こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

私をとりまく自然や社会は、私の心のあり方による 心が汚れたら、とりまく環境もにごってくる

2012年02月23日 | 仏教

業界の月刊誌に掲載された空海(弘法大師)の言葉です。
「性霊集」というお大師さんの言葉を集めた本の中にあります。
今月号に、佐世保の六大寺(庵ノ浦)の若住職さんの
解説をまじえた文章が掲載されました。

ともあれ、この時代の私たちに最も必要な、
心にとどめおくべき言葉ではないでしょうか。
この御法語をこの時節にチョイスした六大寺の若さん!
敬意を表します。

私をとりまく自然や社会は、私の心のあり方によって変容する。
私の心が汚れたら、とりまく環境もよどみ濁る。
また、私の心は、そのとりまく環境に影響される。
とりまく環境が静かに安定していれば、私の心は明るく安らかになる。

仏教の教えで大切なことは、
自分自身の問題としていかに取り入れることができるか」
にあると思います。
だから、できるだけ「わたしたちは」とか「あなたは(たちは)」という主語を使わずに、
できるだけ、「わたし」という主語でもって理解することが肝要です。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (末娘)
2012-02-23 22:50:04
人間対人間でも言えることかもしれないですね。
少し例えが違うかもしれないけれど
自分の心の持ちようで相手をどんなふうにでも思える。
自分が好意的に思っていたら相手もそう思ってくれる。
相手を嫌な思いで見ていたら、相手も自分のことをそんな風に思う。
人的環境が安定していたら心も穏やかになる。
返信する
うんうん (石田光洋)
2012-02-23 23:37:25
まさにその通りだと思います。
さしあたって私たちに最も身近なものが、
ご指摘の「人的環境」ですね。
返信する

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