連続出張のために更新がままならずすみません。今日は出張で参加してきたゆきみらい2006の様子を二話お届けします。
第一話は
■ゆきみらい2006オプショナルツアー 雪利用ビジネス です。
【ゆきみらい2006オプショナルツアー 雪利用ビジネス】
今日は午前中が雪を利用している施設を見学するというオプショナルツアーで午後がゆきみらいシンポジウムという日程です。
そもそも「ゆきみらい」というのは、雪を克服したり利用する技術の課題や研究、雪に強い街づくり、雪国の自然環境・歴史・文化の継承などの様々な取り組みについて意見交換や情報交換をしようというイベントです。
そして、それら雪国の情報発信を行うことで雪国の未来を展望し、雪降る町の活性化を図ることを目的として年に一度、北海道や東北、北陸を舞台にして開催されていて、今年は新潟県上越市で開催されているのです。
日本の雪の現状はと言えば、豪雪地帯が24道府県の962市町村にわたり、国土面積の51%を占め、総人口の16%が居住しています。特に北陸地方(新潟県・富山県・石川県・福井県)は世界有数の豪雪地帯で、全ての市町村が豪雪地帯に指定されています。
これまでも雪国では雪を克服するための、道路の除排雪、消雪施設や流雪溝の整備などが行われ、地域づくりに雪国の豊かな自然を活かしたり利用したりする試みが展開されています。
また、「21世紀の国土のグランドデザイン」では、豪雪地帯においては、克雪対策を充実し、雪や文化を活用した産業振興と地域活性化等を図りながら雪国の特性を活かして広く海外までも含めた交流と連携を進めすることを提唱しています。
東京を始めとする太平洋側に住む人たちには実感が全くないと思うのですが、日本の半分は雪国であるというこのことは、雪国に住む人間が発信していかないと行けない事なのですから。
* * * *
さてオプショナルツアーですが、まず全館雪冷房を取り入れている安塚中学校を視察。ここでは大きな雪室を作り春先にここに雪を入れて溶けた冷気を冷たい水の形で取り出して熱交換器で全館に循環させているのです。
おまけに雪室の屋根にはソーラーパネルをとりつけて、水循環のためのポンプの電力も発電させてしまっているというのです。その結果、子供達には「冷房はマメに止めないと雪がなくなってしまう」という省エネ感覚が身に付いているのだそうです。
まさに雪のエネルギーと密着した学習が出来ているのですね。
続いては日本のワイン発祥の地と言っても良い、岩の原ワインを訪問しました。ワインはブドウを搾ってから一年間を樽で熟成させ、その後はビンに詰めてビン熟成をします。ここではそのビン熟成のときに雪室による低温熟成を行ったものを商品化しています。
その意味をお尋ねすると、「一つには味がまろやかになるという低温熟成の味わいの差を差別化してお出しするという事です。そしてもう一つは創始者で『日本のワイン葡萄の父』と呼ばれる川上善兵衛がワインの発酵温度調節に雪室から切り出した氷を活用した低温発酵技術を確立したという雪との関わりというブランドを再認識するということです」とのこと。
雪がエネルギービジネスだけでなく、ワインとそれにまつわる物語としての価値を上手に活かしている事例と言えます。
ただでさえ美味しいものに物語が加われば魅力は倍加することでしょう。
北海道でも純粋な美味しさに加えて、物語のドラマ性を上手に使いたいものです。
ガンバレ雪ビジネス!
第一話は
■ゆきみらい2006オプショナルツアー 雪利用ビジネス です。
【ゆきみらい2006オプショナルツアー 雪利用ビジネス】
今日は午前中が雪を利用している施設を見学するというオプショナルツアーで午後がゆきみらいシンポジウムという日程です。
そもそも「ゆきみらい」というのは、雪を克服したり利用する技術の課題や研究、雪に強い街づくり、雪国の自然環境・歴史・文化の継承などの様々な取り組みについて意見交換や情報交換をしようというイベントです。
そして、それら雪国の情報発信を行うことで雪国の未来を展望し、雪降る町の活性化を図ることを目的として年に一度、北海道や東北、北陸を舞台にして開催されていて、今年は新潟県上越市で開催されているのです。
日本の雪の現状はと言えば、豪雪地帯が24道府県の962市町村にわたり、国土面積の51%を占め、総人口の16%が居住しています。特に北陸地方(新潟県・富山県・石川県・福井県)は世界有数の豪雪地帯で、全ての市町村が豪雪地帯に指定されています。
これまでも雪国では雪を克服するための、道路の除排雪、消雪施設や流雪溝の整備などが行われ、地域づくりに雪国の豊かな自然を活かしたり利用したりする試みが展開されています。
また、「21世紀の国土のグランドデザイン」では、豪雪地帯においては、克雪対策を充実し、雪や文化を活用した産業振興と地域活性化等を図りながら雪国の特性を活かして広く海外までも含めた交流と連携を進めすることを提唱しています。
東京を始めとする太平洋側に住む人たちには実感が全くないと思うのですが、日本の半分は雪国であるというこのことは、雪国に住む人間が発信していかないと行けない事なのですから。
* * * *
さてオプショナルツアーですが、まず全館雪冷房を取り入れている安塚中学校を視察。ここでは大きな雪室を作り春先にここに雪を入れて溶けた冷気を冷たい水の形で取り出して熱交換器で全館に循環させているのです。
おまけに雪室の屋根にはソーラーパネルをとりつけて、水循環のためのポンプの電力も発電させてしまっているというのです。その結果、子供達には「冷房はマメに止めないと雪がなくなってしまう」という省エネ感覚が身に付いているのだそうです。
まさに雪のエネルギーと密着した学習が出来ているのですね。
続いては日本のワイン発祥の地と言っても良い、岩の原ワインを訪問しました。ワインはブドウを搾ってから一年間を樽で熟成させ、その後はビンに詰めてビン熟成をします。ここではそのビン熟成のときに雪室による低温熟成を行ったものを商品化しています。
その意味をお尋ねすると、「一つには味がまろやかになるという低温熟成の味わいの差を差別化してお出しするという事です。そしてもう一つは創始者で『日本のワイン葡萄の父』と呼ばれる川上善兵衛がワインの発酵温度調節に雪室から切り出した氷を活用した低温発酵技術を確立したという雪との関わりというブランドを再認識するということです」とのこと。
雪がエネルギービジネスだけでなく、ワインとそれにまつわる物語としての価値を上手に活かしている事例と言えます。
ただでさえ美味しいものに物語が加われば魅力は倍加することでしょう。
北海道でも純粋な美味しさに加えて、物語のドラマ性を上手に使いたいものです。
ガンバレ雪ビジネス!
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