看護師だった若いころ、患者さんのことを思いやって、心が痛い日も泣いた日もありました。
こんなに、頑張っているのに、なんで良くならないんだろう、なんで死ぬんだろう。
でも、看護師は、たとえ、今息を引き取った患者さんがいても、次の瞬間、他の患者さんを笑って励ます時もあります。
「トイレにいきましょうか」とか、「ごはんおいしいですよ」とか。
今から思うと、顔ひきつっていた。(笑)
今は、モニターをみたり、機械管理やPC操作が多くて、どう自分が判断するかとかの場面が多いです。
「息が苦しいんです」といわれても、「酸素の値は。98%でいいですよ。大丈夫ですよ。」とか。
息が苦しいことの背景に目をやったら、大変です。
多分、仕事が終わらなくて、間抜けな、トロイ看護師といわれるでしょう。
データーの判断も、それはそれで、とても大事なことです。
今の時代、今の日本の社会、とても心優しいだけでは、看護師や介護士は勤まりません。
人も少ないですし、科学というか、データー万能ですし。
優しい心が伝わって喜ばれるような、そんな社会になればいいなあと思います。
自分が、具合悪くなって弱くなって、初めて人の心がわかります。
私も、もう一度や優しい気持ちを取り戻します。
今度は優しいだけでなく、自分というものがあるような。
人の気持ちに寄り添えるような。。