北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

エア・ドゥと国防

2005-10-04 23:25:25 | Weblog
 今日から一泊二日で東京出張。たくさん人に会えると良いのですが。

 さて今日は、
■エアドゥのトラブル
■防衛庁のお友達 の2本です。

【エアドゥのトラブル】
 少しでも長く東京にいようと思って、朝8時発のエアドゥ12便に乗り込んだまでは良かったが、飛び立って10分ほどしたところで機長からアナウンス。

「え~、ギアの関係で車輪が格納されない状態になっております。やむを得ず新千歳空港に引き返しますので、ご了承ください」とのこと。

 ひー、少し前にアメリカで、前輪が横向きのまま着陸を試みて前輪が燃え尽きるという飛行機トラブルの映像をテレビで見たのを思い出しました。

 不安をよそに飛行機の方は無事に空港に着陸成功。とりあえずはほっと一安心。

 一安心は良いのだが、それならどうやって東京へ行くのだ?空港ビル内へ戻った時点で9時ちょうどである。とりあえずはエアドゥの登場窓口へとお客たちが並んでいる。

「お客様にはJALの振り替え便をご用意致しますのでしばらくお待ちください」というアナウンスがあって、とりあえずは安心するが、続いては「約100名のお客様は10時発のJAL便にて、またそれ以降のお客様は10時半発の便をご用意しております…」とのこと。

 なんとか列の前の方に並べたので10時の便には間に合ったのだが、午前中に人に会う約束はキャンセルになってしまった。

 並んだ列の自分の番が来て半券を渡すと、振り替え便の搭乗券とお詫び料として千円の空港ビル内で本日限り有効のお買い物券が配られた。なるほど、たちまち夜会う人へのお土産に早変わりである。

 「犬も歩けば棒に当たる」で、人生いろいろなことがあるものだ。東京へ行くときは意地でエア・ドゥを使うこととしている我が身としては、次回の整備をしっかりとお願いする限りです。

 お買い物券をいただけるようなことはないようにお願いします。

【防衛に関わるお友達】
 夜に知人を介して国防に関わるお友達を紹介してくれた。紹介してくれる知人の彼に対する評は「純粋なやんちゃぼうず」というもので、お会いするのを楽しみにしていたのである。

 お会いして二言三言言葉を交わすと、どれくらい芯のある方かということが分かるものだが、「たしかに知人の評にも一理ある」と可笑しくなった。

 お仕事は防衛関係の広報や宣伝に関わっておられるとのことだったが、今の国防の現状なども聞けて非常に興味深かった。

 今の防衛体制は北海道にしてみれば、ソ連も北朝鮮も、直接的脅威は可能性が低くなり、軍艦で戦車が攻めて来るということはまず考えられない。しかし、テロやミサイル等などは可能性があって、その備えは必要。

 しかしそれら以上に最近は、災害に対する出動が多くなり、「国を守る」対象が外国からの武力攻撃よりも自然災害のほうがウェイトが高くなっているという実態がある、という。

「確かにそれらもやりますし、阪神淡路大震災などを契機として、自然災害による非常時に対する出動がかなりやりやすくなりはしましたが、まだまだ市町村レベルの防災対策において、自衛隊との連携を図っているところは少ないですね。しかし、最後の最後で肝心なことは外国からの脅威への対処ということを忘れてはなりません」
 
 私も掛川にいたときに、地震災害などの時に自衛隊はどちらの道路から救援に駆けつけてくれることを想定するのかな、などと思ったことはあるのだが、具体的に自衛隊との深いコンタクトは取れなかった。
 まだまだ防災への意識が低かったと言うことかもしれず、反省している。

    *   *   *   * 

「しかし、装備の改善は進みつつありこれまで戦車一台に4人乗っていたものを3人にするとかいったかたちでの合理化はどんどん進めています。その結果、人員の削減に対応出来るような体制整備が進んでいます」
「あまり進められて、北海道などでも自衛隊の縮減も進められるのですか」

「師団が旅団になるといった形での再編は進められていますよ。実は真駒内もそういう形の再編があるので、雪祭りへの支援も難しくなっているのです」とのこと。

 最近では国民保護法も成立して、いざというときに自衛隊が一定の活動を保証される体制が整いつつあるが、本当のところはそれらは成文法主義の弊害とも言えると思うのである。

 全ての事柄を想定して法律化すればよいと言うものではなく、想定外の事態が起きたときには行政の範疇ではなく、政治として決断をして実施することがあるものだ、といういざというときの現実感覚を養うことの方が、我が国には大事なようにも思える。

 行政が幅をきかせすぎると阪神淡路大震災寺に救援に駆けつけた自衛隊のトラックが「駐車違反のおそれがあります」などと言われるような笑えないエピソードにつながるのだ。

    *   *   *   * 

 事柄の是非を常識に照らして判断するという常識力が低下して、なんでも法律や条令で取り締まるという社会現象が蔓延している。

 試されているのは一人一人の常識であり、世間の常識力なのに。人と人との常識が会わないときは意見を交換して納得するという関係を構築する能力が最近の日本社会ではとみに落ちているような気がする。

 常識の力をとりもどさなくては。
 
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