暑さ寒さも彼岸まで、のはずなのに今日は寒い一日だった。
本来の予定では彼岸の入り17日に、墓の花飾りとお参りをするはずだったが、
帰国後の不調で取り止め、きょう墓参りに行った。
いつもは閑散としている寺町も、彼岸の中日とあって年寄りを中心にした人た
ちで賑わ いをみせていた。
昼食を食べながら妻と去年の事を話した。丁度一年前の春分の日はアンコー
ルワットで塔の中央から出るお天とうさんを見に行っていた。旅の目的はそれ
ではなかったが現地で、春分の日はアンコールワットにある3本の塔の中央か
ら太陽が昇ると教わった。
しかし、その日も曇りでお日様は顔を出さず終いで、前回に続いての二連敗だ
ったなーとの思い出話。
『トルコ旅行回想、入国~ハットゥシャシュ』
到着後、入国審査、関税、荷物の受け取り、両替などを全員が終えるのにも時
間がかかる。こうしたことは、これから一週間は常について回り、全員の協力な
しでは無駄な時間ばかり過ごすことになり、旅の質を大きく下げてしまう。
日本人に対する入国審査、税関は至極簡単だが、日本人以外の外国人には
結構厳しい対応だとか。空港を出ると、道以外の所は雪が残っていて、とても
寒く完全に冬に逆戻り。
ホテルは20分ほどのところにある、エセンボア・エアポート・ホテルに宿泊する。
初めての食事はバイキング、恐る々の選択でゲットした食事のお供は現地のエ
フェスビールだ。お足は15TL、約750円。お飲み物はホテルもレストランも売
店も日本より高かった。
好みは其々だから、決めつけることはできないが、トルコ料理は全般的に日本
人の口に合う と思う。
食事をそこそこに風呂に入り、翌日からのバスによる長距離移動に備える。
この旅、毎日ホテルを変わるから荷物のご開帳を最小限にして、忘れ物の防止
に努めることも一つの課題だった。
早朝の起床、荷造り、朝食、あわただしくホテルを出る。250km先の世界遺産
のハットゥシャシュ遺跡を目指す。ここを観てから更に200kmのカッパドキアに
移動する。アンカラからハットゥシャシュまでの道のりには、ここぞ異国の風景が
連なる。ただ、ちょっとした町並みを外れるとただの荒れた砂漠のような平地の
連続。変化が閣内から面白くはない。
ちょっと寝ては目を覚ます、やはり同じような光景を繰り返しハットゥシャシュ遺
跡に到着。白い雪に被われた遺跡は写真で見るよりも素敵な光景だ。雪はあ
るが岩に掘られた像などは、きちんと見ることができた。これは、カッパドキアで
も同様のことが言えた。
この遺跡は、日本の歴史とは比較できないほど古く、そんな時わが大和民族の
祖先は何処でどんな暮らしをしていたのだろうか。トルコの歴史に残る史跡は、
常にその疑問と隣り合わせだった。