夜勤の朝の、青い夜明け

2015-01-21 21:18:51 | 看護師だった頃・看取り

                     

夜勤は、勤務につくまでが、いやでしたね~。(笑)

皆が寝ている時に、自分だけが布団から出なくてはならない、あのけだるさ。

今日のような、冬の冷えた日は、いっそうです。

(夜勤の看護師さん、お疲れ様です)

でも、白衣を着て、病棟に向かえば、シャキッと、仕事モードになります。

(不思議ですね~)

 

すごく好きだったのは、空がが少しずつ青くなって、だんだん夜が明ける時。

患者さんのラウンド(患者さんの観察や処置)が、一段落して、窓から、外を眺める時。

研ぎ澄ましたような、冴えた空気。

 

患者さんが、眠れているかな、具合悪くないかな.

ああ、大丈夫だと、安心して、外を眺める。

消灯までの戦争のような時間がうそのようだ。

優しい気持ちになる。

 

医療の内容が、濃密になるにしたがって、ピーピーという、アラームの音が増えていった。

やってもやっても終わらない処置や、ナースコールの嵐の時も。

夜中の緊急事態。

音をなるべくたてないで、でも、走る。

 

そんな日も多かったけれど、やっぱり、空気がピーンとなった、青い夜明けは忘れられない。

患者さんにも、私にも、みんなに、「朝になったら」って、新しい何かが来る気がして。


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