社外のセミナーを聴講しました。
テーマは、「道路物流の新潮流とコロナ禍前後の北海道の観光需要動向について」というもので、講師は中央省庁の各種委員会委員としてもご活躍中の東京海洋大学 兵頭哲朗教授です。
今日のセミナーの話題は大きく三つありました。
一つ目は物流の効率性改善策の一つである「ダブル連結トラック」の動向、
二つ目は「自動物流道路に関する話題」、
そして三つめが「コロナ禍後の観光需要と北海道インバウンドの特性分析」
…という三つの話題で、それぞれが最新の研究成果や国交省内での議論などの互生化をしていただきました。
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なかでも「ダブル連結トラック」の話。
ダブル連結トラックとは、普通の大型トラックの後ろにもう一つのコンテナを引っ張って一人の運転手が二倍の荷物を運べるという取り組みです。
2017年からダブルで全長25mのトラックが認められていますが、実際の道路を走行するためには特車の申請が必要で、自治体の担当者はぱっとみて「これうちの道路を通れないでしょ」と拒否反応を示す例が多いのだそう。
この後ろの荷台を作っているのは日本に日本トレクスとTOHO製作所の二社しかなくて、まだまだ国内で劇的に増えるという事はなさそう。
ただ、一人で2台分の荷物を運ぶという事は省人化での生産性向上につながるのと、CO2削減効果も期待できるとのこと。
また、一種類で20トンもの品物を運ぶというのはあまり現実的ではなく、それよりはドリンクなど重たい品物とカップ麺のような軽いものを組み合わせて運ぶという会社や分野を超えた混載のマネジメントが必要な時が来るかもしれません。
一方高速道路でダブルトラックが走れる区間は国交省が許可している区間になっていて、年々区間が広がっており今年は北海道でも認められる区間が出て来そうです。
ただ荷物をどこで載せてどこで下ろすかということの拠点インフラなども考えなくてはならず、物流の問題解決のためには新しい考えによるインフラも必要になってきそうです。
未来の物流への新たな試みの一つです。
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