私は体を動かすことが、あまり好きではなかった。
それよりも、本を読んでいたほうが落ち着いていた。
40才台だったか。
自分を変えたくて、水泳を始めた。
始めるとのめり込むので、週に2回か、3回通って、スクールで結構厳しく泳いだ。
長いのは、苦手で、せいぜい1キロくらい。
そのころは、体も動き、老化なんて少しも考えなかった。
60代~70代の方も来られていて、「あなた、いいねえ」とか言われていた。
なんで、そういわれるのか、真意がわからなかった。
「年が違うんだもの、私は、もっと目標が高いから、このくらい泳げても、よくもない」みたいな気持だった。
若さゆえ、仕方がないというか、傲慢というか。
しかし、今、自分がそんな年になると、その気持ちが、全く解っていなかったことに気が付く。
あの時の60代~70代の方は、楽しそうでもあったが、自分は、もう、若いときに戻れない、今できることをするしかない。
そんなことを思いながら、20代のコーチに言われて楽しげに、また、バタフライなど
どう見ても、溺れているように見えるのだが、それでも自分に挑戦されていた。
自分の可能性に挑戦する。
凄いことだったなあと思う。
60歳は、一つの転機。
人生課題が今までとがらり変わると思う。
できていたことが、できなくなって。
そのままにしていたら、どんどん衰退していく。
このままでは、ということで、積極的に、筋トレや脳トレに励むのだ。
人の世話になりたくないという気持ちであったり、いつまでも、動き回りたいという気持ちであったり。
女優の草笛光子さんは、80うん才。
舞台で、ドレスを着て、ダンスを踊った。
もちろん、舞台は出ずっぱり。
週に2回か、トレーナーを自宅によんで、トレーニングをしている。
(サワコの朝、より)
そんなふうに完全燃焼で年をとっていくと身体も心も喜ぶだろう。
苦しいときもあるけでど。
少しわかり始めた。
さて、自分の人生課題は。。