「失敗してしまった」とひどく落ち込む時はありませんか。

2015-10-13 20:44:41 | 仕事

「失敗してしまった」と、ひどく落ち込む時はありませんか。

 

勤務している時は、ずいぶんありました。

中でも、すごかった(と自分で思うのは)500~600人位の参加の、ある学会での司会です。

 

メインの講演の演者がもうすぐ終わろうとしていた時です。

次の人を目で探していましたが、その人はいません。

呼びに行こうか誰かに頼もうか迷いましたが、(なぜか)足が出なかったのです。

 

そのうち、メインの講演は、終わりました。

しかし、次の人はいなく、「しばらくお待ちください」とかなんとか言ったのかもしれません。

聴衆は、立ち上がり、帰り始めました。

 

ある人が、廊下への出入り口で「帰らないで、帰らないで。」と両手を広げて、立ちふさがっていましたが、流れは止まりません。

ようやく、次の人が、演壇にあがったとき、聴衆は半分くらいになったでしょうか。

 

その人からは、「なんで早く呼ばないの」と怒られました。

 

私は、伝統ある、大きな学会をめちゃめちゃにしてしまい、恥ずかしくて、申し訳なくて、いたたまれませんでした。

なぜ、気が付いたとき、誰かに指示するとかして、呼びにいかなかったんだろうかと思って、ずっと、後悔しました。

それ以来、司会とかは、嫌で嫌で。。

 

なんでだったのかを考えると

自分が、人を指図することに自信がなかったのです。

そして、成功させるために、どうするかを真剣に考えなかった。

また、全体に気を配ることができなかった。

 

それから、10年後位に、同じ司会の担当が回ってきて、私は、退職も近く、その記念と思ってさせてもらいました。

段取り八分と準備して。

発言の原稿、タイムスケジュールなど何回も、シュミレーションして臨みました。

 

かなりいい出来で「プロのアナウンサーみたい」と言われました。

 

以前の失敗の原因はなにか。

思うに、準備と、司会としての、人の動きや、聴衆の感情、呼吸みたいなものへの注意がよくわかったからです。

自分がどうかより、全体の成功ために、自分がどうするかを考えなくてはいけなかった。

 

この出来事も、あの頃深く考えませんでしたが、やっといろいろ考えれるようになりました。

人間は、失敗はしますが、原因を分析して、また、次にすすむことができる。

一時的には落ち込みますが、それも練習、過程だと思うと楽になるのではないでしょうか。

人生は、実験の繰り返しみたいです。 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。