北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

年寄りの小さな悩みを解決する消費

2022-03-05 22:09:05 | Weblog

 年明け頃に実家の老親のテレビが壊れたという話を聞いていました。

「寝室に置いていた古い小さなテレビを持ち出して観ているんだけど、スピーカーの音がキンキン響いて嫌な感じなのさ」と母が訴えていました。

 おまけにもう耳の悪くなった父が自分が聞こえるようにテレビの音量を上げるものだから、とてもやかましいのだ、とも。

 いくら我慢していたところで事態は改善しないのですから、「じゃあ新しいテレビを買うかい?一緒に電気屋さんに行く?」と言うと母からは「いいよ、行くよ」という返事。 
 明日からは特に天気が悪くなりそうなので、今日のうちにと思ってようやく実家へ行くことができました。

 幸い、大手の家電屋さんが家のすぐ近くにあるものですから、車に乗せてそのお店へ釣れて行き、新しいテレビを選びます。

 母は「とにかく音の良い奴。画面は壊れた前のテレビくらいで良い」とのこと。

 以前は確か43インチだったと思い返して、S社のごく普通のテレビを購入。

 今のテレビはインターネットに接続することをほぼ前提にしていて、youtubeやNetflixなど各種のネット配信動画を楽しむために、リモコンにもそれらにワンタッチで繋がるようなボタンが数多くついています。

 もはや「そんなのいらない」と言ってもついてしまっているので取り外すこともできず、「そんなボタンには触らないで、電源とチャンネルと音声のスイッチに触ればいいからね」と言い含めておきました。

 こちらは配送とセッティングと古いテレビの引き取り処分を明日訪問してやってくれるというので、そちらにお任せです。


       ◆


 ところで「電気屋さんにいこう」と言った時から、「実は掃除機が重たくてもう使えない」と母からの訴えがありました。

「じゃあ充電式でコンセントに繋がなくても良くて、それでいて軽い掃除機を買ったら?」と言うと、「じゃあそれも見てみたい」とのことで、テレビに続いてコードレス掃除機も物色。

 あまり種類はありませんでしたが、「とにかく軽い奴」ということで、業界最軽量を謳うH社の『ラクかるスティック』にしました。


   【日立のホームページより】

 軽さの代わりに全体が小ぶりで、ゴミを貯めるダストボックスの容量も小さいのですが、それほど広くもない両親の家ですから、こまめにごみを捨てることで吸引力も保てることでしょう。

 長時間駆動のスタミナや超強力な吸引力など掃除機に求められる性能をある程度捨てて、軽さ=手軽さに特化して掃除をしようという気持ちのハードルを下げようという軽量コードレス掃除機。

 業界の競争もし烈なようで軽量化合戦もほぼピーク。

 なかにはP社のように、吸ったごみを充電中に充電スタンドが吸引して掃除機本体はいつも空の状態にするというアイディア商品も人気だそうで、そちらは3か月待ちなのだとか。

 心に引っかかっている悩みを電化製品の買い替えで解決できるなら安いものです。

 年寄りもいつまでも我慢せずに、もっと消費を促してあげましょう。


     ◆


 購入の手続きを済ませるとお店の方から保証書が渡されました。

「こちらは、5年間保証がついていますのでその期間内に何か湖沼や不具合がありましたらご連絡ください」

 係りの人がそう言うと、「テレビの寿命より私の寿命の方が短いわ、あはは」と母。

 まあまだまだ大丈夫なことでしょう(笑)。

 

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