古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

食事指導

2023-03-12 14:34:57 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

当院は食事指導はあまりやっていないのですが
(食事指導に興味を持つ方が少ないため)
道具だけはそろえていて、

いわさきの栄養指導フードモデル
https://www.iwasaki-ts.co.jp/food-model/

これを使って 管理栄養士さんに指導いただいています。

しかし・・・
これには最大の欠点があり

「塩分」の量を伝えることが難しいのです・・

先日も「辛い物?食べてないよ」とおっしゃっていながら
よく聞くと
「塩サバとか味噌汁とか大好きで、連日摂取」

・・それがすでに「辛い物」

辛いものっていうのは いわゆる激辛のものをいうのではなく
塩分が多いもの、しょうゆとか漬物とか味噌とか干物とかふりかけとか
そういうものをいうのですが、医療従事者以外の方の感覚ではわからないんでしょうね・・


そもそも、生活習慣病になっている皆さん

「酒は『あまり』飲んでない」
「甘いものは『そんなに』食べてない」
「辛い物?『いや~』食べてない」

この『』の中の文句が食わせ物で(笑)
(本人は 本気でそう思っているのでしょうが)
真に受けると大変なことになります。

したがって、誘導尋問が必要になります。

『あまり』って、どれくらい飲まれるんですか?
~こんまい(翻訳 小さい)ビールしか飲んでないよ!

こんまいって言ったって 135mlなわけはなく(250mⅼでもない)、当然350mlです。
そして、昔は5合/日とか当たり前だったけど、今は3合/日だから
『あまり飲んでない』とかザラ。

甘いものや辛いものの摂取量も右へ倣えで ほぼ同じ感じの聴取内容。
こういう方には、食事指導での改善はまず期待できないです。

では期待できるのは、どんな方かというと

「食事指導を守らないと 入院管理になる方で、かつ入院嫌いの方」

あるいは
すでに入院管理になってしまい

「厳格に食事に気を付けないと、次は緊急透析」
とかでしょうか・・。

すでに 癌になってしまった方の中には
「もう癌だし・・」
ということで、禁煙も禁酒もしない人もいます。
これはまあ依存症だし、闘病中だと楽しみも少ないだろうし
仕方ないかもしれません・・。

道具だけは取り揃えていますので、興味のある方は
当院内科を受診してください。
飲んだもの、食べたものの画像データを 1週間ほど持ってきてくださいね。
昨今は、オンラインでも栄養指導してくれるみたいですが
毎食食べる前 あるいは後に
チェックしてもらうとかじゃないと 難しいかも・・

https://komori-hp.coud-ⅼine.com/

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