先週、旅に出る前には笹百合の蕾は未だ固そうで、かえって来た頃が丁度見ごろ
になるのではないかと思っていた。しかし1週間の旅から帰ってみると季節の時計
は、それよりもずっと早いスピードで針を回していた。
山小屋の周りの笹百合たちが咲き始めており、全部で10本ほどしか見えないが、
次々とラッパのような白い蕾がはじけそうだ。小屋の周辺は雑木に覆われていた
のを開拓した所だ。もう10年以上も前の事だが、それ以来この地には笹百合の花
が咲くようになった。正しくは昔、この地は田んぼだったから周囲は、今のような光
景で恐らく笹百合が咲いていたと思われる。人が手をかけなくなったこうした場所
の大地には太陽の光が届かなくなり、野花たちも朽ち果ててしまう。乱開発はよろ
しくないが、人の手が入る場所でなければ、こうしたありふれた自然も保てないと
言うことだ。
『山は、こると(雑木を倒伐したり下刈りをすること)笹百合やワラビなどが生え始め
る』といつも糸さんが言っていた言葉を思い出す。本当に、その通りだ。この周辺
の山々を綺麗に『こってやれば』笹百合が点々と咲き、強い百合の香りを漂わせ
てくれるだろうなー。
たった1週間の時間は畑の小梅の収穫時期まで狂わせて、黄色く熟れ過ぎ大半
が落果し、周囲を甘い香りで包んでいた。木には少しの実が残っていたが、収穫
して漬けるほどの量はないので、このまま放置することにした。
梅の収獲といえば、私の所属するNPOで栽培している梅園では約100Kgの梅が
採れた。これも旅の途中に行われたことだが、昨年は3Kgほどしかなかったから、
木の成長も順調にいっている証しだと思う。
笹百合 アザミ
山つつじ 自生のショウブ
梨の実
ブルーベリーの実
以上、山小屋のプチ自然
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