれに対する質疑をすることを求めました。
 日本維新の会は、あすから始まる国会改革小委員会(議運内)で第二の歳費だと批判される「調査広報研究滞在費」も議題に加えるよう付け加えました。

【4党協議会 同日】
 立憲民主党と日本維新の会に対して、自民党と公明党が提出したいとした「消費者庁所管の閣法の要綱」が遅れており、立・維はあすにも概要だけ示す
よう求めると考えられます。自公国3党協議会についての整理を、国対委員長が求めるシナリオも練られています。「茂木不信」の輪が野党内でも広がっており、つばぜり合いになっています。

【参議院行政監視委員会 同日】

 第2種常任委員会の行政監視委員会が開かれました。月曜午後1時は「予備費」の決算委員会も定例で、今後の開催状況が注目されます。
 青木愛行政監視委員長が就任あいさつ。衆参合わせて在職16年。先の参院選では全国比例としては異例の党首(泉健太代表)の街頭での応援を受けました。

 総務省の寺田稔大臣と清水正博行政評価局長が年次の行政監視・監視活動の実施の状況を説明し、それに対する質問に答えました。清水局長は、早大政経卒で昭和63年総理府採用。官房副長官付秘書官を経て、合併直前の総務庁に移って同局企画調整課長補佐。神の見えざる手に導かれ、四半世紀後に行政評価局長になるコースが出現したようです。

 行政評価局の報告は「本年6月に公表した伝統芸能の地域資源としての活用に関する実態調査は工芸を地域資源として活用し、地域の活性化に繋げるなど、産地の取り組み状況を調査したものです。その結果に基づき、伝統工芸の活用事例や課題解決に向けた取り組み事例を整理分析し取りまとめるとともに、支援のあり方のさらなる検討について、経済産業省および文部科学省、文化庁に意見を通知しました」などとしました。

 立憲民主党の田島麻衣子さんは、大臣の寺田さんに「税務署長をつとめながら、政治団体を隠れ蓑にして脱税して裏金を作っていたのではないか」と問いました。

 れいわ新選組代表の山本太郎さんは「令和2年4月13日の対政府質疑から大臣は総務のみで、他省庁は副大臣・政務官対応とした。野党も抵抗しなかった」と述べました。青木委員長は「私からこの間の理事会のことを申し上げます」とし「今回の理事会の中でもその点について問題提起された委員もいる」とし「大臣を呼べないという決まりにはなっていない」と原則を説明しました。そのうえで、「今後については、行政監視という参議院の三本柱の一つでありますから大変重要なこの委員会でありますので、その点について協議をする」とイニシアティブを発揮しました。

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午後1時半からの与野党国対委員長会談で、日程立て直しへ、与党1週間延長論も、首相は外遊中

2022年11月14日 10時08分24秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]与野党国対委員長会談、先月25日の会合を宮崎信行撮影。

 与野党は午後1時半から国会対策委員長会談を開き、第210回臨時国会の日程を立て直す協議をすることになりました。

 きょうの午後1時からの参議院行政監視委員会は、以前からの与野党合意ですので、時間通りに開会。

 野党は午後1時から、野党国対委員長会談で腹合わせをしてのぞみます。

 野党予算委員は、「来週月曜日21日、来週火曜日22日に補正予算審議があると思って準備している」状態。しかし、提出日がいつかは政府・与党からの明示はまだありません。

 岸田文雄首相が今週いっぱい外遊のため、茂木敏充幹事長が国会対応をしくることになりそうです。

 統一教会・被害者被害救済をめぐる閣法提出では、4党協議会(自民・若宮健嗣と自公立維の合計5名)と3党協議会(自民・山下貴司と公と国民・大塚耕平・古川元久)の2つのレジームができています。

 このうち、3党協議会は、きょう午後の与野党国対委員長会談の合意とは別トラックで、初顔合わせがなされる可能性があります。

 首相の緊急帰国は、与野党とも避けたい考え。

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岡田克也さんの発言で、政局が大きく動く、岸田文雄「今国会に提出」茂木「自公国も」法相更迭で外遊遅延

2022年11月12日 21時47分47秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]今週の筆者。

 今週は月曜9時のNHK日曜討論での岡田克也・立憲民主党幹事長の発言から膠着していた政局が流動化し、大きく動きました。

 岡田さんは、統一教会被害者救済の「自公立維の4党協議会」の自公の56項目の質問状など遅延行為から、首相に対して、金曜日外遊出発前の党首会談を要求。会談は実現しませんでしたが、与党は月曜日からバタつき、茂木敏充幹事長が、岡田克也幹事長、藤田文武幹事長、榛葉賀津也幹事長らと個別に会談。岡田幹事長はあらかじめ「岡田・藤田連名のペーパー」を提示しました。けっきょく、岸田文雄首相は山口那津男代表と会談し、年内の消費者被害救済の閣法提出を打ち出し、木曜日には与党の審査をほとんど終えたようです。

 そして、週央に、葉梨康弘法相が、武井俊輔外務副大臣の政治資金パーティーで失言。金曜日に立て直した衆議院法務委員会の散会後に更迭。首相は午後3時羽田発に間に合わず、葉梨さんが官邸を訪れた時点で5時になっていました。

 私は、今月、久しぶりに政局が見えなくなり、平日の更新が2回ほど午前
0時をまたぎました。ページビュー数も低迷し、ブログタイトルも変更しました。

 それが、すぐに政局に貢献出来て、がぜんやる気が戻ってきました。

 岡田さんが政局を大きく動かしたのは、2010年臨時国会から2011年通常国会にかけてと、2015年の通常国会の秋以来、7年ぶりだと考えられます。首相に議案の臨時国会の提出のおしりを区切るよう迫ったのは、2008年臨時国会で小沢一郎民主党代表が、リーマンショックの補正予算案提出の時期を麻生太郎首相に問い、越年すると明かしたことで、解散見送り後の任期満了までに雪崩のように支持を失うことになる党首会談の例があります。

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自民という名の暗闇で「人間失格」の孫(茂木派)が宏池会大臣婿をさす

2022年11月11日 20時11分47秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[画像]与党としては異例の大臣批判に終始する茂木派の津島淳・元法務副大臣、きょう2022年11月11日の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【衆議院法務委員会 きょう令和4年2022年11月11日(金)】
 「死刑」を冗談に使ったスピーチで、葉梨康弘法相が更迭に追い込まれました。岸田内閣の大臣辞任はこれで合計2名。首相は午後3時だった外遊出発を10時間送らせました。

 午前9時からおよそ4時間の法務委員会は異例の展開となりました。9時に質問に立った津島淳さんは「正直なぜ今日この場に立って審議を行うことに私、残念な思いでこの場にいるという、その心中ぜひ大事にさせていただきたいなと思うんです」「全部目を通したうえで、理解をしたうえで、やはり申し上げたい。これは前任の副大臣であった立場で法務行政に関わってきたもの、そして今公務員として大臣と議論をさせていただく」とこの10年間の自民党政権で最も辛辣な身内批判からスタート。「与党議員に拍手がない異様な雰囲気だった」と後で質問した寺田学・野党筆頭理事は語りました。

 茂木敏充幹事長率いる茂木派がアクセルを付加しており、統一教会被害者救済の4党協議は、若宮健嗣前消費者相と宮崎政久議員の「茂木派」コンビが時間を費やしています。そして、きょう発足した国民民主党との3党協議では、山下貴司元法相と宮崎氏が起用されました。山下さんは石破波を退会しているので、隠れ茂木派だと思われます。

 津島さんは「人間失格」の太宰治の実孫。津島派元会長の津島雄二さんは婿です。そして、葉梨法相は、家田荘子「代議士の妻たち」に登場する葉梨信行元国家公安委員長の婿。実孫が婿を快く思わない心の闇が、修羅場で、前副大臣が大臣をさす行動につながったように思えます。そして後任には斎藤健元農相がつくことになりましたが、この人も石破派退会者なので、隠れ茂木派なのでしょう。

 さて、私は朝9時は、こたつ部屋兼寝室で見て、10時半からの泉健太代表の記者会見に出て、法務委員会の部屋に移ったので、11時ごろに鎌田さゆり次席理事が死刑の手記を読み上げた頃には委員会室にいました。寺田さんは「異様な雰囲気だ」と指摘。ここで、森山浩行・国対副委員長が入室し、「首相が近く判断」としたフジテレビの報道をメモで渡しました。森山さんは後で私に電話して「法務委いた」とし、自民側に動揺が広がったように見えたとの感想を述べました。私は、自民側がまったく動揺しない異様な光景だったように思えましたが、よほど葉梨さんは人望が無かったのでしょう。ちなみに、議員会館の入り口で、寺崎雄介・前神奈川選挙区候補とばったりでくわしたのですが、森山さんが寺崎さんを囲んだ勉強会を立ち上げてくれることになり、昼のうちから議員会館をあいさつ回りしていたとのこと。寺崎さんはやせていたけど精悍でした。


[写真]自宅から国会に移動する途中の東京駅・丸の内北口で、コロナの次の波の到来はあまり予見させない街並み。

【参議院本会議 同日】
 「感染症法改正案」(210閣法5号)が趣旨説明され、岸田文雄首相と葉梨康弘法相らがひな壇に並び、答弁しました。

 この後、採決。

 「一般職国家公務員給与法」(210閣法1号)と「特別職国家公務員給与法」(210閣法2号)は、維新・れいわが反対し、自公立国共などの賛成多数で可決し、成立しました。

 「防衛省自衛隊職員給与法」(210閣法8号)はれいわが反対し、自公立維国共が賛成して可決し、成立しました。

 「改正競馬法」(210閣法7号)は全会一致で可決し、成立しました。

 「ガス事業法及びJOGMEC法を改正する法律」(210閣法13号)は共産・れいわが反対し、自公立維国が賛成して可決し、成立しました。衆議院では有志の会も反対に回っています。

 「改正港湾法」(210閣法14号)は共産・れいわが反対し、自公立維国の賛成多数で可決し、成立しました。
 「改正国会議員秘書給与法」(210衆法10号)は維新・れいわが反対し、自公立国共の賛成多数で可決し、成立しました。
 人事院勧告は国会議員は不実施。「検察官」は委員会でとまっています。
 本会議では、この後、「第20回統一地方選特例法」(210閣法10号)が全会一致で可決し、成立しました。
 「改正最高裁国民審査法」(210閣法11号)も全会一致で可決し、成立しました。

 この後、石井準一議院運営委員長が登壇し、参改協、「参議院の組織及び運営の改革に関する協議会」の設置が図られ、議決しました。

【衆議院内閣委員会 同日】
 「マネロン・テロ資金対策のHATTF第4次勧告実施の6法律一括改正法案」(210閣法16号)が共産・れいわが反対し、自公立維国が賛成して可決すべきだと決まりました。次回は16日(水)9時。

【衆議院厚生労働委員会 同日】
 「障害者総合支援法・精神保健法・難病医療法などの一括改正法案」(210閣法17号)と「立憲民主党の対案」(210衆法11号)の審議が続きました。

【衆議院外務委員会 同日】
 一般質疑がありました。

【参議院ODA・沖縄北方特別委員会 同日】
 三原じゅん子委員長が取り仕切り、大臣2名があいさつ。ODA特別委員会は参議院側にしか存在しません。

【参議院政治倫理の確立及び選挙制度改革に関する特別委員会 同日】
 「10増10減法案」(210閣法15号)が寺田稔総務大臣から趣旨説明されました。

●来週の予定
 14日(月曜日)の午後1時の参議院行政監視委員会は予定通り開かれる見通しで、寺田稔総務大臣が答弁します。それ以外は、与野党国対委員長会談などで協議されることになります。


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