食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『自動車道について』

2014年04月17日 17時54分05秒 | 日記

昨日、不祝儀で鳥取市に出かけて来た。大よそ1年ぶりに米子より東に向かったことになる。松江からの鳥取まで

の自動車道はおかしい形態になっていて松江の東から安来市までの数kmが有料区間となっており料金は650円も

する。それ以外は無料になっている。公共事業見直しの嵐の後、国直轄とか何とかで変な理由づけをして作られた

結果だと思う。これと同様のことが出雲市に向けての一部区間にある。

山陰自動車道の名前が付けられているが米子から出雲の間は有料、無料の斑(まだら)模様になっていて、有り難い

道路なのか否かわからない。私は鳥取に向かう時は米子まで裏道を通り米子の無料区間から自動車道に乗り換えて

いる。自動車道の整備は少しずつではあるが進められており、松江から中国自動車道、三次東まで接続されたのに

続き、来年度中には荘原まで全線が開通する予定になっている。しかしながら山陰全体でみると出雲から西の方面

の整備は遅れており、狭隘区間の多い国道9号線がメインになっている。

自動車道をつくるのにb/c((benefit/cost)という数値をはじき出す。道路を作るのにかけたコストに見合うだけの利

益があるかというもの。これは国土交通省が無駄な道路とか何とか指摘された時の言訳のようなもので、道路がで

きてしまった後にb/cを再計算して、結果がどうだったのかなんて積極的に説明は為されないのではないかと思う。

まあ、そんなに目くじらを立てないで考えれば何かの基準は要ると言われればそんな気がしないでもない。

しかし国土の整備は均一でなくても規模の大小はあっても似たような形態に整備していかなければ、不便な地と便

利な地の格差は広がる一方になる。今、公共工事で作られた道路、橋、トンネル、各設備などが老朽化しており、

その対策をどうするか問題になっている。設計段階から耐用年数は判っていたはずなのに、まともにメンテナンス

をしてこなかった役人どもの怠慢、田舎は未だ整備もされていないのに都会地の老朽化対策が優先されると更に整

備に遅れが生じるとの危惧。多くの人が利用する公共の施設を優先的というのは、合理性はあるが、格差を考慮し

ない不合理さがあることも事実だ。熊や猪しか歩かないような道路を作るのは論外として、バランスのとり計画性

をもった整備、保全に力を入れて欲しい。


リンク