北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

いざというときのことを考えられるかな

2022-09-26 22:45:26 | Weblog

 

 キャンプ中に母から「足が痛くて動かなくなっちゃった。来れないかい?」という電話がありました。

「ごめん、今日は行けないわ」「わかった、ちょっと様子を見てみるよ」

 しかし心配していた翌日に「悪かったね、少し動くようになったわ」という電話があり、とりあえず最悪は脱したようですが、心配なので今日実家を訪ねてきました。

「どうしちゃったの?」
「いやあ、カートを押しながら買い物に行くのにちょっと大股で歩いてみたんだよね。そうしたら翌日じゃなく二日後に痛くなっちゃった。でも一日経ったら後ろには少し歩けるようになって、今日はもう歩幅を小さくすれば歩けるようになったよ」

「父さんは?」
「うーん、無理だね、もうお使いにやってもスーパーのどこに何があるかわからないし、下手すりゃ自転車が分からなくなったり帰って来られなくなりそうだからね(笑)」

 今や、90歳になろうとする母親は頭も目もしっかりしているものの体を動かすことが年々辛くなっている一方で、90歳を超えた父親は体は丈夫なものの脳の働きが次第に覚束なくなる日。

「母さんが入院したらどうする?何か考えている?」
「近くの介護施設からは『何かあったら言ってください』と言ってはくれているけどね。爺ちゃんを一時預かってもらうとかヘルパーさんに来てもらうとかね」

「でも現実味をもって相談に行ってないんでしょ?」
「まあねえ。今度市役所の介護支援の人に聞いてみるかねえ」

 
 日常って少しずつ変わるので、いつどんなことになったら新しいアクションを起こすべきかってなかなかわからないものです。

 しかしケガとか入院とか、突然大きな出来事が起きたときのことを考えるような心の準備ってできるでしょうか。

 年齢に限らず若いうちからいろいろな準備をしておかなくてはいけないと思いつつ…、できないかなあ、やっぱり。

 踏ん切りをつけるって難しいものです。
   
 

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